文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

日本と交戦したことのない韓国に「戦争責任」で贖罪すると、研究所のwebサイトで言い張っている。

2021年05月12日 12時48分36秒 | 全般

以下は発売中の月刊誌WiLLに『人新世の「資本論」』をメッタ斬り!と題して掲載されている古田博司と朝香豊の対談特集からである。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読。
"鐘(ベル)"は鳴つていなかった!
古田
原典を読んでもう一つ、すごい発見がありました。
朝香さんもビックリすると思いますよ。
斎藤さんの引用部分の直前には、こんな一節がある。
《資本主義的私有の最期を告げる鐘が鳴る。収奪者が収奪される》
朝香
左翼から"大人気"のフレーズです。
古田
ところが、原典を見ると"鐘”がない。
こんな一文は存在しなかった!
誰かが、どこかで勝手に鐘を鳴らしたんです(笑)。
朝香
えっ、ウソ!
古田
これでマル経の人たちが、『資本論』のテキスト・クリティーク(版本を比較して定本を研究すること)をしていないことがわかった。
どんなに優秀な学者も魔がさすと原典に手を入れることは歴史的にも現実的にもあって、たとえば新約聖書でも誰かが勝手に手を入れているんです。
かつて「第1ヨハネ書』のなかに、「天にて証言を与えるものが3つある。父と言葉(=ロゴスなるキリスト)と霊である。……そしてこの3者が1つなのだ」(写本の例)と書かれていて、これが三位一体論の根拠でした。
でも、この部分はコンマ・ヨハンネウム (Comma Johanneum)といって、誰かが勝手に挿入したことをエラスムスがギリシア語写本を校合して見つけた。
そんなわけで、テキスト・クリティークは必須。
以上、わたしの二日間にわたる"原典の旅"の成果です(笑)。
朝香
わたしもかつて"鐘"に心動かされましたから、なんだかガッカリです。
古田
それにしても、斎藤さんのような人が大阪市立大学の准教授になれることが驚きです。
思想で人を採(と)っているんですかね?
朝香
江藤淳さんの小林秀雄の論評集『小林秀雄の眼』(中央公論新社)には「人よりは観念にリアリティを見ようとするインテリの弊」と書かれていますが、これが大学を覆っているということでしょう。
マルクスは教条的に自分の考えを盲信する「マルキスト」たちを軽蔑して、「わたしは明らかにマルキストではない」と言っていたから、いまの日本の大学のあり方を見たら、逆に怒るかもしれない(笑)。
古田
わたしが破門した某君なんて、東京大学の東洋文化研究所に採用してもらったらしい。
今では教授になっていて、日本と交戦したことのない韓国に「戦争責任」で贖罪すると、研究所のwebサイトで言い張っている。
思想で人を選ぶとどんどんと研究組織が劣化していくことがよくわかります。
この稿続く。

 


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