文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

二酸化炭素を抑えても、地中のマグマが活発化して温暖化するのなら、まったく関係ないし

2021年12月29日 16時19分46秒 | 全般
馬渕睦夫さんは京都大学で学ぶ為の頭脳を授かって生まれた人で私たちの先輩である。
私が言及して来た月刊誌を購読している慧眼の士は皆、馬渕さんが本物の知識人である事、真の愛国者である事を知っているはずである。
ただ、彼が彼の人生として到達した視点である「ディープステート」について、少し引いてしまう感覚を持っていた人達は、私を含めてだが少なくないと思う。
彼が2021年11月1日に、元駐ウクライナ大使、馬渕睦夫が読み解く2022年世界の真実、静かなる第三次世界大戦がはじまった、と題して出版した最新著作の購読者は、皆、上記の「引いてしまう」感覚が一掃されたはずである。
同時に、馬渕さんに対して大きな感謝を抱いているはずである。
本書は日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
活字が読める日本国民は今すぐに最寄りの書店に購読に向かわなければならない。
世界の人達には、私が出来るだけ知らしめる。
見出し以外の文中強調は私。
この章は、特に、日本国民のみならず世界中の人達が必読。
p121― 
本当に地球は温暖化していてそれは危険なことなのか 
2015年に採択されたパリ協定では、開発途上国が二酸化炭素をいくら出しても許されます。
開発途上国から二酸化炭素の排出権を買って、先進国は二酸化炭素削減の義務を果たしたことになるから、むしろ途上国は二酸化炭素を出したほうがいい。
この構造のままで、二酸化炭素の排出削減目標が2050年に達成できるはずがありません。
2000年のアメリカ大統領選挙では、アル・ゴア(注1)が地球温暖化の危機を訴えて落選したけれど、そこで壮大な金儲けの仕組みができました。
それが排出権取引であり、これはビジネスなのです。
また、中国は開発途上国扱いで2060年ぐらいまで制限を受けずに済みます。
誰でも思いつきますが、「それなら工場を中国に移転すればいい」ということになる。
今の状況で、まだそういうことを言っているのは、現実離れしていると思います。
このままでいけば平均気温が1.5度上がるというけれど、1.5度の上昇では、ほとんど変わらないのではないかという感じがします。
それを抑えるために、われわれが生活を犠牲にする必要があるのでしょうか。 
熱波で死ぬ人もいるし、寒波で死ぬ人もいる。
どちらに転んでも、いいこともあれば悪いこともある。
どうしようもないことをあまり考えなくていい。そういうことを言う人もいます。 
ある程度は必要かもしれないけれども、人間の力で完全に自然をコントロールできないことは明らかです。
二酸化炭素を抑えても、地中のマグマが活発化して温暖化するのなら、まったく関係ないし、これから小氷河期に入ると前から言われていて、寒冷化する危険もあるはずです。 
1960年代から70年代ぐらいまでは、「地球は冷えていく」という趣旨の本がたくさん出されました。
冷えていくから農産物が減り、人類は飢える恐れがあるということを語ったものもあります。
それがいつの間にか温暖化危険論になっています。 
気象庁で予報官を務めた根本順吉氏は、1973年に『冷えていく地球』(家の光協会)という本を出し、1989年に『熱くなる地球-温暖化が意味する異常気象の不安』(ネスコ)という本を出しています。
70年代に「ソ連は脅威である」という本を書いた人が、ソ連が崩壊した90年代に「ソ連は脅威でない」という本を書くことはあり得るでしょう。
しかし、地球環境が20年ぐらいで正反対になるものでしょうか。
こういうことを指摘する人があまりいません。
この稿続く。

 

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