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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

あの騒動のさ中、仏首相がわざわざ京都の堀場製作所に足を運んで堀場会長を笑顔で抱きしめたのだ。表向きは同社の仏進出のお礼だそうだが、首相の挙措は

2019年03月16日 13時35分24秒 | 日記

ドイツ人は日本が嫌いだ。ロシア人は準白人だから日露戦争で日本に負けてもそう気にはしなかった。と題して2019-02-08に発信した章が公式ハッシュタグランキング:フォルクスワーゲン20位に入っている。
高山正之は週刊新潮の名物である連載コラムを持っている。
以下は今週号の週刊新潮からである。
世界中の人たちは皆、彼は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるとの私の評について、そのとおりであると認識するはずである。
特に南ドイツ新聞で新聞記者を自称している連中は必読の論文である。
ドイツは滅ぶか
ヒトラーが作った国民車フォルクスワーゲンの工場は戦後、ソ連の管理下に入れられた。 
そうなれば満洲・孫呉の火力発電所と同じに解体されてソ連に運び込まれ、廃墟だけが残るはずだった。 
幸いワーゲンの高い完成度を知る英国が管理を代わって維持し、戦後は世界の国民車として普及した。 
数年前、米環境団体が車の排ガス調査を始め、いい方のサンプルにワーゲンを取り上げた。
日本車にしなかったのは白人国家のプライドのせいもあった。 
調査を委託されたウェストヴァージニア大は良さそうな測定機器を探していて何とスーツケース大の測定器があるのを知った。 
これなら走行中の車の排ガスも測れるじゃないか。 
かくて堀場製作所製測定器がワーゲン以下の調査対象車に積み込まれ走行時排ガスの検査が行われた。 
結果、停車状態での測定で一番クリーンな数字を出したワーゲンが走行時には基準の40倍のNOxを出していたことが分かった。 
環境団体はすぐ米環境保護局(EPA)に通報した。 
EPAが調査し、ワーゲンの制御装置に試験中はNOx排出を抑えさせるチップが埋め込まれているのを突き止めた。 
排ガス測定は通常、停車状態で行われる。
それを見越しての誤魔化しだった。 
EPAはワーゲン社に誤魔化しがバレたことを伝え、対処を求めた。ただ世間には公表しなかった。 
僻みで言えば、これがトヨタ車とかなら善処を求める前に「真珠湾並みのスニーキー(卑劣)」とか大騒ぎし、日本車排斥運動にもなっていただろう。
それほど卑怯な手法だった。 
しかしワーゲンはなぜか対応しなかった。
1年経って頭にきたEPAが公表に踏み切り、ワーゲンの不正をなじり、天文学的数字の賠償を求めた。 
厚顔ワーゲンも流石にうなだれてリコールと賠償訴訟の対応に追われたが、思いはわざわざ「小さな測定器」を作った日本への恨みに収斂する。 
排ガス測定施設はガソリンスタンド並みに大きいのが世界の常識だ。
そのでかい施設で検査を受けるのが形になっていた。 
ワーゲンはそんな世界常識を踏まえてズルをやった。
どの国でもインチキはバレなかった。 
みんなが今の測定方法で満足しているのに、なんで小さい測定器を作ったのか。
堀場が余計をしなければ誰も走行時の排ガスを測ろうなどと思いはしない。 
ドイツ人は日本が嫌いだ。
ロシア人は準白人だから日露戦争で日本に負けてもそう気にはしなかった。 
しかし第一次大戦の青島攻略戦でドイツは完膚ない負けを喫し、要塞にいた全員が捕虜にされた。 
生粋の白人国家というプライドはずたずた。 
おまけに野蛮な日本人は彼らを酷い目に遭わせるどころか楽器も所帯道具も何でも収容所に持っていくことを許した。 
ドイツ人にはその寛大さがむしろ不満だった。
慈悲と寛容は優れて白人キリスト教徒のものであり、それを日本人から施されたのは屈辱でしかなかった。 
板東収容所で捕虜が第9を演奏しました、クッキーも焼きましたという話は今も聞きたくないのだ。 
その腹立ちもあったから支那軍に独軍の制式銃とヘルメットを与え、蒋介石を煽って上海の日本人租界を攻めさせてもいる。 
そこへ今度は大黒柱ワーゲンの不正が暴かれた。
出費は3兆円にも上る。 
また日本人だ。 
どれほど悔しいかドイツ人は語るわけもないが、代わりにドイツ嫌いのフランス人が行動でそれを示した。 
あの騒動のさ中、仏首相がわざわざ京都の堀場製作所に足を運んで堀場会長を笑顔で抱きしめたのだ。 
表向きは同社の仏進出のお礼だそうだが、首相の挙措はまるで国家功労勲章授与だったと外野は言う。 
因みに首相の名はパルス。
宮崎駿の「天空の城ラピュタ」の中で国を破壊する呪文として王女シータが口にする言葉と同じ。 
フランスの積年の思いが込められていた?


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