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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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大学統合東京の混乱見よ…朝日新聞12・7夕刊10面から。

2011年12月08日 04時14分35秒 | 日記
同志社大教授橘木俊詔氏

たちぱなき・としあき 1943年生まれ。京都大教授を経て07年から現職。経済学の立場から教育を論じる。著書に「京都三大学」など。

橋下徹氏は著書「体制維新-大阪都」で、大阪府立大と大阪市立大の経営統合を取り上げている。やがて両公立大学の統合が政治的な課題になるでしょう。

橋下氏は両大学に合わせて年間200億円の税金が投じられており、首都大学東京の2倍近い、と書いている。首都大学東京は、石原慎太郎都知事が東京都立大や都立科学技術大などを統合、再編して2005年に設置されました。

橋下氏は東京にならい、公立大を減らしてもいいと考えているのでしょうが、東京では統合で混乱を招きました。都立大などから何人もの研究者が去り、今も動揺が続いています。

大阪の府立大と市立大の統合が、規模の縮小と経済に役立たない学問の排除だけが目的だとしたら、私は賛成しかねます。

隣の京都を見て下さい。京都、同志社、立命館の各大学をはじめ、多様な国公立、私立大があります。小樽や仙台のように大学を中心に、落ち着いた雰囲気を醸しだす都市もある。

歴史を振り返ると、京大とかかわりの深い旧制三高の前身は、明治維新直後に大阪で開校しましたが、1886年には京都に移転が決まりました。京都府が熱心に誘致し、費用や敷地の負担もしたからです。

京都帝大医科大学(今の京大医学部)が1899年に設立された時には、政府内には大阪につくる案がありました。これも、大阪府議会の反対などにあって実現しませんでした。大阪は、大学都市になれる大きなチャンスを2回も見逃したのです。

そして今、橋下氏は大学に対するこれまでの大阪のDNAを受け継ぎ、経営統合で大学を減らそうと考えています。東京への大学の一極集中を改め、各地に大学を分散させて充実させることが大切と私は訴えていますが、大阪は逆の流れにあるのが残念です。

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