サバーブモーター&犬の美容室mairu

車屋サバーブと、犬の美容室mairuのちょっと小話。

シャーシは完成しました。1303ストラット→トーションバー変更

2021-01-31 08:18:18 | 1303sスーパービートル・フルレストア(普通じゃない)
昨日はお休みしました。
やはり「仕事をしない」という日は必要ですね。
すっかりでは無いですが、
鈍痛は鈍くなりました。

これが機械と違う、自然治癒ですかね。

さて
75年式の1303sストラットビートルです



驚くほど1303sでは
なくなりつつあります

今回は
1303ストラットビートルの良さを残しつつも
多少機能面でデチューンとなったとしても
「長い期間扱いやすいビートルに」
という方向のフルレストアをしております。

総取り換えを行って2万キロも乗らず
フロント足回りに劣化が見られたり。。
デイリーな所有の仕方ですと厳しい状態を
デチューンしてるわけです。
※アッパーマウント
※ショックアブソーバー
※ロアアームブッシュ
※スタビライザーブッシュ
1回全交換してますが、2万キロも掛からず
全体に劣化が見られました。
気にならなければ良いかもしれませんが、
音がし始めます。。
気になります。。
一個買えたところで他も連鎖して追いかけっこに
なりますので、、、
この辺りがトーションバービームを備えたビートルとの
明らかな違いです。
また配線関係が、ダッシュボードの中にある都合で
配線処理がうまくいかない、修理が難易度が高い
という部分で
完璧を求めるなら40数年経過した個体ですので
難しい部分なんですね。

古い自動車の良い部分は
【見通しが良く、直しやすい】かな?と思います。
直し辛いのは致命的でしょ?

ま、そんな感じです。
あとは10年から乗ってきた1303sを無駄にしたく
なかったってことですよね。
今回、ここが一番かな。

46年経過してます
良い汚れっぷりです↓


すっかり綺麗に。

いつもの記念撮影↓


IRSのビートルとスプリングプレートのビートル↓


見た目から違いますよね。
ヤナセモデルですと
1302・1303とトーションバーのスポルトマチックだけが
IRSの足回りです。
そもそも直進安定性が悪いクルマでは無いですが
リアエンジンなのでフロントが軽く
そういう面を補ったのがIRSのダブルジョイント式です。




この角度だと
通常のビートルとの違いは判りません。
プロの方ならクロスメンバーの厚みが違うことに
気が付くかもしれませんが
まず気が付かないはずです。

すっかりトーションバー




ボディー類の重みが無いと
「逆八ノ字」にリアタイヤがなる
スプリングプレートのビートルと
「垂直のまま」のIRSビートル

IRSはトーションバースプリングをネジるだけが
スプリングの役目
スイングアームがスプリングプレートになっている
ビートルは
トーションバースプリングとスプリングプレートの
2か所が「スプリングの役割」となっています。
画像でも、スプリングプレート(スイングアーム)が
捩れてるのが判りますよね??

「走る」という機能だけを考えたら
IRSの方が断然性能は上です。
硬すぎるのが嫌な方はスプリングプレートの方が
良い感じに感じるかと思います。
個人的にはIRSが好きです。
ただ「IRSのマニアル」を所有したことが無く
是非、次回はIRSマニアルシフトの空冷VWを所有したいな。
と、考えています。

色々
違うんですよ





本日はお休みします。1月30日

2021-01-30 06:11:29 | 日記
本日、1月30日は
ヘルニア安息日のためお休みいたします。

さて、
そうは言っても「やっとかないと」
ということはあるもので6時に出社して
「冷間時」の始動を試します。
こればっかりは一番温度が低い時間で
最後の始動から時間が経過した状態でなければ
試しようもないので(笑
極端に言えば「1日に一回」しかその状況は
無いわけです。
状況の3日目です。
最後、明日試して問題なければお返しします。

