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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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鷲田清一さんと読む 「パンセ」(上)…朝日新聞2月12日14面より

2012年02月12日 15時11分17秒 | 日記
…前略。

哲学者の鷲田清一さんは「人間とは、血に水一滴をいれるだけで死んでしまう弱い存在。でも、宇宙のことも考えられる。だから、考えるのが大事なんだ」と受け止める。「そしてパスカルは『人間の弱さは、それを知っている人たちよりは、それを知らない人たちにおいて、ずっとよく現れている』とも書いています」

独立した短い文章の羅列に。「脈絡がない」といった投稿もあった。パスカル研究者の山上浩嗣さん(45)は「未完の草稿を含む断章の集積。気楽に拾い読みしていい」とアドバイスする。

鷲田さんも「残された走り書きを、後代の人が編集してテーマごとにまとめた。散漫なのは、しゃあないね」と話す。でも、と急いで付け加えるのは、「哲学者には二つのタイプがある。一つはカントやヘーゲルのように、隙のない論理で思想の大伽藍を建てるタイプ。

もう一つは、テーマも形式も自由に書いた人。ニーチェがそうだし、アウグスティヌス『告白』もそう。プラトンは対話形式で書き、その先生のソクラテスはそもそも書物を残していません」。

…後略。

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