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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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自ら取材、勉強に努めた「加計」関係の、それも朝日側を厳しく逆詰問しなければならない何点かに絞って申入書を検討いたします

2018年01月04日 10時47分52秒 | 日記

以下は前章の続きである
相当無理のある抗議 

さて、ここから小川榮太郎氏、飛鳥新社に対して朝日新聞社が送付した申入書について、私の所感を申したく思います。

朝日新聞社から公表もされているこの申入書は、前書きとそれに続く16項目から成り立っており、それには森友学園関係と加計学園関係が混在し、また朝日の「加計」報道におけるある関係記事の数え落としなど、必要なら著者か出版社に指摘しておけば済むようなものと、この申入書を撤回しないと逆に朝日のほうが自縄自縛の自己否定に陥ってしまう性質のものなど、なんとも雑多です。 

ここでは、前述のように自ら取材、勉強に努めた「加計」関係の、それも朝日側を厳しく逆詰問しなければならない何点かに絞って申入書を検討いたします。 

ひととおり目を通した限りでは、森友関係についても朝日の抗議には相当に無理があるように思われ、朝日新聞社OBからもその旨の指摘、助言がありましたが、やはり私自身は森友関係の調べ、勉強はしていませんので、とりあえず本稿での言及は避けたいと思います。 では、申入書の「加計」関係の部分の検討をします。

「朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」という小川本の題名などに関するはじめの四項目の抗議は、物事を捉える小川本の表現に対する朝日側の論難ですが、小川本の言葉遣いは、たとえば「加計」問題騒ぎの発端となった2017517日付の朝刊一面の記事(後述)のように、どう考えても安倍首相叩きはその記事の内容に基づく限りは無理であろうに、安倍氏がかかわる疑惑話のように仕立てる朝日新聞の報道姿勢に対する小川氏の不審、驚き、怒りを率直に表明したものと言え、そうした表現にならざるを得ない理由も小川本にははっきり綴られています。

小川本の諸々の言い表しを「弊社の名誉・信用を著しく毀損するものです」と主張するのは朝日新聞社の自由でしょうが、小川本の言葉遣いを「事実に反し」と決めつけることは、朝日の関係報道を入念に当たってそう書き記すはかなかった小川氏の受け止め、表現作法を一切容認しない独善、傲岸不遜な態度と申さなければなりません。

この稿続く。


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