文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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あらゆる項目において、SDGsの最大の違反者である中国を、SDGs報道に熱心な新聞は、批判・追及すべき

2021年06月13日 09時37分31秒 | 全般

以下は今日の産経新聞に掲載されている元東京大学史料編纂所教授酒井信彦の連載コラムからである。
酒井信彦氏も読者は御存知の通り最澄が定義した国宝である。
*以下は私
「SDGs」問題の本家本元を追及せよ
産経新聞生活面の「知ってる」欄で、「古着ビジネス」が取り上げられていた。
5月12日の第2回によると「産経新聞社では平成28年から、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、古着の寄付で障害者スポーツを応援する『ふくのわプロジェクト』に取り組んでいる」とあり、また、その古着については、「国内では不用になった衣類の7割が可燃ごみなどとして捨てられており、リユース率の低さが指摘されている」と説明されている。 
19日の第3回では、日本の古着は品質が良いので海外で人気があり、「財務省の貿易統計によると、日本から輸出される中古衣類は年間約24.1万トン、約96億4500万円(直近5年平均値)」で、昨年は60ヵ国に輸出された。品質が良いのは、大事に使っているからだが、簡単に捨てていることでもある。 
同じ産経の23日の「学ぼう産経新聞」欄では、「食品口ス」の問題が取り上げられており、2018年度の推計値が、600万トンで、ここでもSDGSの問題として言及されている。
つまり衣類の場合も食品と同様に、「ムダ」と正確に認識して、「衣類口ス」と言うべきなのではないのか。 
現在の日本は、「衣食住」の生活文化のうち、住はともかく、衣と食は格段に豊富になっている。
しかし豊富になればなるほど、かえって幸福感は希薄になっている。
それは日常があまりにも潤沢になってしまったからだが、ただしその質は決して高くない。 
衣類で言えば、売れればよい生産者が過剰生産して、安ければよい消費者が過剰に消費するのである。
過剰生産と過剰消費の悪循環である。
良質なものを、適度に生産して、大事に使うのが、本当のあるべき姿である。 
最近の新聞などのメディアでは、連日のように、SDGsの大合唱である。
しかし、古着の回収・輸出などで、目標を達成できるはずもない。
最近、実に安直な資本主義批判があるが、資本主義が病んでいるのは間違いない。 
しかも新彊(しんきょう)綿問題で明らかなように、この資本主義の腐敗には、「共産主義」の中国が、深く関与しているのは、紛れもない事実である。
この問題に限らず、中国との癒着関係を批判された、日本の大企業の問題は、現在どうなっているのか、新聞による続報を待つ。
そして、あらゆる項目において、SDGsの最大の違反者である中国を、SDGs報道に熱心な新聞は、批判・追及すべきなのである。
*テレビ東京地上&衛星放送、夜の報道番組は私が批判し続けていた有馬が司会していた頃のwatch9等の報道番組に比べれば、まだマシだと思って観ていたのだが、慶応大学の学生で両親が大学教授だという触れ込みのトラウデン直美などという女子大生を重用して頻繁にSDGsと脱炭素を語らせだしたのを観て以来、殆ど、観るのを止めている。
彼女は日本におけるグレタ・トゥーンベリの役割を中国の為に果たしている事も分からないテレビ東京、及び日経新聞は、相当に中国の工作下にあるメディアであると言っても全く過言ではない。彼らは酒井氏の本論文を恥を知って読まなければならない。*
◇さかい・のぶひこ 昭和18年、川崎市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科滌壮課程修了。東京大学史料編纂所で『大日本史料』の編纂に従事。




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