そういうわけで
今朝は「エンジンを掛けに来た。寒い状態で」
というそれだけに朝来ました(笑

運よく「マイナス1度」です。
ラッキーです。寒ければ寒いほど始動不良には
最適です。悪条件下で大丈夫ならそれこそ絶対に
平気です。

ただ、「朝エンジンがチョーク終わるとストールする」は
実は「ポイントレス(点火系)」の不良も含んでたので
その不良がジワジワ無ければ「ストール」も
無かったはずです。
昨年の寒い時期に調整してるこたいですからね。


マイナス1度。

アクセルを踏んでチョークを掛けます↓

問題無く始動。もちろん一回で。
その後、3分でチョークは半分まで開放されてきました。
6分経過でチョークは終了。
エンジンストールはありません。
軽くアクセルを踏んで、スッとアクセルを放しても
問題なく力強くアイドリング。
バキューム進角式のディストリビューターに交換したので
エンジンの回転の落ち込みも、ゆっくりです。

湯気もたっぷり↓

良い感じに燃焼している模様。

チョーク終了後のアイドリングが
009デスビに比べて非常に安心な感じです。
マフラーの排気音も「太く」聞こえます。

2種類のデスビ↓

どちらのデスビも行う動作は同じで
1→4→3→2と各シリンダープラグに
火を飛ばす信号を送っています。
最近では、中間問屋のことをディストリビューター
と言ったりしますよね。

遠心進角の009のようなデスビは
回転が大きければ、振り子のように遠心力で
進角します。
純正のようなバキューム式のデスビはキャブやインマニの
負圧を利用して進角します。

説明として適切な言い方か判りませんが
バキューム式はエンジンさえ掛かってれば
絶えず負圧が掛かってるので自動で進角を
しているのですが、
遠心進角のデスビはデスビ本体が回されたときに
遠心力で進角をしてるので
寒くてややキャブやヘッドの状態が不安定な状態だと
ストールはしやすいと思います。
そのためもあって、009などは進角の調整を
【10~30度くらいの範囲で進めている】ことが
殆どかと思います。
0度に合わせてあると、最初の吹け上がりがかなり
鈍いですから。
その代わりバキューム進角式は【0度】の
基準調整で何も問題がありません。

回転の遠心力を使って機能させるか?
空気で吸ってもらって機能させるか?
の違いがあります。

適切な説明か?微妙ですが
赤ちゃんの鼻が詰まると
「大人が吸って詰まりを取る」道具があります。
良く使ったんですが、
赤ちゃんは鼻が詰まると生き苦しく、かといって
自分で鼻がかめませんよね?
だから親が吸って取り除く道具があるんですけど
それを使って鼻水を吸ってあげれば赤ちゃんは何もせず
生き苦しさから解放されます。
赤ちゃんからすれば「自動」ですよね。
別の方法として
「いやいや、振り回したほうが早いよ」とかいって
赤ちゃんの足を持って、親がグルグルプロレスのように
振り回したら遠心力で
レスポンス良く素早く鼻水は取り除けるかもしれませんが
親が疲れてくれば、ストンっ!って力が抜けますよね?
まあ、そんな違い。。。
うん?より判り辛いか?

今朝は
「マイナス1度」まあまあ寒いですよね。
そんな環境で試したのですが
【エアークリーナー無し】で試してみました。
純正のエアークリーナーには
冷間時暖かい空気を吸うための箇所があります。
そのため外した状態だと冷間時の状況は
より過酷になります。冷え冷えの空気しか吸えません
からね。
でも、ホットエアー無しでもストールしなかったので
それこそ問題ないでしょう。

3~4年前まで
納車整備の際には「遠心進角式ボッシュ009デスビ」に
構わずわざわざ交換していました。
頭の中に「そっちの方が良い」という発想があったからです。
まあ、ある意味深く考えずに「定説」に思い込んでた部分も
あるんですが、
でも、エアコン付ともなれば低回転の粘りが必要で
やっぱりバキューム式の方がストールしないんですよね。

