文中強調と*芥川。
日経平均株価がようやく1万円を回復し、震災後の日本経済に薄明かりが見えてきた。だが、原発問題は一段とこじれる気配で、梅雨明け近しというムードではない。
日本が沈む直接のきっかけは震災だったが、あぶり出されたのは、政治が優先順位をつけて危機を解決できないという、より本質的な問題だった。
特に民主党政権の支離滅裂ぶりは目に余る。次々に空手形を切っても後ろめたさの自覚がない鳩山由紀夫前首相、執念はあっても、政策的な信念が感じられない菅直人首相。
彼らが何をやりたいのか理解することさえ難しい。
税財政・社会保障改革、環太平洋経済連携協定(TPP)、農業・教育改革、安保。重要課題を任せるのは到底無理だ、と市場は感じている。金融危機後、日本株が出遅れた大きな理由がそこにある。
だが、日本の何がダメなのか冷静に考えてみる必要がある>。お粗末なのは日本の政治家であり、
バブル崩壊とデフレの20年を耐え抜いた日本企業は、逆風下で見違えるほど強くなった。
最も変わったのは経営者のマインドだ。市場を意識した経営は20年前には例外的だった。今では資本効率や株主配分目標を掲げる企業は珍しくない。
実はこの10年で生産性が最も改善したのは日本企業だった。
超円高でドル換算の賃金が2倍に上がり、資産デフレで1500兆円の資産価値が吹き飛んでなお前進できたのは、奇跡といっていい。
もちろん、政治があけた大穴を民間の努力で埋めるのは無理だ。
地方の実情を反映する分権政治、国会定数の削減、一院制、小さく機動的な政府の実現が不可欠だ。
だが、そうした課題が未解決でも日本企業の力はもう少し評価されてよい。
今期企業業績は恐らく下期にV字回復をみせるだろう。現時点予想を基にしても株式益回りは6%強、配当利回りは2%弱ある。歴史的に株価がこれほど割安だったことはまれだ。
弱気派のもう一つの心配はデフレと円高進行だ。
だが、政治改革と違い、こちらは処方せんがある。米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和第2弾(QE2)を通じて米国をデフレ転落から救い、ドル安・株価上昇と一定の景気回復を実現させた。副作用はあるが効果は実証済みだ。
日銀は一段の円高進行に備えた手段も視野に入れるべきだろう。政治不在の日本を救えるのは日銀しかない。(六光星)
*日銀が、その役割を果たし、日本最高の叡智、最高のエリートである事を実証した暁には、日銀総裁の年収が、今の様な「そこらのあんちゃんの年収」ではいかんだろう。
屁の様な民間銀行の3倍の年収でも良いと芥川は思う。
日経平均株価がようやく1万円を回復し、震災後の日本経済に薄明かりが見えてきた。だが、原発問題は一段とこじれる気配で、梅雨明け近しというムードではない。
日本が沈む直接のきっかけは震災だったが、あぶり出されたのは、政治が優先順位をつけて危機を解決できないという、より本質的な問題だった。
特に民主党政権の支離滅裂ぶりは目に余る。次々に空手形を切っても後ろめたさの自覚がない鳩山由紀夫前首相、執念はあっても、政策的な信念が感じられない菅直人首相。
彼らが何をやりたいのか理解することさえ難しい。
税財政・社会保障改革、環太平洋経済連携協定(TPP)、農業・教育改革、安保。重要課題を任せるのは到底無理だ、と市場は感じている。金融危機後、日本株が出遅れた大きな理由がそこにある。
だが、日本の何がダメなのか冷静に考えてみる必要がある>。お粗末なのは日本の政治家であり、
バブル崩壊とデフレの20年を耐え抜いた日本企業は、逆風下で見違えるほど強くなった。
最も変わったのは経営者のマインドだ。市場を意識した経営は20年前には例外的だった。今では資本効率や株主配分目標を掲げる企業は珍しくない。
実はこの10年で生産性が最も改善したのは日本企業だった。
超円高でドル換算の賃金が2倍に上がり、資産デフレで1500兆円の資産価値が吹き飛んでなお前進できたのは、奇跡といっていい。
もちろん、政治があけた大穴を民間の努力で埋めるのは無理だ。
地方の実情を反映する分権政治、国会定数の削減、一院制、小さく機動的な政府の実現が不可欠だ。
だが、そうした課題が未解決でも日本企業の力はもう少し評価されてよい。
今期企業業績は恐らく下期にV字回復をみせるだろう。現時点予想を基にしても株式益回りは6%強、配当利回りは2%弱ある。歴史的に株価がこれほど割安だったことはまれだ。
弱気派のもう一つの心配はデフレと円高進行だ。
だが、政治改革と違い、こちらは処方せんがある。米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和第2弾(QE2)を通じて米国をデフレ転落から救い、ドル安・株価上昇と一定の景気回復を実現させた。副作用はあるが効果は実証済みだ。
日銀は一段の円高進行に備えた手段も視野に入れるべきだろう。政治不在の日本を救えるのは日銀しかない。(六光星)
*日銀が、その役割を果たし、日本最高の叡智、最高のエリートである事を実証した暁には、日銀総裁の年収が、今の様な「そこらのあんちゃんの年収」ではいかんだろう。
屁の様な民間銀行の3倍の年収でも良いと芥川は思う。