嵐山が我が家の庭である事は、読者はご存知のとおり。今日は本当の快晴だった。桜の季節以来、久しぶりに嵐山に向かった。見事なほどの新緑の季節となっていた。天龍寺に入ったのは、もう30回は軽く超えている。天龍寺の庭の素晴らしさは訪れた人の誰もが思う事だろう。今日は、藤がほぼ満開で、私がとても好きな理由の一つである、かぐわしい匂いを漂わせていた。もうそれだけで花鳥風月を極めたようなものである。天龍寺を後にして大沢の池に向かった。実に清々しい空気が漂っていた。同行者である友人は、来て本当に良かったと言っていたのだが。青筋アゲハも姿を現した。
帰途の車中で、高山正之の本を読んだ。以下は、帯に記載されている言葉である。
太平洋戦争の常識は嘘ばかり!肚黒い白人の植民地支配からアジアを独立させた日本兵は偉かった!
「アジアの解放は本当は日本軍のお蔭だった!」 高山正之(WAC、 930円)
以下は、p109からである。
文中強調は私。
20世紀に入った時点でアジアは日本、タイ、支那を除いて列強の植民地として分配されていた。
朝日新聞によれば日本も台湾、朝鮮を「植民地」にしたことにしている。
確かにさきの大戦のカイロ宣言には「奴隷的状態の朝鮮半島」とあるが、これは創り過ぎだ。
植民地とは人頭税、酒税、塩税を課し、識字率を抑え、宗主国への抵抗は徹底鎮圧という形がある。
単純に言えば一つの国をまるごと奴隷農場にすることを植民地と言った。
例えば仏印では前記の税のほか結婚、葬式、引っ越しも課税し、本国では法で禁止されている阿片を専売(regi opium)にしてすべての村に割り当てた。
金を稼ぐためなら売人もやる。
これがフランス人の植民地観だ。
識字率は1%強。
学校は建てないが刑務所はすべての街に建てた。
有名な監獄島プーロコンドールは植民地化してすぐの十九世紀末にもう作っている。
この稿続く。