バキューム式のデスビなんか
「こんなのレスポンス悪いし、要らねーよ!」
ほぼほぼ捨ててました(笑
ただ年齢も重ねてきて
レスポンスや、加速感などよりも
「何も考えないで乗りたい」という感じに
店長自体がなっています。
次、空冷ワーゲンを自分用に仕上げるなら
機能面は純正とほぼ同じような仕上げにしようと
思ってますからね。
チューニングはもういいや。飽きた(笑
たまに乗りたくなるけど。
シャコタンは譲れないけど(笑
エンジン関係はノーマルで良いや。

冷間時、ストールしてしまう場合
「バキューム進角式デスビ」に戻すのも正解かと
思いますよ。
性能が良いボッシュ製009ですが、
そもそもは、ツインキャブや排気量アップ・ハイカムなのが
前提なので、ノーマル状態なら相性はバキューム式の方が
良いかな?と思います。

009はレスポンスの性能が良いです。
でも上がるレスポンスが良いのは良いですが
落ちるのもレスポンス良いです。
温まる前だと、そのレスポンスの良さは
不都合があるかもしれませんよ。
特にエアコン付。

10年くらい前に
ツインキャブで、エアコン付。
どう考えても「009デスビ」を通例装着するはずが
負圧ホースを加工してまでも「バキューム式」が
取り付けられていました。
おそらく、そのワーゲンにエアコンを取り付けたメカニックさんは
良く、仕組みと特性を理解しておられる方なんだと思いました。

「良い」とされるものが
どういう特性の部分で「良い」とされているのか?
理解しないといけないですよね。

「バン用スタッドレス」も一緒で
バンは【荷物を積載】するのが前提です
なので「重みがある時にしっかり機能する」ように
設計がされています。
なので空荷物の際はかなりスタッドレスとして効果が
薄かったりします。
昨年、小型乗用車に「もらった」というVAN用スタッドレスを
装着した方が「全然、効かなくて焦った」と
言っておりましたが、そういうことです。
「性能が良い」って言っても、あってないと意味が無い
ってことですよね。

まあ、
今回の「朝エンジンストールする」は
デスビ云々じゃなくてポイントレスkit(点火系)の
故障だったんですけどね。
ついでにバキューム式に交換しときました
交換したら、より一層安心な冷間時状態になった
ってことなんですけどね。
009でも大丈夫なものは大丈夫だったりします。
「とまる・とまる」でバキューム式に戻して
改善した個体は多くあります。

昔は
「バキュームのデスビはとろくてね」
って思って、009やMSD以外は使いませんでした
自分のも
でも、最近は
「バキューム式の方がトルクあって乗りやすいな」
と、おっさんになったせいか
非常にその独特のレスポンスが好きになっています(笑
結果的に、元通りの仕組みが
一番、気楽かもしれません。
そもそもスポーツカーじゃないしね。

400万円で中古のカレラ買ったときに
「あ~速く走るならポルシェで良いんだ」って
思ったんですよね(笑
だって中古で400万円で270キロ出るんですよ
ノーマルで。
ワーゲンはのんびりが一番です。
とことんチューニングもやったので
尚更思います。

1600ccのノーマルで十分。
1300ccも調子良ければレスポンスの良い
エンジンでなかなか楽しいですよ。
1200ccもワーゲン本来のトルクが感じられて
良いもんです。
1500ccもレスポンス良くて良いですよ。
どの空冷ワーゲンも特性が違って楽しいです。






1303レストア?車体がおりました

2021-01-29 18:09:19 | 1303sスーパービートル・フルレストア(普通じゃない)

もちろん、まだ走れませんが
着地は出来ました。


今期は
【オリジナル風1300sビックテール】なので
久しぶりにホイールはシルバー一色です。

走って見ないことには判りませんが
間違いなく
「ガッチリ走るビートル」になってるはずです。
まだ先ですが。。。

と、言うことで
来週はBMWの3シリーズのエンジン降ろしての修理
などが入庫の予定なので
今日は帰社、そして明日もお休みします。
体調がやばい感じなので
無理すると動けなくなるので(笑

