年々、「師走」やら「大晦日」という自分たちの持っている
イメージから遠のいています。
子供の頃は、大晦日になれば交通量も減り、
ガソリンスタンドも、食料品のお店も全てがお休み。
静かに過ごすのが大晦日でしたし、
いつも通りではないのが大晦日でした。
今では、ガソリンスタンドもお店もやっています。
そして、元日からイオンはやっています(笑。
【らしさ】が変わっている、減っている気がしますが
もちろん、その【らしさ】のイメージはその年代の人間が
持ち合わせているだけでのことで、
世代が変われば、今の状況が【らしさ】なわけですよね。
正月に、凧揚げや羽子板で遊ぶ子どもなんか今は居ません(笑
まあ、だからどうのこのじゃないんですけどね。
今の自動車は、メンテナンスフリーで
悪い症状が出たら交換というスタイルです。
一か所一か所の部品や動作を、整備する人間が
気を使って延命することすらできません。
【使えている。使えていない。】の二択です。
【交換不要・交換要】
そして、「もう少しでダメになりそうな気配」も無いので
症状が出ない限り、判り得ません。
じゃあ、壊れるまで待つのか?と言えばそれも違って
走行距離などで判断することも当然します。
ただ、その場合にはその走行距離以上にモッタかもしれなくても
交換するという、持続可能云々な精神で行けば
【もう少し使えていたのに、前もって交換で勿体なくなかったか?】
という話にもなるんですが。
で、じゃあ【異音がしてきたら交換で良いのか】という話で、
それだと「車検以外で修理に出す面倒が増える」ということも
出てきますよね。
今の自動車は、「曖昧な状況」が目視で把握が出来ない構造なので
走行中に出てくる【ベアリングの異音】などは特にですが
音が出るまで、状態が把握できないという部分だったりします。
4か所使っているハブベアリングですが、個体によっては20万キロ乗っても
異音はしてくることなく自動車としての仕事を終わっていく個体もあれば
8万キロくらいで異音がする個体もあります。
【使い方などで差が無いのが日本車】なのですが
けっこう、不思議と差が出てることも多かったりします。
国産軽自動車の修理。
31日の今日、1台終わりました(笑
とてつもない、
「ゴー――――――――」という
走行音です。車検から2か月後に音が出たそうです。
もちろん、車検から2か月後までは何も不自然なことはなかったそうです。
ベアリングも、今の自動車用のは
徐々になら良いものの、結構ある日から
音が急速に出てきてってのが多いみたいです。
8万キロ。
経験では「早いような」と思いますが、
原因は判りません。
FF車の場合、ナックルごと一旦外します
そして
ベアリングは、プレス機を使って取り外し
取り付ける際も、プレス機の油圧で圧入して組み立てます
ある意味、今の自動車だからこその仕組みで
古いクルマはベアリングは圧入していません。
ハブナットを外せば、ベアリングは手で簡単に外せます。
取り付ける仕組みが違うのも、要はメンテナンスが必要なのと
メンテナンスフリーなのの違い。
プレス機まで登場する取り付け方は、
【壊れるまでメンテ不要】だからこその取り付け方法です。
ビートルも含めた古い仕組みの車は
メンテナンスが必要だからこそ、容易に外せる仕組みな訳です。
ってことは、車検ごとに【点検する】だけの現代の自動車と違い
装着された状態で点検して、取り外し洗浄してまた点検して、
問題無ければ再度新しいグリスに入れ替えて取り付ける。
というメンテナンス方法です。
これを、今の自動車と同じにやってしまうと
ベアリングは長くは持ちません。残念ながら。
定期的に洗浄して、新しいグリスに入れ替える面倒が付き物なんですよね。
まあ、こんなことが昔の車の【らしさ】であって
今の車と同じに合わせるのは無理な話な部分です。
今年も、他で購入されたオーナーさんのビートルを
修理しましたが、数台は
【頭が上がらないほど素晴らしい整備がされていた】
でも、数台は
【手抜きすぎるでしょ】という個体でした。
ハブベアリングだけで言えば、とても2年ごとに交換してる
ようには思えない個体とか多かったです。
古い車って、いかにどの部分も【延命させるか】と言う整備であって
【車検が通れば良い】ってことじゃないんですけどね。
でも、
色々考えてやるよりも、そういうのを考えないで
やった方がストレスは圧倒的にないですよね(笑
年始は、いつから仕事しようかしら??(笑