文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

このフーリン切断部位の存在が、新型コロナウイルスの感染力の異常な強さにつながっている。

2021年10月29日 22時31分20秒 | 全般

以下は10/26に発売された月刊誌WiLLに掲載されている、筑波大学システム情報系准教授・掛谷英紀の論文からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。 
このような本物の学者に依る本物の論文が私が言及する月刊誌には満載されている。
それでいながら950円(税込)なのである。
活字が読める日本国民全員が書店に購読に向かわなければならない。
いまだに朝日新聞等を購読している人達がいる。
彼らは月間約5,000円も払って坪井ゆづるが体現している様な精神が歪んでしまっている面妖な論説委員達の論文を読んでいる。
見出し以外の文中強調は私。
いよいよ濃厚 新型コロナ
武漢ウイルス研究所流出説
それでも権威に従順な学者たちは真実から目を背けてしまう
疑惑の「申請書」 
2019年夏、中国の湖北省でPCR検査機器が大量発注されていたことを日本経済新聞が報じた(10月5日)。
豪州に拠点を置くサイバーセキュリティー企業「インターネット2・O」が主体となった調査チームがつきとめた情報で、すでに海外で報じられていた内容である。
この情報は、新型コロナウイルスが2019年冬より前の段階で流行し始めていたことを示唆するものである。
しかし現在、新型コロナウイルスの起源解明につながる情報として海外で注目されているのは、より直接的かつショッキングなものである。
それは、米国の非営利機関「エコヘルス・アライアンス(以下EHA)」が武漢ウイルス研究所などと共同で、2018年にDARPA(米国防高等研究計画局)へ提出していた研究費申請書である。
この研究費申請は結果的に不採択になったが、そこにはSARSウイルスにフーリン切断部位を人工的に挿入する実験計画が具体的に書かれていたのである。
フーリン切断部位は、新型コロナウイルス(SARS2)が属するサルべコウイルスにはない不自然なアミノ酸配列として注目されていた。
新型コロナウイルスがヒトに感染するには二つのステップがある。
最初のステップはヒトの細胞表面に結合すること、次のステップはヒトの細胞内に入ることである。
二つ目のステップで重要になるのがフーリン切断部位である。
SARSウイルスの場合、ヒトの細胞内に入るのに「TMPRSS2」という酵素を利用していた。
加えて、フーリンによる切断を利用すると、ウイルスは細胞内に劇的に入りやすくなる。
このフーリン切断部位の存在が、新型コロナウイルスの感染力の異常な強さにつながっている。
SARSウイルスにフーリン切断部位を遺伝子組み換え技術で人工的に挿入する研究は、これまでも世界各国の研究グループによって行われてきた歴史がある。
新型コロナウイルスのフーリン切断部位が人工的に挿入されたものである可能性が疑われたのは、それが理由である。
しかし、これまでは武漢ウイルス研究所がその種の研究に取り組んだ形跡はなかった。
今回明るみになったEHAの研究計画は、その穴を埋めたという意味で極めて重要な意味を持つ。
討論会で真実が証明された 
この研究費申請書を公開したのは、「DRASTIC」と呼ばれる世界から自主的に集まったインターネット上の新型コロナウイルス起源調査集団である。
DRASTICが公開した書類は内部リークで入手されたもので、当初はその真偽が疑われていた。
そのため、米国ネットメディア「インターセプト」など、ごく一部でしか報じられなかった。
9月6日、インターセプトはFOIA(情報公開法)によって、EHAからNIH(米国立衛生研究所)に提出された書類を入手し公開した。
この書類には、EHAの研究報告書も含まれており、そこにはSARSウイルスの機能獲得研究(ウイルスの毒性や感染力を強める研究)が行われていたことを示す動かぬ証拠があったため、大きな話題になっていた。
その流れで、同社はこの件を報じたものと思われる。
DRASTICが公開した書類が本物だと判明したのは、9月30日に学術誌『サイエンス』が企画した新型コロナウイルス起源に関する公開討論会である。
この討論会には4名の科学者(アリーナ・チャン、ジェシー・ブルーム、マイケル・ウォロペイ、リンファ・ワン)が参加した。
前者2名は新型コロナウイルス研究所起源の可能性は十分あるという立場、後者2名はあり得ないという立場である。
リンファ・ワンはシンガポールのデュークNUSメディカルスクールの教授だが、もともと中国人で武漢ウイルス研究所の石正麗とも親しい関係にある。
DRASTICが公開した研究費申請書にも、研究グループの一員として名を連ねていたため、討論会の前から彼が何を語るかが注目されていた。
この討論会のクライマックスは後半にやってきた。
チャンがワンに、「研究費申請書にはフーリン切断部位を人工的に入れる研究計画が書かれているが、これは誰の提案だったのか」と聞いたのである。
それに対して、ワンは躊躇しながらも「ノースカロライナ大学だ」と答えた。
ノースカロライナ大学には、痕跡が残らないように遺伝子の塩基配列を組み換える技術を開発し、その技術を石正麗に教えたことで知られるラルフ・バリックがおり、彼もこの研究計画の一員として名を連ねていた。
ワンのこの回答によって、DRASTICが公開した書類が本物であることが証明されたわけである。
これを受けて、世界の大手メディアがこの研究計画について一斉に報じ始めた。
武漢ウイルス研究所がSARSウイルスにフーリン切断部位を入れる研究討画をしていたことをもって、新型コロナウイルスが研究所起源であると断定することはできない。だが、偶然にしては出来過ぎである。
研究計画で作ろうとしていたものが、その研究所がある場所でたまたま自然に発生する確率は、ゼロではないが天文学的に低い数字である。
この稿続く。


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