年末年始はちょうど
タイミング良かったですけどね。
今は、ちょっと困るんで。。。


ビートルの点火不良による修理。

2021-01-29 16:58:26 | 日記
今日は完全にヘルニアでグロッキー。
立ってられないので座ってエンジン修理↓

ちょっと調子に乗ったかもしれません(涙。

先日、1台のビートルが
「朝、エンジンが止まっちゃう」ということで
来店、その時点でエンジン自体におかしさを
感じることは無く、
社外マフラーに、ファンカバーのサーモスタッド無しは
厳しかったかな?
なんて思いながら~少し調整。

その数日後、「仕事場からエンジンが掛からずに帰れない」
という連絡。
「うん?数日前は変な感じはなかったけどな?」
と、思いながらも~雨の中現場で修理を試みるも
なんとかエンジンが始動したものの、
【なんだ?この調子悪さ】
の状態に。
「あ~ここじゃもう雨だし直せない」で
積載車に積んで帰ってきたんですが、
そもそも、数日前にエンジンの吹け上がりなどにも
嫌な感じも無く、「ちょっとスポーツマフラーの抜けが
良すぎるのかな?」くらいだったものが
現場で調整程度で直る訳がそもそも無いんですよね(笑
考えてみれば。
【なにかが壊れたか、おかしくなった】そういう故障ですから。

まあ、そんなんで
色々考えます。
座りながら↓(笑


まあ、そこそこ見てれば理解も出来ますし
お客さんが言ってたことを考えれば。。。
【あっ!】となるわけです。
※一応、自分の整備に間違いが無かったかも考えます

20年も前ですと空冷VWは
プラグに火を飛ばす【ディストリビューター】は
「ポイント式」です。クラシックカーはみんなポイントです。
しかし、10年ちょっとくらい前からポイントがイマイチで?
すぐにギャップ調整が必要になるくらいポイントのヒールが
削れてしまいます。
他のショップさんに聞いても、
「なんか最近物が悪いよな」という感じ。
たぶん、ヒールの材質じゃなくて板バネの力が
強いんですよね。

まあ、そんなんなら「ポイントレス」にしてしまった方が
調整も無いし、10年は使えます。
(感覚的に10年で壊れてる)
ただポイントが1000円程度に対して2万円近い部品です。
出来れば販売するなら交換して納車は避けたいものの(笑
ポイント不良でエンジン不調ならクレーム騒ぎです。
なので、ポイントレスkitに交換して納車してるんですが。。。

いかんせん。。。↓

TAIWANやChinaじゃないだけ良いのですが
アメリカ製。。。日本製じゃないんですよね。
たまにハズレもあったり。。


↑ポイント式とイグナイターkit装着デスビ。

やっぱり。。。
交換したら直りました。。。
火がヨワヨワでした。。
お客さんが、
「エンジンが止まると、次に掛からなくなる」
というのが非常に気になってはいたんですが、
火がヨワヨワになってたようです。。。
たしかにプラグが湿ってた。
失火状態だったわけです。

ついでなので
遠心進角式の009から
純正と同じ仕組みのバキューム進角式にデスビ本体を
変更。

抜けの良い、スポーツマフラーに対しても
バキューム進角のデスビの方が相性がやっぱり
良いようです。
低回転のトルクが違います。
その代わり「レスポンスの良さ」は若干失われますが、
そもそもオーナーさんは「のんびり」な運転なので
レスポンスが良い必要は無いわけで
乗りやすさを考えたら最初からバキューム式にしておけば
良かったと反省。

