以下は2019/6/30に徳間書店から「韓国とメディアは恥ずかしげもなく嘘をつく」と題して出版された、戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之の最新刊からである。
朝日が言えば冤罪も嘘にみえる
日本の冤罪史は1971(昭和46)年、滝谷福松の出頭で書き始められた。
滝谷はその22年前に起きた弘前大教授夫人殺しの真犯人だが、司法当局は別人を犯人とし刑に服させていた。
申し開きもできない冤罪だった。
原因は東大法医学研の無能教授、古畑種基のインチキ鑑定だった。
滝谷の出現で古畑鑑定が再嫁証され、その結果、古畑がやった財田川、松山、島田各事件の鑑定もインチキと分かり、死刑囚監房に繋がれていた谷口繁義ら3人の死刑囚が生還した。
しかし古畑の権威も名声も揺るがなかった。
なぜなら鑑定の嘘がバレる前に古畑は文化勲章を受章していた。
陛下手ずからの授章者がインチキ鑑定師では困る人たちが多かった。
その人たちが冤罪と古畑をそっと切り離したからだ。
その中に朝日新聞もいた。
朝日がからんだのは下山国鉄総裁事件だ。
古畑は「轢断はほとんど出血しない」という現場の知識を知らなかった。
それで出血がないのは「誰かが血を抜いた」「そのあとに死体を列車に轢かせた」とする死後轢断と鑑定した。
つまり殺人事件だと。
みんな笑ったが、朝日は馬鹿だから真に受けた。
社会部の矢田喜美雄が現場付近の小屋から血痕を見つけ、「米軍による犯行」の大特ダネを打った。
インチキ鑑定にインチキ話を重ねていた。
だから今さら古畑鑑定が間違いでは朝日の面子が廃る。
この際、古畑は正しく、冤罪は警察か検察がやったことにしよう。
一方、世の中は冤罪の原因だった、古畑が鑑定世界からいなくなって、冤罪は消滅した。
しかし、冤罪はいい新聞ネタだ。
それで古畑がいなくなったあとは朝日が自分ででっち上げることにした。
その第一号が首都圏OL連続殺人犯、小野悦男だ。
この問違いない殺人狂を朝日は冤罪だと騒いで無罪放免した。
娑婆に戻った小野はまた女を殺した。
朝日のつまらない面子のせいで無辜の人が殺された。
それでも朝日は懲りない。
事件があるたびに冤罪を叫ぶ。
今回は一家四人が惨殺された袴田事件を冤罪と言い立て、2018年に高裁が再審を棄却すると社説でぐじゃぐじゃ文句をつけた。
他紙が言うならまだしも、朝日が言えばいうほどみな嘘くさくなる。
袴田巌もすごく迷惑がっているようにみえるが。
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