にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

将棋界の激震〜令和新たな歴史初め

2020-07-17 19:20:00 | 日常

 昨日も何とか仕事を終えて1時間早上がり。夕方から家でPCとスマホのLIVE中継にかぶりつく。

 終盤の入り口あたりではAIの評価分析は、渡辺60対40藤井で局面の安定さは渡辺二冠にあったのだが‥‥。

 渡辺明三冠改め二冠は、将棋を中心にブログ(goo blog)をほぼ毎日更新している。昨夜の棋聖戦第4局の分析や敗因、感想をとても素直な言葉で1日も経たないのに吐露してくれた。

 棋聖戦で3敗した将棋を振り返って、中盤や終盤で自分の読みや予測にない手をいくつか放たれて「自分の想像を超えた一手」に何度もちゃんと対応できなかったことを盤面を使って具体的に述べている。

 ビックタイトルを通算25回も獲ったベテラン棋士が、こうも謙虚に自らの敗戦を語り次に生かして行くにはどうしたら良いのか心情を公言している。

 私が将棋棋士を尊敬してやまない部分がここに凝縮されていて、渡辺二冠の凄さをまたまた再確認させてもらった。

 「将棋のプロに天才はいない」と昭和の大天才棋士、大山康晴15世名人がそう語っていた。天才ばかりが集うと言われる棋界に対して皮肉を言ったのではない。

 意味するところは、努力なしにはプロの世界では勝てないという現実の厳しさを伝えたかったのだろう。トップ棋士たちの努力は筆舌に尽くし難い。

 高校生棋士「藤井聡太棋聖」の書棚の写真をある雑誌で見たことがある。圧倒されるほど数多くの棋書が整然と並んでいた。超が付くほど難解な江戸時代の詰将棋集『詰むや詰まざるや』もあった。小学生の頃から熱心に取り組んでいたそうである。

 早熟の天才は小さい頃から凄まじい努力の人であることを物語っている。今や将棋のAIを活用して研究、探究しているが、過去も現在も未来もそうではないのである。

 ちゃんと人間相手に研究会に参加して過去の先人の棋譜を紐解くアナログ思考を大切にしている。AIを利用すれば誰もが強くなるわけではない。AIの良さをどう人間に取り込むか、考えるか、一つの正しい判断方法が将棋の世界にある。

  











 プロの世界で1人だけが抜きん出て勝つことができるのだろうか?
 将棋界では過去に、羽生善治先生がビックタイトル当時は7つ全て一度だけ制覇した。その当時の羽生先生は鬼神の如く勝ち続けた。

 羽生マジックというそれまでの常識では説明できない勝負手が世間で話題になった。今回の藤井棋聖の勝負手は、トップ棋士達の間で、みんな口を揃えてそんな発想は出てこないと称賛されている。

 これほど進化した現代将棋で、過去に例のない差し手を連戦連発する藤井棋聖は1人勝ちできるのだろうか?

 気が早すぎる将棋ファンの夢の目線の先に前人未到の「ハ冠制覇」があるかもとバカみたいな夢みている。

 最後に、現在八冠は
渡辺二冠、豊島二冠、永瀬二冠、木村一冠、藤井一冠だ。中年の星木村先生には申し訳ないが、今年は「渡辺、豊島、永瀬、藤井の4強時代」が来ると将棋界で言われている。

 果たしてどうなって行くのか、将棋を知らない世間の人々にまで関心が広がって来た。