文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

法律をつくる立法府の議員の多くは法学部出身が少なく、経済に大きく影響を及ぼす財務官僚の多くが法学部出身。実にねじれた状態です。

2023年01月22日 22時02分28秒 | 全般

以下は発売中の月刊誌WiLL2月号に、林芳正ハニトラ疑惑、もう一つの安倍新証言、と題して、p66~p75まで3段組みで掲載されている、前大王製紙会長・井川意高と元山口組系組長・猫組長の対談特集記事からである。
本記事は、朝日、毎日、東京等の新聞紙等と、彼らの子会社であるテレビ局やNHKが物事の真実を伝えていないどころか、真実を隠している事を明らかにしている。
WiLL、Hanada、正論、これらの月刊誌3誌が、日本国民のみならず世界中の人達が必読であるとの私の指摘が正鵠を射ている事を証明している記事である。

1人で年7回も訪中する理由は何なのか
前文省略
P71から
ハニトラ、マネトラの嵐
井川 
安倍さんは中国の存在を常に気にしていました。
私は安倍さんが亡くなった後、例のツイートをしました。
《今だから言います 4月4日に故安倍元総理と食事をご一緒したとき「林さんは中国のハニートラップにかかってるでしょうね」と仰ってた。根拠もお話になっていた》(8月8日)

猫組長 
大反響でしたね。
井川 
「根拠」とは、状況証拠から類推してのことです。
林芳正外相は以前、日中友好議員連盟の会長だったとはいえ、1人で年に7回も訪中する理由は何なのか。

猫組長 
何かうまみがなければ、そう頻繁には行かないでしょう。
近くまた一人で行くらしいけど。

井川 
安倍さんは首相退任間際、「林氏の身辺調査を内閣情報調査室にさせておけばよかった」とも言っていたそうです。
実際に調査していたら、どんなホコリが出てきたでしょうか。
林外相以外にも自民党の中堅クラスの議員、新聞・テレビなどの北京特派員はハニートラップ、マネートラップにかかっている可能性が高い。

猫組長 
中国は強(したた)かな国ですからね。
井川 
私が最初に訪中したのが1988年です。
信じられないほど貧しい国で、北部は特にひどかった。
今の中国と比べると隔世の感どころではない。
それでも中国は生き延びるためにどうするかを考えていた。
カネのない国が何をできるのか“性”しかありません。 
当時の日本の政治家は中国を見くびっていたのではないか。
世界の覇権の一角を握るような超大国に変貌し、EEZ(排他的経済水域)にミサイルを撃ち込むなんて思いも寄らなかった。
だから、ベトナムやタイで女性を買うのと同じ感覚で、中国当局から差し出された女性を受け入れたのでしょう。

猫組長 
僕自身も中国でハニトラ、マネトラの嵐にあったことがありますよ(笑)。
大連に駐屯している人民解放軍に重油の供給をする仕事をしていたとき、中央政府とも付き合いがあったので、北京にも何度も訪れました。
それこそ、すさまじい接待攻勢。
超一流ホテルをあてがわれ、入れ替わり立ち代わりキレイな女性が桃や梨などの果物を部屋に運んでくる。
ホテルのサービスだと思って、チップを渡しましたが、切りがない。
担当者を呼んで話を聞いたところ、「気に入った女性を部屋に入れるまで、ずっと来ますよ」と(笑)。

井川 
結局、どうしたんですか。
猫組長 
ハニトラだとわかりましたから、部屋には入れなかった。
手を出して捕まりたくはありませんから(笑)。
実は、中国の五つ星のホテルには、地下の一室に売春宿のような場所があります。
まさに酒池肉林、ハーレムの世界そのもの。
ウブな政治家がそんなところに泊まったらハマるでしょうね。

井川 
私は2004~05年ごろ、頻繁に日本と中国を往来していました。
マーケティングをかねて、中国のほとんどの省都を回りましだけど、猫組長が言うように、外国人が宿泊する一流ホテルには売春宿のようなところが必ずあった。
マッサージをお願いしたら、途中から下半身に触られることもしばしば。
断りましたけどね。
上海市内にあるカラオケクラブ「かぐや姫」が入っているビルにも行ったことがあります。
ハニートラップの現場として知られていますね。
私自身はハニトラに引っかかっていませんが(笑)。

猫組長 
2004年、在上海日本国総領事館に勤務していた事務官が自殺した事件が発生しました。
この事件も「かぐや姫」がらみたった。 

井川 
ええ、ハニートラップにかかり、その後、中国側から執拗に情報提供を呼びかけられた。
脅しと言っても過言ではありません。
事務官はこのままでは重要な情報である領事館の情報システムを要求されるであろうと判断、自殺を選択した。
実に立派でした。 


カネを握らされる 
猫組長 
中国共産党政権はそれこそ百年先を見据えながら計画的に考えて国家を形成しています。
教育の現場でも徹底して共産党思想を教え込んでいるのは、そのためです。
そうやって人材をつくり上げている。
一方、日本は人材づくりを怠ったため、今や中国に足元を掬(すく)われている。

