文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

客の一人が「私は日本人だ」と叫ぶ声があった。親日国で宗教問題もない。何かの間違いではという響きがあったが犯人は笑って彼を撃ち殺した。

2019年06月20日 22時24分37秒 | 全般

以下は本日発売された週刊新潮に掲載された高山正之の高名なコラム「変見自在」からである。
私は何度か外務省の間抜けさ、駄目さについて言及してきた。
中国や朝鮮半島のエージェントと言っても全く過言ではない反日プロパガンダ通りに、わざわざ国連に出向いて日本を誹謗中傷しているような人間達や団体を国連に推薦…
その愚かさ、でたらめな仕事ぶりは枚挙に暇がないのである。
戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである高山正之は私の言及が全く正しい事を実証している。
福田康夫の罪
1987年11月、アブダビからバンコクに向かった大韓機がインド洋上で行方を絶った。 
そのアブダビで不審な日本人親子が降りたことが分かって衆院外務委員会でもちょっと話題になった。 
担当大臣は「大韓機はよく迷う。この前は樺太上空で迷い撃墜されたし、その前も北極航路で領空侵犯し、ソ連機に撃たれて不時着している」と答弁した。 
航空機爆破テロとは思っていない風だったが、バーレーンの大使館の三等書記官、砂川昌順はピンときた。 
その親子が怪しければすぐ高飛びする。
とすれば査証なしで入国でき、かつどの国にも飛んでいけるバーレーンに来るはずだ。 
空港に行き入国記録を見たらやはり蜂谷真一、真由美が入国し、市内のホテルに投宿中と分かった。 
すぐ二人を訪ね、旅券を確認した。
本省に連絡すると折り返しでそれが偽造旅券と確認された。 
二人は真夜中、ホテルを出て空港に向かっていた。
地元当局に二人の確保を要請してと上司に頼んだが「放っておけ」だった。 
砂川は空港に飛び、空港警察に頼んで二人を押えてもらった。
真一こと金勝一が毒を飲んで死んだのはこの時のことだ。
真由美こと金賢姫は警察官が取り押えて確保できた。 
このとき韓国は大統領選のさ中、2週間後には投票を控えていた。
盧泰愚は北のテロ犯が欲しかった。
手に入れれば容共の金大中らに勝てる。 
だれが配慮したか、間もなく「日本は真由美の身柄請求を放棄した」(12月8日の外務委員会)。 
金賢姫は韓国に護送され、盧泰愚が当選した。
2か月後、お礼に日本語教師、李恩恵の存在を伝えてきた。
北は日本人拉致をやはりやっていた。
しかしそれ以上のことを韓国は言わなかった。
それが15年後の小泉訪朝まで続いた。 
その間に拉致された有本恵子さんの手紙が日本に届いた。
家族は迂闊にもそれを土井たか子に相談した。
有本さんの消息はそれ以降ぷっつり途絶えた。 
あのとき金賢姫を取っておけば、有本さんの家族も土井たか子に頼るミスをせずに済んだ。
朝日新聞や和田春樹に誑(たぶら)かされることもなかった。 
小泉訪朝の少し前に金正男が転がり込んできた。
金賢姫の証言を得ていれば田中真紀子も黙って彼を手放すことはなかっただろうし、正男も義弟に殺される運命から逃れることもできただろう。 
サルマン・ラシュディの「悪魔の詩」を訳した筑波大の五十嵐助教授が首を切られて殺されたのは大韓機事件の4年後だった。 
事件の翌日に成田からバングラデシュに帰国した短期留学生がいた。
犯人に間違いなかった。 
しかしそれを言えば親日国のイメージは消え、危険な過激派の国になる。
両国の友好に差し障るからと事実は伏せられた。 
それが忘れ去られた頃、ダッカのレストランを武装したイスラム狂信者が襲って日本人7人を含む18人の外国人を殺した。 
客の一人が「私は日本人だ」と叫ぶ声があった。
親日国で宗教問題もない。
何かの間違いではという響きがあったが犯人は笑って彼を撃ち殺した。 
立命館大の准教授に納まり日本女性と結婚したバングラ人がいつの間にかイスラム国の司令官になっていたと産経新聞が伝えた。 
あの国の素性を表に出していたら少なくとも日本女性一人は救えた。 
福田康夫は「相手が嫌がることはしない」と言った。 
政府も福田と同じ。
まず他国のことを慮る。 
支那はいい国だと、日中青年交流協会の理事長は30年間言ってきた。
悪さと言えばコネを求める日本人に枕代をたかるくらいだった。 
それなのに支那はスパイの濡れ衣を着せて懲役6年を宣告した。 
福田康夫は豆腐のかどが似合っている。
支那は信用できない、バングラデシュは危ないと折に触れて政府は情報を流しておくべきだった。
それが日本人を守ることになる。


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