以下は前章の続きである。
私は、国政選挙が結果として安倍総理を選び続けて五度に及ぶというその点に、政治が果てしなく漂流してしまうことだけはもうゴメンだという有権者の意思を汲み取るべきだと思っています。
有権者はおしなべて、現下の局面には政治の安定が何より大切だと思っている。
その要求に対して、あとで言いますが、骨惜しみせずに働く総理とそのチームが応える関係。
十月の総選挙は、これを改めてうちたてました。「モリ・カケ」ごときで総理を取り換えるべからずと、それが有権者の総意だったわけです。
日本国民の多くは、言葉にこそしないまでも、何かを深く、黙って感じ取っているのではないでしょうか。
というのも、日本はいま国の内外で「長い闘い」(ロングーゲーム)を強いられているとみるからです。
何年、いや何世代もかかる長い闘いに臨む体制は、当然ながら、相応の期間、腰を据えて取り組む力をもっていないといけません。
私見では、「三つのC」を備えている必要がある。
怠けずに献身するという意味の「コミットメント」、一貫性つまり「コンシステンシー」、そして始めたものは続けるという継続性の「コンティニュイティー」。
このどれが欠けても国運は危ういという切迫した思いで、安倍総理は日々、内外の課題に取り組んでいる。
真剣さが、選挙でおおむね信任を得たといえるのだと思います。
この稿続く。