文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

中華人民共和国、なんで地方の共同便所があんなに狼藉としているのか、寝台車のトイレもすさまじかった

2020年12月29日 14時51分37秒 | 全般
2020/10/07に発信した章である。
古田博司は21世紀に生きている最高の知性の持ち主の一人である。
彼は、自らの研鑽を、渾身の力を込めて、日本と世界のために書いた。
世のため、人のために書いた、真実の本である。
統一朝鮮は日本の災難」の序章からである。
はじめに
私が若い大学生だったころ、大学者の丸山眞男氏はまだ御存命で、「日本のナショナリズムは処女性を失った」と、頻りに紙面で叫んでいた。
敗戦を経て、ふたたびあの亡霊が立ち上がってくることを、恐れたものか、嫌ったものか、とにかく貶めずにはいられなかったのだろう。
気持ちはわかるが、私はこの言葉から何の視覚映像も浮かばなかった。 
当時の学者たちは、実はほとんどがそうだった。
ローマ帝国研究の泰斗、弓削達氏の『ローマ帝国論』を読む。
「奴隷制大農場経営」って、何?「小作人的奴隷」って……、とつぶやいて、「奴隷」のこと全然わかってないだろう!
ちゃんと視覚映像を結べるように説明してみろと、思わずどなりたくなった。 
抽象的ということは、『新明解国語辞典』(1995年、三省堂)に、「個々別々の事物から、それらの範囲の全部のものに共通な要素を抜き出し、『およそ……とわれるものは、そのようなものである』と頭の中でまとめあげること」とあるのが、実に写実的で正しい。
やむにやまれず、そうするものである。
ところが、昔のえらそうな学者は、みんな始めから、抽象名詞を放り投げるように、ぶっつけてくるのであった。
実態しらずの、世間知らずの、苦労知らずだった。
私は幸か不幸か、今ではダークサイドに落ちた文在寅の韓国や、トールキンの『指輪物語』に出てくる、暗黒の国、モルドールのようになってしまった習近平の中国からは、適当に距離の置ける、中韓がただただ貧しかった時代にこれらの国々を見て回った。 
それでも結局不幸だったのだと思う。
世の中にはもっと良い国がたくさんある。
ところが私ときたら、悪い国ばかり渡り歩いてきた。
ソビエト、「何が社会主義の祖国」だ、裹街は失業者の群れじゃないか、失業者の一人に腕をつかまれ、セイコーの時計を売れと言われた。 
そんなためにロシア語を習ったんじゃない。 
中華人民共和国、なんで地方の共同便所があんなに狼藉としているのか、寝台車のトイレもすさまじかった。
この国の汚さは貧しさとは別の根拠をもっている。
貧しいと、汚くて、臭くて、ひもじくて、つらいが、それとは別の汚さだ。 
朝鮮民主主義人民共和国、国名からしてウソで、そこはまさに「生き地獄」だった。
飲み水は全部硬水なので、飮むとたちまち下痢をおこした。
旧約聖書に出てくるエリコの町みたいだ(列王記下2119~22)。
張りぼてのような街、平壌は本当に張りぼてで、その裏側に実の人の住む住居があった。
くすんだ低いコンクリートの建物に、欠けたガラス窓、子供たちの声が聞こえた。
振り返ると、ガイド兼監視役の大男が私を睨みつけていた。 
大韓民国、そこは「おもしろい煉獄」である。
韓国帰りはみな声が大きくなる。
なぜかというと、誰も人の話を聞いていないからだ。
「俺(あたし)の話を聞け!」ということで、みんな声がでかくなる。
女は整形しているので、近くへ寄ると肌に細かい傷だらけだ。
男はふんぞり返ってほらばかり吹く。
それでも昔は純朴だったので何とかなったが、最近はみんな傲慢になってしまった。
一流企業の初任給が、中小企業の初任給の2倍?‥ 何という国だ。
私の最大の不宰は、学者らしく、抽象名詞を弄ぶことができないことに、あるのかもしれない。
ということで、本書では、できる限り写実的に韓国のことを書いてみた。
抽象的で難しいところは、やむにやまれずそうなっているだけなので、飛ばして読んでいただいて一向にかまわない。 
2018年7月6日  古田博司

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