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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

それを物知り顔にヨイショとまわりに、でっぷり肥えた寺島実郎、痩せた姜尚中、その他雑魚二匹のチンドン屋演芸であった。これは、左筋得意のプロパガンダ方式である

2019年05月04日 20時22分52秒 | 日記

以下は加地伸行さんの以下の本からである。
正に名著である。
全国民必読の書でもあるが、今回の10連休の旅の途中に読む本としても最適な本である。
私の勧めを信じて最寄りの書店で購入した人達は皆、私に同意するはずである。
ヘイトを煽動するのは誰か?―岸井成格の言説
新年、老生は何もせず、安酒を傾け、悠々と酔生夢死の境地で過ごす。とはいえ、そこは凡愚、手近なテレビを観るものの、元旦からほとんどが三流芸人の三流芸。 
その一つに、4日の朝、毎週あるらしいがサンデーモーニングなるものがあった。
その筋立てはこうである。 
なんとかと言う西洋人の〈群衆〉論10個条それぞれについて映像を映し出しての論評。
観ていてすぐ分った、その狙いが。
映像を展開していって最後に、群衆の愚かさにつけこんでヒットラーが権力を得、ユダヤ人虐殺をはじめ、悪業の限りを尽くしてドイツが破滅したにも拘わらず、今もドイツ人デモ隊が外国人労働者に対して排斥の声をあげているとしてその姿を映し出す。
そして示す、右傾化が国を危うくしている、と。 
その後、日本で話題のヘイトスピーチを念頭に、コメンテーターの岸井某(毎日新聞)がこう被せる。
日本の右傾化、元凶は安倍首相と暗示しつつ、やがて出る戦後70年の安倍談話の内容へのいち早い予防攻撃。
それを物知り顔にヨイショとまわりに、でっぷり肥えた寺島実郎、痩せた姜尚中、その他雑魚二匹のチンドン屋演芸であった。 
これは、左筋得意のプロパガンダ方式である。
すなわち、ヒットラーやユダヤ人虐殺等の悪しき映像を見せまくって視聴者を洗脳した上で(つまりは群衆の愚かさを利用した上で)、安倍はヒットラーだぞ、ドイツの悲劇と同じく、安倍のすることの先は日本の悲劇だぞ、と持ってくる。 
そこには知的な論理的精密さはなく、映像を利用した感情、いや喚情型宣伝である。 
つまりはチンドン屋型〈教養報道番組〉である。 
だから、意図はユダヤ人虐殺から一気に現在の在特会のヘイトスピーチに飛ぼうとしている。
そこには論理的つながりはなく、感情を喚び起こしてのどんぶり勘定。
老生はそのヘイトスピーチなるものを、この耳でしかと聞ける機会がなく判断できないので、賛否いずれかの意見は出せない。 
しかし、ヘイトスビーチの禁止論者に求めたい。
「ヘイト」について、その概念や定義を明らかにせよ、と。
ユダヤ人虐殺の場合、われわれアジア人は虐殺という事をのみ見る。
しかし、中近東・ヨーロッパ地域においては、ユダヤ人問題は昨日や今日の問題ではなくて、何百年来のそれなのである。
キリスト教は十字軍によるイスラム教との戦争を起こす一方、ユダヤ教のユダヤ人を迫害してきたのである。
その延長線上にナチスに由るユダヤ人虐殺があった。
そうしたことの贖罪が、現在のユダヤ人のためのイスラエル国創出となった歴史がある。 
そうした歴史について、われわれ日本人はほんの少ししか知らないし、ユダヤ人迫害の実感も持っていない。
ユダヤ人虐殺については、まず何よりも神や人間の精神の問題を根底に据えなくてはならないのであって、テレビがニュース映画的に安っぽく映し出し、今日のヘイトスビーチに結びっけようなどというのは、あまりにも安易すぎる。
虐殺された子ダヤ人に対して無礼であろう。 
もちろん、ヘイトスピーチは良くないから止めよという意見を述べるのは自由である。
しかし、そう述べる以上は、感情だけで言うのではなくて、何をもってヘイトスピーチとするのか、「ヘイト」の概念や定義を明らかにすべきである。 
もしそれがなくて、ただ止めろと言うのは、言論の自由の否定となる。
それは、左筋プロパガンダ流に言えば「ファシズムの足音がする」ことになる。 
ヘイトスピーチ反対論者に借問す。
沖縄の米軍基地に対する反対デモのプラカードをテレビで見たが、「ヤンキーゴーホーム」とあった。
「アメ公 とっとと帰りやがれ」という感じだが、これはヘイトスピーチなのか、そうでないのか、しかと答えよ。 
古人白く、大惑の者〔は〕、終身(一-生)解らず(分らず)。
大愚の者、終身 霊らず(分らない)、と。
大惑の者(迷いに迷う者)、終身 解らず。大愚の者、終身 霊らず(知らず)。『荘子』天地


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