以下は本日発売された月刊誌WiLLに、慰安婦問題、日本叩きに走るドイツの下心、と題して掲載されているジャーナリスト木佐芳男と情報戦略アナリスト山岡鉄秀の対談特集からである。
毎月言及する事だが、月刊誌WiLL、Hanada、正論は日本国民のみならず、世界中の人たちが必読の本物の論文が満載されている。
本論文は、その事を見事に証明している。
まだニューズウィーク日本語版を定期購読していた頃、ドイツの世論調査で約半数のドイツ人が反日思想を持っているという信じがたい記事を読んで以来、
私がドイツを批判し続け、「ドイツに学べ」、等と言って来た所謂文化人達、その中で、私が直に紙面で目にした梅原猛、山崎正和の両名に対しては、以来、これ以上ない軽蔑の論を書いて来た事は御存知の通りである。
私のドイツに対する批判が100%正しかった事を、最澄が定義した国宝でもある木佐芳男と山岡鉄秀は完璧に証明している。
日本国民は最寄りの書店に購読に向かわなければならない。
世界中の人達には、出来るだけ、私が知らせる。
不都合な真実
木佐
シャグン氏の主張には、重大な誤りがあります。
それは、ドイツは過去をまったく清算していないこと。
慰安婦問題にしても、ドイツでは慰安婦のことを「強制売春」と表現します。
その理由は二つあります。
一つは、ナチスは売春や同性愛者、物乞い、アルコール依存などを社会秩序にそぐわない「非社会的」な行動として、逮捕していったのです。
さらにプロの売春婦とはほかに、別の容疑で逮捕された女性もいましたが、彼女たちは強制収容所で売買春の対象にされたのです。
しかも収容所を管轄するナチス親衛隊員(SS)だけではなく、収容者でありながら、SSの意を受けて他の収容者らを監督する立場についていた男性や、強制労働でいい成績をあげた収容者にも「ボーナス」として買春が許されていました。
相手にさせられる女性たちの人権は、まったく無視されています。
さらに、もう一つ、ヒトラー時代にナチ組織とは別だったドイツ国防軍は、他国の女性を強制連行し、性奴隷化した歴史的事実が厳然としてあります。
この二つは「強制売春」と表現されます。
山岡
日本軍の場合はさまざまな記録から判明しているように強制連行はありませんでした。しかも、慰安婦の多くは日本人女性だったこともわかっています。
木佐
ですが、現在のドイツ人は、こういった過去の事実をほとんど知らないし、検証しようともしない。
山岡
ドイツの強制売春の悪辣さは、日本の慰安婦制度の比ではありません。
日本の場合、ハーバード大学のラムザイヤー教授の論文が明らかにしているように、契約の概念がありました。
しかも、その契約内容は双方の利益を勘案したものでした。
ところが、ドイツの場合は木佐さんがお話しになったように、本人の同意を得ず強制的に売春させていました。
あと、軍占領地での強姦罪は親告罪(告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪)としていました。
つまり、現地での性犯罪は、事実上、黙認されていたのです。
木佐
ドイツのそういった不都合な事実をほじくり返すと、ドイツが戦後にやってきた戦争の清算行為がすべて崩壊してしまいます。
ドイツの女性活動家に「強制売春が社会問題化・政治問題化しないのはなぜか」と聞いたことがあります。
その答えは「ドイツでは、そんなことはあり得ない」と。
山岡
先ほどのシャグン氏の文書には「ドイツも東欧でひどいことをした」という記述があります。
それに対してドイツは反省しているが、日本は反省していないという論調です。
その認識は一面的にすぎません。
木佐
ドイツの場合、ヒトラーとナチスに、すべての罪をなすりつけてきました。
特にホロコーストの問題で、国際社会から一斉に非難されたため、そのスケープゴートとして「ヒトラー」「ナチス」を持ち出して謝れば、ドイツは戦争責任を反省したと認識されたのです。
山岡
形だけの反省ですね。
木佐
でも、そのやり方が限界にきていたのも事実です。
2020年1月23日、イスラエルのエルサレムにあるホロコースト記念館で追悼式典が開催されました。
その式典にはドイツのシュタインマイヤー大統領が参列、次のように演説したのです。 「加害者はドイツ人だった。ユダヤ人600万人の産業的大量殺人という、人間の歴史で最悪の犯罪はわが国の人々によって行われた」
「ドイツ人は歴史に学んだと言えればよかった。だが、憎悪が広がる中、そう語ることはできない」
要するにドイツの国家元首の演説によって、事実上、ナチスをスケープゴートとするドイツ人の心理学的な欺瞞に最終的なピリオドが打たれたのです。
ドイツ人の戦争犯罪は誰にも責任転嫁ができないと。
でも、その重荷をドイツ一国では背負いきれない。
誰かいないかと、ふっと東のほうを見ると、日本がいた。
そこで日本の慰安婦問題を盾にし、自分たちの罪の新たなスケープゴートとしたのではないでしょうか。
山岡
つまり、慰安婦像設置の裏には、ドイツ人の歪んだ心理が秘められているわけですね。日本人のこれまでのドイツ観は、一般のドイツ人は善良で親日的、重工業が盛んな日本と根底で通じる国柄だと見ていました。
でも、木佐さんの本を読めば、それらはすべて幻想だということがわかります。
木佐
実に悲しい現実がそこにはあります。
山岡
ドイツは大いなる矛盾をはらんだ国でもあります。
日本の人権問題を糾弾するなら、中国のモンゴル・チべット・ウイグルの人権問題も同じく糾弾するのかといえば、ずっと口を閉ざしたまま。
なぜ、何も批判しないのでしょうか。
ドイツは自動車産業で生きています。その自動車産業のメイン顧客は中国市場。
だから、中国のことは批判しない、という論理です。
こんな欺瞞的な発想をしても、良心の呵責を感じることはありません。
驚くべきことに、メルケル首相が来日した際、非公式の会食で「人権問題よりもVW(フォルクスワーゲン)の売り上げのほうが重要だ」と言ったとか。
自国の利益のために、他国の悪に目を瞑(つぶ)ることは平気でできる。
木佐
それこそがドイツ人の”正体”なのです。
中国の周辺民族の弾圧は、ナチス以上の残虐さです。
ところが、メルケル首相は、公式に中国を批判することはありません。
マスコミも、そんな首相の言動に批判の目を向けない。
山岡
日本だったら、政府の姿勢を糺す声が上がりますね。
木佐
政府、特にメルケル首相をメディアがほとんど批判しないのは、ドイツの特性の一つです。
ヒトラーが台頭した一因もここにあるのでは。
この稿続く。
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