以下は、今朝の産経抄からである。
「寄り添うだけでは被災地は救えない」。
東電福島第1原発で、増え続ける汚染浄化後の処理水をめぐる原田義昭前環境相の忌憚のない言葉は、ずばり本質を射ている。
退任直前には「(処理水を海洋に)放出して希釈する他に選択肢はない」と述べて反発を買ったが、覚悟の上での発言だった
▼処理水が含む放射性物質「トリチウム」は自然界に大量に存在し、紙一枚で遮蔽され皮膚も透過できないほど微弱である。
体内に摂取しても速やかに排出され、世界各国がごく普通に海洋放出している。
だが、風評被害の増大を懸念する被災地に配慮し、これまで保管用タンクにため込まれてきた
▼タンクは数年後に満杯になる。
原田氏の直言は、誰かが言い出さなければならないものだった。
ところが、後任の小泉進次郎環境相はこの機を生かさなかった。
「率直に申し訳ない」。
12日に福島県の漁業関係者と面談した際には、あっさりと陳謝した
▼「(海洋放出は)世界全体の海洋環境に影響を及ぼしうる重大な国際問題となる」。
韓国は早速、16日の国際原子力機関(IAEA)会合で無理筋な日本批判に結びつけた。
小泉氏はこの件について20日の記者会見で聞かれても、曖昧に言葉を濁して明確に反論しなかった
▼第37代米大統領、ニクソンは著書『指導者とは』で、口達者で雄弁に所信を述べ、マスコミや同僚を驚かす新人政治家について論じている。
「当初の珍しさはすぐに薄れ、彼らも『いかに語るか』より 『何を語るか』によって採点され始め、まもなく単なるおしゃべりでしかないことが分かる」
▼もとより、小泉氏は新人ではない。
持ち前の発信力を期待される重責を担う閣僚である。
だからこそ、その真価を見せてほしい。
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