遠心進角の【009】の方が調子が良い。
まあ、20年以上も前から合言葉のような
「デスビは009に変更」が当たり前の定番です。
18歳の時、最初の67年も先輩に
「009にした方がレスポンス良くて調子良いぜ!」
と言われて交換した記憶があります。
1300ccのビートルでしたが確かに
ギンギンに下から回るようになって「速いぜ!」
なんて思ったもんですが、
完全に温まるまでストールしちゃうことがあったような?
(まあ、アクセルあおってりゃ良いやの時代ですから)

レスポンスが良いので
スポーツマフラーとセットと考えたら
「調子が良くなる」という感じにはなりますが、
ある意味、「向上」したように思えるものの
「トルク」を失うことを考えると、真冬の氷点下だと
ねばりが無く、スポーツマフラーも抜けが良いことですし
温まるまでストールしちゃうということは言えるかもしれません。
なので、最近バキューム式に戻してることが多くなってます。
排気量を上げたり、ツインキャブにしたりするなら
009かもしれませんが、
ノーマルならバキューム式の方が相性は良いんじゃないか?
と、個人的には思います。
実際、009よりバキューム式に変更したら
アイドリングが限りなく低くても「ドドドドっ!」って
低い音で粘った感じがします。

マフラーって
思ってる以上に「排気効率が向上」します。
レスポンスも向上します。
でも、抜けが良いと粘りが無くなっているはずなんです。
でも、「音がカッコイイ」ので早くなったように感じますが
実際は、坂道でも登れば判りますがパワー不足に
感じるかもしれません。

【吹き矢】
筒が細ければ、遠くまで飛ばせますよね?
でも
筒が太かったら、遠くまで飛ばないですよね?
肺活量にあった筒が必要でしょ?
マフラーも一緒なんですよね。
音がカッコイイんで速くなった気がするんですが。

もちろん、「今の自動車」は低排出の環境で
抜けの良くないマフラーが新車時付いてますから
社外品に交換すると性能はアップすることが殆どのようですが
空冷ワーゲンのマフラーはそんなマフラーじゃないですからね。
50馬力程度のエンジンを引き出す純正マフラーなわけで。。。
そこへきて、遠心進角のデスビだと
低回転はふぬけじゃないか?(ドノーマルなら)と
個人的にね。思います。

昔は
TADスリーパーにカドロンツインキャブ
009デスビで
「こりゃー速いぜ!」なんて思ったもんですが。
やっぱりキャブも大きくしてはじめて
スポーツマフラーかな?という気がします。
最近。

ポイントレスkit。
電子部品なんで、ジワジワ壊れないことが多く
店長の走りの性格だと「いきなり壊れた」ことが
あります。
ただ「のんびり」な人の場合割とジワジワ壊れている
ようです。
今回も後者で、「ジワジワ」壊れた模様。
でも店長からすれば「数か月前に新品交換した」のが
判ってますからね。
すぐに疑わなかったし、「いきなり壊れる」ことの方が多いんで
今回のような症状にすぐに気が付かなかったですね。。。

あ~今、記事書きながら思い出した
女の子のビートルもこんな感じで
すぐに「これ」ということがハッキリしないことが多く
ギンギン全開の人の修理の方が判りやすい感じだったな~
と、思い出した。

ちなみに
ポイントレスkitは
プラスとマイナスを間違うと
1秒でパンクして壊れますからね。
1万数千円を一瞬で無駄にします♪

エンジン始動していない状態で
keyオンにしっぱなしにしておいても
パンクしたことが2回あったし
他のお店の人もそう言うことはあったそうです。
気を付けないと壊しますよ。

エアークリーナーなしで
今朝も始動してストールしませんでしたので
明日の早朝(氷点下なら尚良い)に
試し乗りして大丈夫なら問題ないでしょう
と、言うよりストールは
イグナイター点火系の不良でしたから。
新品だったのに。。