井川 
1990年代、私の父は研修生制度で派遣された中国人の技術部長や工場長クラスを真面目に受け入れていました。
日本で暮らせるだけの給料をあげ、製紙技術や機械工学を勉強させる機会を与えた。

猫組長 
何年くらい?
井川 
5年ほどです。
そうすると中日交流中心の理事長が受け入れる企業に対して感謝の気持ちを込めてと、中国に招待してくれたのです。
父親は代わりに私を行かせてくれたのですが、胡錦濤が副主席を務めていた時期で、彼と握手した写真もあります。 
あるとき、招待してくれた理事長が「井川さん、親しい政治家がいますか」と聞いてきた。
「父はよく知っていますよ」と言ったら、「ぜひODA(政府開発援助)をやりましょう。政治家を通じてODAを通してくれたら、井川さんと政治家に謝礼金をとして、そのうちの3割をわたします」と耳元で囁かれました。
その瞬間、「なるほど、政界と中国は、このようにして癒着しているのか」と。
金丸信や土井たか子が北朝鮮に行き、カネを握らされて帰ってきたのと同じ状況だなと。

猫組長 
相当どっぷりと浸かっているでしょうね。
井川 
そういう意味でも日本は貧しい国になったと痛感します。
スリランカやソロモン諸島などは、上から下まで中国による賄賂漬けで、まるで中国の奴隷国家のようです。
でも日本も見てください。
それらの国とどこが違うのか。 

猫組長 
一方で、財界からは徐々に脱中国の方向に動いている動きも見られます。
井川 
カシオ計算機、川崎重工業、キヤノン、キリンホールディングス、クボタ、小糸製作所、ダイキンエ業……かなりの数です。
中略。


「沈む日本」を歩むのか
井川 
とにかく安倍さん亡き後の日本の将来が心配です。
政界・財界共に目先のことしか考えていない人が多すぎる。

猫組長 
井川さんは「財務省が問題だ」と指摘されている。
井川 
安倍さんも「財務省は目先のことしか考えていないんで、税収を増やすことより、税率を上げることしか考えていない」と言っていた。
役人のサガとして、減税して収益が上がり、税収が上がるなんてことは待っていられない。
自分の手柄にもならず、出世にも響く。
だから、増税に走ってしまう。
でも、歴史的に見て重税国家が発展した例はありません。
まずは減税を実行するのが先です。
そういう意味でも日本を壊しているのは財務省にほかならない。

猫組長 
財務省は経済を知らなさすぎます。
もっと言えば投資家の視点を持っていない。
だからプライマリーバランスの黒字化にこだわり、増税に走ってしまう。
しかし、投資家は違います。
借金が利益を生む発想ですから、全体の経済規模を大きくしてプラスにもっていく。
財務省は正反対のことをしています。

井川 
消費税を5%に下げて、5年間だけ続ければいい。
消費税収は年間20兆円ですから、半分で10兆円になる。
5年で50兆円です。
その分の補填はどうするのか。考えてみてください、国債発行残高は1200兆円もあります。
そこに50兆円分、積みあがったところで、誤差の範囲ではありませんか。
それに消費減税すれば税収が上がる可能性も十分あります。

猫組長 
その通りですよ。
井川 
日本は不思議なのですが、法律をつくる立法府の議員の多くは法学部出身が少なく、経済に大きく影響を及ぼす財務官僚の多くが法学部出身。
実にねじれた状態です。
しかも勉強ばかりして世間知らずが多いから厄介です。

猫組長 
財務省は巨大な組織ですから、長い物には巻かれる役人の気持ちもわかる。
今さら改革することなんて不可能です。
大臣が誰であろうと関係ない。
投資家が財務省官僚になればいいんです(笑)。

井川 
日本を変えるには一度、自民党は解体したほうがいいと思っていた時期もありました。
麻生政権末期の頃で、利権まみれの自民党にうんざりしていたのです。
しかし、政権交代した民主党政権が輪をかけてひどかった。

猫組長 
まさに“悪夢の民主党”でしたね。
井川 
日本が危機に瀕している中、安倍さんが奇跡の復活を遂げ、それと同時に古い自民党体質も変えていったのです。
我慢したり、譲歩しながら、7年半かけて「やっと日本もまともな国になってきた」と思っていた。
ところが、持病で退任、菅義偉政権、岸田文雄政権と変わっていく中で、あっという間に古い自民党が再び舞い戻った感があります。
親中、増税……と「沈む日本」を歩んでいる。

猫組長 
安倍政権の実績が泡と消えてしまった。
井川 
しかも安倍さんはこの世にいません。
まさに国難の時ですが、我々にできることは何か。

猫組長 
海外の人たちは、日本を尊敬のまなざしで見ています。
というのも、日本のように1000年以上、天皇が存在し続ける歴史を持った国はそうそうないからです。
米国でも250年程度。
日本は特別な国であることを、日本人自身がもっと自覚したほうがいい。

井川 
そうですね、
日本人としての誇りを取り戻すことが何より先決ではないでしょうか。
悲観ばかりしていられません。前科者の二人ですが(笑)、2023年はより良い日本になるため、できる限りのことをしたいですね。   
 


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