以下は、戦後最大級の虚報、朝日新聞「加計報道」徹底検証、小川榮太郎。と題して、月刊誌Hanada今月号に掲載された記事からである。
この本物の記事は、私のNHK報道部及びwatch9に対する言及が全く正しかった事を証明もしている。
小誌は9月号、10月号と大特集を組んで、朝日新聞がリードしてきた加計学園報道に関して様々な面から検証し、疑問を呈してきた。
10月中旬、その集大成ともいうべき小川榮太郎氏による『徹底検証森友・加計事件-朝日新聞、戦後最大級の報道犯罪』(仮題)を小社より刊行する。
「安倍叩きは朝日の社是」『約束の日 安倍晋三試論』で朝日の組織的・意図的な政権潰しを描いた小川氏が、いま再び森友・加計問題の全貌を徹底検証。
衝撃の事実を多数発掘した同書から、今号では「加計学園虚報」を中心に、その一部を要約紹介する。
❶ 朝日“スクープ”の謎
❷ 前川喜平という男の闇
5月16日―。 深夜11時、NHKが「文科省の審議会 新設獣医学部に『課題あり』と報告」と題するさりげないニュースを報じた。 1分半ほどの短いニュースだ。
タイトルどおり、文科省の審議会の報告内容を報じている。
ところが、ニュースの終わりに次のような一言が加わり、画面に10数秒、何やら文書が映し出されるのである。
〈この学部はことし1月、規制緩和によって今治市に設置する方針が決まりましたが、選考の途中だった去年9月下旬、内閣府の担当者が、文部科学省側に対し、今治市に設置することを前提にスケジュールを作るよう求めたやり取りが文書で残されています〉
これがこのあと、「加計学園問題」の中核となったいわゆる「文科省文書」のスクープだった。
それにしても、努めてそう見えぬよう、そっと挿入されたいかにも奇妙な「スクープ」である。
この時、NHKが放映した画像をよくみると黒塗り部分があり、それはあとで問題視されることになる「官邸の最高レベルが言っている」という箇所だった。
この誰にも気づかれぬ静かなスクープの数時間後―翌朝5月17日、朝日新聞が、今度は逆に、1面トップで「文科省文書」をスクープする。
「新学部『総理の意向』」と横に大きくぶち抜き、NHKが隠していた学校名も「加計学園計画 文科省に記録文書」と見出しに打ち出した。
朝日のリードは次のようなものだ。
〈安倍晋三首相の知人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文部科学省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかった〉
細工されたスクープ文書
ところが、この朝日新聞の報道には、非常に不自然なことがある。
朝日新聞は、入手したスクープ文書の写真を一面左に大きく掲載しているのに、周囲に黒い円形のグラデーションを掛けて、一部しか読めないよう細工を施しているのだ。
一見、推理物の映画やテレビドラマのような演劇的な処理に見え、見過ごしてしまう人が多いだろう。
が、少し考えれば、新聞がスクープで入手した文書を紹介するやり方としては明らかにおかしい。
普通なら、せっかく入手したスクープ文書なのだから―個人情報保護法の観点からの固有名詞以外は―全体像を誇示したいのではないだろうか。
写真を注意深く見てみよう。
第一節は全文が読める。
このなかに「総理のご意向」が出てくるわけだ。
第2節は3行目から両脇が読みにくくなるが、まだ文意は取れる。
ところが、その下の3節目は1行目の〈「諮問会議決定」という形にすれば、総理〉と、2行目の〈に見えるのではないか。平成30年〉という中央部分だけが辛うじて読めるが、その下は闇に溶け込むようにまるで読めなくなっている。
全体が巧みにグラデーションされているから、一見、偶然のように見える。
が、偶然ではない。
まさに、朝日の写真で隠されていた第3節の1行目、2行目は、次のような文言だったのだ。
〈「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか〉
これは何としたことか。
「総理のご意向」が書かれた同じ文書のすぐ下に、「総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか」と書かれている。
もし、「総理の指示」があったらこういう言い方にはなるまい。
指示がなかったからこそ、「総理からの指示に見える」ような操作が必要だ―この文書はそう読める。
朝日のスクープは、黒い影でこの部分を隠していたのである。
この稿続く。