IRS用ミッション。オイル漏れ修理。ドライブシャフト系

2021-01-29 07:02:46 | 1303sスーパービートル・フルレストア(普通じゃない)
ヘルニアの状況が悪くなっているように感じています(笑
お尻からカカトにかけての筋肉?神経がおかしいです。
皆さんもお気を付けください。
「徐々におかしくなってくる身体」
なかなか気が付けず、大惨事になってようやく
治療したら気を使うようになりますが
大体が、【トドメを刺している】ということが
多いんじゃないか?と思います。

歯医者さんに行きたいのですが、
先日「床屋さん」でも3分座ってるのが限界で
とでもじゃない、不自然に倒されたシートで
治療が出来ないのが判ってるので(笑。
収まるまで歯医者さんいも行けません。。

さて
すっかり1303では無くなっているレストア中の
ビートル。


残していたリア周辺、ミッション類を終わらせてしまいます!
これで、シャーシ類はエンジンを除き完結します。

1か月は掛かっていませんが、
ただ組み立て直すのとは違って
綺麗に一個ずつを修復しているので
思った以上に時間が掛かります。
一個一個の部品を洗浄して剥離して塗って
ってやってれば時間が掛かるのは当たり前です

ミッションをバラす前に一旦洗浄します。↓

46年間、間違いなく一回もミッションの
修理らしきものはされていません。
46年分の油脂滲みや「シャーシブラック」の施工のため
スチームで落ちるようなもんでもないです。。。
高価な洗浄機械が欲しいところですが
50万円ほどするそうなので諦めております(笑
地味に削りながら落とします。

まあ、こんなもんか。。。1時間半。↓

汚れていると、「オイル滲み」などが起きても
気が付くのに時間が掛かります。
大体、漏れて汚れてくればクロ光りするので
目視でも判りそうなもんですが
「シャーシブラック」が塗られていると
判り辛いのでスルーしてしまい気が付くのが遅れます。
大惨事で初めて気が付くような感じ。

この1303はシャーシ自体にはシャシーブラックは
塗られていませんでしたが、
【ミッションとエンジン。フロント足回り】には
ベッタリ塗ってありました。
ようは「車検のために誤魔化していた」ってことなんですよね。
シャシーブラックは本来「さび止めの効果」を期待するものですが
ミッションやエンジンがサビるはずがありません。
殆どが車検時の検査員さんに「漏れの指摘がないように」
と誤魔化す効果に採用されています(笑

それ以外に塗る意味がみつかりません(笑

こんなに綺麗にしたら↓

漏れがあったら「バレバレ」だからです(笑
真っ黒に塗ってしまえば【判り辛い】
そういうことですね(笑

綺麗に洗浄したので
オイル漏れするであろう部分を交換していきます↓

ノーズコーンの部分は良く漏れが発生します。
まあ、こういうふうにバラスので
「洗浄」が大事なんです。汚い砂や小石が明けた際に
入っちゃうから。

ノーズコーンのコントロールレバーのシールも↓

ここは漏れると、ミッションとシフトロッドのつなぎ目の
ブッシュを侵してしまいます。
ガタガタになって、シフト作業も曖昧になってしまいます。

デフキャリアの部分も↓

IRSは通常のビートルと仕組みが違い
ここにはオイルシールが入っています。
純正品↓さすがに46年交換が無いのでヒビが。。。

色々な部分を交換していますが
基本「オーバーホール」はせず
リフレッシュだけしています。
べつにおかしなことがなかったからです。
アメリカから持っていたワーゲンのように
すでに50万キロも走っているビートルはヤナセ物には
少ないし、「完全に必要が無い」ことさえ判ってれば
得意じゃないのでわざわざOHしないことにしています(笑
2~3年に一回ですかね。。。。(笑。店長の場合。
ずっときちんと車検整備していたんで
ミッションオイルも完全な「クリーン」状態でした♪

載せてしまいます↓

4年くらい前にミッションマウント×3個は交換してありますが
再度、新品交換しておきました。
細工して。

ドライブシャフトのアッセンブリー↓

純正のブーツは4か所全て良好でした。
(さすがに交換)
おそらく、、交換した形跡が無いので46年間
使われた気がします。
ただ狂ったように「シャーシブラック」が塗られています
グリスの滲みが出ていたからでしょう。
専用のトルクスボルトまで塗ってあるので
外すのに難儀でした。。。
これじゃあ、グリスが滲みだしても気が付き辛いです。。

