文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

蝙蝠から人には感染しない…原因究明=再発防止という鉄則を中国が無視している理由は何でしょうか。中国にとって不都合な真実があるのではないでしょうか。

2020年08月27日 21時04分20秒 | 全般

共和党の党大会が開催された日にトランプ大統領が記者会見で発表した主要な2点。そのうちの最も重要な事が、watch9を除く私が観ていた報道番組で放映された。
「ウイルスを拡散した中国に対して必ず責任を取らせる」
私は胸がすく思いがした。この報道を目にした世界中の人たちが同様に思ったはずである。
本欄はgooとアメーバで発信を続けているのだが、gooで最も検索された章が、「コロナウイルスに何を掛け合わせて新型ウイルスを作ったのか。どの様に変異して行くのかも彼女は確認していたはず…その制作過程を全て彼女は明らかにしなければならない…石正麗よ、それが人間としての務めだ」である事を、我ながら誇りに思っていた。
私は、この章を100%の確信をもってかいたのだが、それは、河添恵子さんという気鋭のジャーナリストの本物の論文等から得た強い直感に裏付けられた確信だったからである。
昨日、発売された月刊誌Hanadaの、総力大特集 習近平に反撃せよ!のトップバッターを務めている医師・評論家・政治活動家である林健良さんの、武漢コロナウィルスは習近平に都合が良すぎる、と題した論文は、私の確信を更に強固なものとした。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読の論文である。
蝙蝠から人には感染しない 
遺伝子工学を専門とする医学者として、今回の武漢コロナウイルス問題が始まった当初から、ウイルスに関する様々な論文をチェックし、検証してきました。
その結果、このウイルスをめぐって、どう考えても不可思議にしか思えない点をいくつも発見しました。
① 第一号患者は誰か
第一に、当然ながら武漢コロナウイルスでも第一号感染者が存在し、必ず特定できます。
たとえば、日本だったら武漢に滞在していた神奈川県在住の三十代の日本人男性が初感染者であることがわかっています。
しかし、中国は第一号感染者を特定していません。 
かつて見たことのない病気であれば、医学関係者が見れば「これはおかしい」とすぐにわかり、見逃すはずがない。
まして、第一号患者を特定し感染ルートを追跡することは、ウイルスの発生源の特定にも繋がるため、疫学調査として当然であり、公衆衛生の掟とすら言えることです。
だから、国の全精力を注いで第一号感染者を見つけ出すはずなのです。 
ところが中国は、いまだに第一号がどこの誰なのかを公表していません。
どの国でも自国の第一号感染者は特定できる。
発生源である中国ならば、特定できないわけがない。 
おそらく、中国は第一号感染者を特定したけれど公表していないのです。
原因究明=再発防止という鉄則を中国が無視している理由は何でしょうか。
中国にとって不都合な真実があるのではないでしょうか。
②蝙蝠から人への感染
第二に、このウイルスは「蝙蝠から人へ感染した」と言われていますが、これまでの研究で、蝙蝠から人間に直接感染した例は一例もありません。 
たとえば、鳥インフルエンザや豚インフルエンザは直接人に感染する場合がありますが、これは人間とよく接触している家畜だからこそあり得ることです。
これまでの人類の歴史のなかで何千年にわたって家畜として接触したことで、ウイルスが自然変異を繰り返し、人間に感染するようになった-そういう例はたくさんあります。 
しかし、蝙蝠は人間とそれほど密接に接触してきた歴史はありません。
蝙蝠から人に感染するとすれば、必ず中間宿主を介する必要がある。では、その中間宿主は何かといえば、今回の武漢コロナウイルスに関してはわからないままです。
ちなみにSARSの時は、ハクビシンを介して人間に感染したと言われていましたが、ハクビシンもやはり人間とそれほど接触はない。
広東省では高級料理としてハクビシンを食べますが、密接とは言えないでしょう。
ですから、実はSARSに関しても、この点では疑問が残ったままなのです。
不自然な海鮮市場閉鎖
③ 蝙蝠はどこに? 
第三に、そもそものウイルスを宿した蝙蝠はどこから来たのか。
仮に「蝙蝠から人間へ感染」したとしても、十一~十二月の武漢では蝙蝠は冬眠中です。
さらに、特定された蝙蝠の種類はキクガシラコウモリで、生殖地は雲南省。
武漢から一千キロも離れており、蝙蝠が自ら武漢まで飛んでくることはあり得ません。 
仮に何らかの理由で運んできたとしても、武漢の人間は蝙蝠を食べる習慣がないので、武漢の華南海鮮卸売市場では蝙蝠は売られていません。
市場に出ていたのは猿、狼、羊、鼠など。
蝙蝠を食べるのは、西南地域や広東省あたりです。 
センザンコウが発生源ではという説もありますが、センザンコウは中国料理の素材ではなく薬剤に使われます。
とても高価で、普通の市場ではなく漢方薬の市場で売られていますから、武漢華南海鮮卸売市場にはなかったし、そもそも一般的に食べられているものではないので、感染源の可能性は低いと考えられます。
④ 市場の閉鎖と消毒 
