文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

吉田清治を復活させ、吉見義明の軍の関与説を引っ張り出し、その間に堤岩里教会事件まで取り上げた。こうした反日的な記事の連打で、拉致問題がいつの間にか後方に追いやられてしまった。

2020年08月05日 15時33分21秒 | 全般

朝日の悪辣な意図

髙山 やっぱり「私がラス・カサスです」という日本人が、たくさんいるんだね(笑)。しかも各界に存在している。特に朝日は完全に中国・朝鮮の犬となり果てている。1987年、大韓航空機爆破事件があった。実行犯の一人、金賢姫をバーレーン大使館の職員が捕まえたものの、即座に韓国に引き渡してしまった。金賢姫が自白する中で田口八重子さんや横田めぐみさんの名前が出てきた。

大高 北朝鮮による拉致の実態が顕在化しました。

髙山 騒ぎが広がる中、90年代に入って朝日が何をしたかというと、植村隆による慰安婦問題を持ち出した。吉田清治を復活させ、吉見義明の軍の関与説を引っ張り出し、その間に堤岩里教会事件まで取り上げた。こうした反日的な記事の連打で、拉致問題がいつの間にか後方に追いやられてしまった。

大高 松井やより氏と本多勝一氏はいみじくも「かつて日本は東アジアで20万人の女性を強制連行したのだから、拉致問題のことは言えないでしょう」と、同じような趣旨の発言をしています。慰安婦強制連行をデッチ上げて、拉致問題と相対化する目論見は当時の左翼雑誌に顕著に見られます。たとえば「米下院『従軍慰安婦』決議とアジア連帯会議とのつながり」と題された記事に「日本が拉致被害者と家族たちの解決だけを叫べば叫ぶほど、更に世界各国から『従軍慰安婦』たちの声を真剣に聞き、謝罪と補償を求める要求が高まってくるだろうことは、理の当然だ」(「マスコミ市民」2007年7月号)とあります。

 

髙山 意図的な工作だね。当時、朝日のトップは中江利忠で、彼が拉致問題を潰す意図で吉田清治の慰安婦強制連行のスピンオフものを持ち出させた。2014年、朝日は吉田清治に関する記事を謝罪・訂正したけど、すでに退陣していた中江は詫びの言葉を述べている。内心、よほど忸怩たるものがあったんだろう。80年代初め、吉田清治のウソ記事を出して、10年後の90年代に入って再び取り上げたのはなぜか。

大高 堤岩里教会事件だって、もともとは70年代に報じられていたのに、なぜか91年、朝日は再び取り上げています。

髙山 その前後で植村の記事がある。朝日は確信犯的に政治的に動いて、宮澤喜一という愚かな首相を取り込んで拉致事件を葬り去ろうとした。そして拉致疑惑が言えないよう近隣諸国条項(日本国の教科用図書検定基準に定められている「近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること」という規定のこと)をつくらせた。

もはや朝日はエージェントだと言える。韓国・北朝鮮のみならず、中国にも通じていて、この3国の都合の悪い情報が流れると、必ず打ち消す記事を出してくる。北朝鮮が核実験やミサイル発射を始めたとき、朝日はモリ・カケ問題を持ち出し、2年にわたって大騒ぎした。核を持った北朝鮮と韓国が緩い連邦政府をつくったら、日本は踏ん張ることが難しくなる。 安全保障問題が発生して、すわ大事という局面でありながら、朝日はモリ・カケ問題一色にした。

大高 タイミングが良すぎますよ。

髙山 さらに今回の武漢ウイルス問題でも中国人をシャットアウトして、中国依存の経済体制から脱するべき時に、朝日は「桜を見る会」を盛んに報じた。

大高 昭恵夫人の花見疑惑なんかより、もっと大事なニュースがたくさんあった。

髙山 安倍政権のもと日本国民が一致団結すべきときに、近畿財務局の役人の遺書が出てきて、これまたモリ・カケ問題を再燃させようとしている。彼が自殺した原因は、盛んに書き立てた朝日新聞などマスコミのせいだろう。

大高 朝日はとにかく乱射すればいいという感じです。不発に終わることが多いですが……。

髙山 アメリカは1917年、第1次世界大戦に参戦する理由として、ドイツのUボートに沈められたルシタニア号沈没事件1915年)を持ち出した。でも、それは2年前の話だ(笑)。このときは、米国政府の広報委員会(CPI)とジャーナリズムが一体となって、参戦を正当化するために、世論操作した。
 CPIの当初の目的は、第1次世界大戦に、アメリカも参戦すべきだと新聞・雑誌を使ってプロパガンダ工作をするためだった。ムードを盛り上げて、アメリカは参戦しドイツに勝利する。

大高 CPIはそこで役目が終わったのですが、あえて潰さず、上海委員会をつくります。そこを中心に、『中国の赤い星』を書いたエドガー・スノーや、『老人と海』のヘミングウェイの3番目の妻、マーサ・ゲルホーンもCPIに参加し、蔣介石を持ち上げ、日本を叩こうとした。『大地』を書いたパール・バックにノーベル文学賞を与えたのも、すべてCPIの指揮だったとか。

髙山 そういう反日の波の頂点で第2次上海事変(日中戦争)を蔣介石(しょうかいせき)にやらせた。その1937年から3年間、全米で日本と中国の好感度調査を行っている。中国に対してはパール・バックの本もある。常に好感度が70%以上、ところが日本は1%(笑)。
 日本側が蔣介石軍を何とかやっつけると、今度はドイツが出てきて日本は蔣介石と休戦協定を結べと言い出す。日本はそういう欧米諸国の日本叩きの意図を察していたからトラウトマン工作は蹴って南京を攻めた。CPIがそこで動いて南京大虐殺をつくらせた。南京大虐殺はシカゴ・トリビューンが最初に流し、マギーやベイツら宣教師が神を畏(おそ)れぬ大虐殺目撃のウソをかたっていく。コミンテルンなどの出る幕がないほど、米国は狡猾(こうかつ)だった。

大高 中国の宣伝機関もCPIに倣っているところが大きいかもしれません。

髙山 日本の新聞はそういうところをもっと勉強しなければいけないのに、むしろCPIに率先協力する。まるで反日国家への奉仕団みたいに見える。


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