お医者さんが診察、触診の際に患者さんに
洋服は脱ぐように即すのと同じで、「まっさら」じゃないと
整備も「見逃し」が必ず出ます。

また分解↓

しっかりシャフトは色を剥がします。

IRSだけの装備「CVジョイント」↓

4個使っています。
分解して確認、清掃、グリスアップ
4個交換すると税込みで5万円しちゃいますので
しっかりCVジョイント用の高いグリスで組んでおります。
シャフトブーツが切れたままで走り続けていなければ
FF車ほどの複雑な動きが少ないので
まず、ヤナセ物程度の走行距離なら交換の必要はない部分です。
昔の物ほどしっかりしてるので、実際わざわざ交換しない方が
良いことも多いです。
ただ定期的なグリス交換やブーツの交換は必要です。

アセンブリーの完成↓


CVジョイントなどもシャーシブラックで
丁寧な塗装がされて、オイル滲みを隠す効果をされていましたが
きちんと剥離して、元の色に戻っています(笑
これで万が一、グリスが滲んでもハッキリ判ります。

ダストブーツはリプロ品を使いません↓

手で持ってるのが純正タイプで
IRSワーゲン専用品です。
日本車のFF用ブーツに交換しました。
理由はご想像に♪

IRSはCVジョイント式なので
ミッションオイルがシャフト周辺から漏れることは
基本あり得ません。熱で緩くなったグリスが滲む程度
でも、ミッションオイルが漏れる箇所もあります↓

デフキャリアのフタ部分。
フタも交換しましたが、一応念入りにシール
しておきました。(過剰かもしれません)
これで、CVジョイントにミッションオイルがまわって
しまうのも防げるはずです。たぶん。

シャフトのアセンブリーを装着↓

乗るたびに何万回も回転する部分なので
トルクレンチでしっかり締め付けます。

完成↓



FF車用のブーツで日本製です
リプロ品よりも長く使えるはずです。

自分で交換も出来る箇所ではありますが
接続のボルト締め付けが曖昧だとシャフトは外れます。
またブーツのバンドも専用工具が必要です↓

その一回のために、トルクレンチや専用工具を
揃えるのは無駄かと思いますし
CVジョイントを外す際にバラバラになることも
あります。
けっこう、組み直すの大変です。
近所のワーゲン屋さんでやってもらう方が
無難かと思います。
画像のように綺麗にパーツパーツの色分けが
されていれば
オイル漏れやグリス滲みが出ても
発見しやすいです。

シャーシブラック。。
最近は「塗らない方が多い」ように感じますが
以前は、下回りのサビやオイル漏れが著しいと
車検場の検査員さんに、
「これは本当に整備してきたのか?」という
指摘を受けることが多く
そういう意味で検査員さんに
「整備をしてまいりました!!!」
というポーズでもあったと思います。
ボルト類に「黄色のチェックペイント」を
施してあるのもそのせいです。
してないと「増し締めしたのか?」と
指摘されたからです。
30年も前だと
車検所の検査員さんは「お代官様」であって
「なにとぞ、わたしどもの車に合格をくださいませ」
という環境でした。
今でも車検場で必要以上にペコペコしているおじさんも
まだ見かけます。
当然、我々が「無意味に威張る」のもどうかと思いますが
本来、「合格をくださいませ。お願い申し上げます」
なんて環境がおかしいだけで(笑
まあ、そんな環境を通過してきた古いワーゲンは
シャーシブラックを塗ってあることが多いんですね。
「こんな汚い車を検査員様にお見せ出来ない!」
まあ、そんな感じだったんですよ。

レストアと整備は似ているのですが
そういう意味で違う部分も多いです。