第四として、市場の不自然な閉鎖があげられます。 
初期のウイルス感染者の大半が武漢華南海鮮卸売市場への訪問者か、市場で働いている従業員と関係があるという調査結果が出たことで、市場は二〇二〇年一月一日に閉鎖されました。         
閉鎖するだけならわかりますが、ここで売られている動物は全て処分。
その過程で「ウイルスが検出された」と発表されましたが、どんなウイルスがどうやって検出されたのかなど、詳細は一切発表されていません。 
そのうえ、現場を証拠として保存して調べるべきなのに、徹底的に消毒してしまった。
「人間への感染を防ぐため」としていますが、それなら誰も立ち入れないようにバリケードでも作ればいいだけのこと。
自らウイルスの根源を特定できるものを消してしまう必要は全くありません。 
さらに中国の発表によると、初期に感染した患者の三割は、海鮮市場とは直接的にも間接的にも接触していなかったと言います。
では、その三割の人々は一体どこで感染したのか、それは明らかではありません。
情報公開しても即削除
⑤ 情報隠蔽 
第五に、多くの情報が隠蔽されていること。 
一月二十日になって、中国政府の専門家チームのトップが「人から人に感染していることは間違いない」と発表しましたが、人から人への感染への可能性は、二〇一九年十一月十七日の段階ですでに判明していたことが、二〇二〇年三月十三日の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストで明らかになりました。 
バイオセーフティレベル3(P3)の実験施設を持つ、上海の復旦大学附属上海公共衛生臨床センターの張永振教授の研究チームが、武漢コロナウイルスに感染した海鮮市場の従業員を調べていました。
一月五日にウイルスのゲノム配列の解読に成功し、同日に中国国家衛生健康委員会に報告しています。 
この時点で、「SARSに類似する未知のウイルスで、呼吸器経由で伝播する可能性が高い」と人から人への感染の可能性を指摘し、感染拡大の防止措置を講じるように提言していたのです。
しかし衛生当局に動きがなく、チームは当局は対策を講じる用意がないのだと判断し、一月十一日にウイルス情報共有サイトvirological.orgに配列情報を公開しました。 
ところがその翌日、当局は突如、同センターの閉鎖を決め、この貴重な情報は外部に伝わることがなかったのです。 
さらに二月六日、科学者向け情報共有サイト「リサーチゲート」に、中国・華南理工大学の肖波濤教授らが論文をアップしました。
タイトルは「コロナウイルス起源の可能性」。
ざっくり言えば、武漢コロナウイルスは武漢に存在する二つの研究所のどちらかから漏れ出した可能性があることを示唆する内容です。 多くの反響を呼んだのですが、アップから数時間後にはこの論文は削除されてしまいました。
肖は姿を消し、再び登場したのは三月六日。
ウォール・ストリート・ジャーナルの取材にメールで、「(論文は)直接的な証拠によって裏付けられているわけではない」と回答しています。
研究記録という証拠を隠滅
⑥ 生物兵器の専門家が武漢入り 
第六に、一月二十六日、中国政府は武漢に調査官を派遣しましたが、感染対策なら医者は感染症の専門家を送るはずなのに、送り込まれたのは人民解放軍の生物・化学兵器専門家で、少将の陳薇という女性でした。
なぜ生物・化学兵器の専門家が派遣されたのでしょうか? 
陳薇少将が武漢ウイルス研究所に入り、最初に行った仕事は何かというと、実験研究記録、全てのサンプル、それらに関係する実験動物の処分でした。
研究記録やサンプルは、研究者にとって命と言っていいほど大事なもの。
何十年とかけて作り上げて、積み上げてきた結集です。
それを何の理由もなく処分していいわけがない。 
実は、研究記録とサンプル処分は武漢以外の上海や北京の研究所にも指示されていました。
ここまで入念に“証拠”隠滅を図る理由は一体なんでしょうか?
これらの情報は、この研究所が何もやましいことをしていないのであれば、「我々はウイルスを研究しているだけだ」という身の潔白を証明するものになったはずです。 
そうではなく、逆に「何かをしていた証拠」だったから処分したのではないか。
研究記録というものは、もし改竄などをしても、プロが見れば一発でわかります。
ですから、記録に手を加えて誤魔化すことはできない。
ならばいっそ、証拠そのものを消してしまえーそう考えたのではないでしょうか。 
さらに中国政府は”証拠”隠滅だけでなく、ウイルスの発生源の研究や、議論さえも禁止しました。 
病気、ウイルスの研究は議論できなければ自分の経験でやるしかないが、それには限界がある。
他人の研究も参考にし、自分が持っている治療経験や症状と照らし合わせ、議論をし、それによってどのような病気なのか、どうやって治療するのかを探っていく。
議論は医学者の原点です。
これを封じてしまうのは、「武漢コロナウイルスについて何もわからなくていい」と言っているようなもの。それが自国民のためになるわけがないのです。 
以上のように、中国の武漢コロナウイルスに対する対応や発表には疑問点ばかりが浮かびます。

この稿続く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。