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文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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大谷翔平の劇的ホームランと巨人の迷走采配――ベースボールの真髄と失望の一日

2025年08月13日 22時45分42秒 | 全般

MLBドジャースVSエンジェルス戦で、大谷翔平が絶好調クローザー・ジャンセンから放った劇的ホームランは、ベースボールの醍醐味そのものだった。
一方で、巨人VS中日戦では、好調な岸田に序盤でバントを命じる阿部監督の采配に筆者は失望し、試合は逆転負け。
野球観戦歴数十年の筆者が、大谷の輝きと巨人の迷走を対比しながら語る。

今日は、珍しく、日本のプロ野球…18時試合開始の巨人VS中日をBS4Kで観たいと思った。
私が元々は巨人ファン=長嶋ファンだった事は読者はご存じの通り。

今日は、昨夜から、朝10時半から始まるドジャースVSエンジェルスを観るのが楽しみだった。
何故なら、大谷が本塁打を打つ構え、雰囲気に入って来たからである。
私は、言わば、野球TV観戦のプロである。これまでに観た時間の長さは野球選手以上なのだから。

今日は、9回表まで同点の接戦…途中では大谷がフルカウントから難しい外角の変化球を体制を崩されながらもジャストミートした打球が三重殺となる珍しい場面もあった。
そして問題の9回が訪れた。エンジェルスは、今、絶好調で、ドジャースの切り札クローザーだった全盛期の頃の切れ味を取り戻しているジャンセンを9回表、同点の場面で登場させた。
彼はここ10試合以上無失点の好調=無双状態。
それでも、大谷なら、必ずホームランを打つ、確信が、何十年に渡る野球TV観戦のプロである私にはあった。
その通り、大谷は野球ファンの全て、現場の選手たちの全てが沸き立つ、これ以上ない劇的な、見事なホームランを打った。
これぞ千両役者、史上最高の野球選手の本領を発揮した打撃だった。
全ての意味において、この試合は、このまま終わるべき…ドジャースは特に…終わらなければならない試合だった 。
ところがロバーツ監督がクローザーとして登場させたのはべシアだった。今日はブルペンの順番が完全に逆だった。
先日、今のブルペンで(全ての意味合いにおいて)クローザーが務まるのはトライネンである。
ところが先日、故障明けから復帰して間もない彼は、2本もホームランを打たれてドジャースは負けた。
だからだろうが、今日は、順番を逆にした。
べシアには絶対的なものがない…だからクローザーにはなれない。
それどころか彼は抑えたらOKのような投手。絶対的なコントロールがない。打者が打てない球の威力があるわけでもない。
フォームの勢いで投げて結果的に抑える、そういうタイプの投手なのである。
一点を争う場面では極言すれば怖くて見ていられない。
今日、彼の欠点の全てが出てしまった。フォアボール等で満塁。ここで交代。出て来た投手が深いセンターフライを打たれて同点。延長突入。
今日の、絶好調で絶対的な切り札で、無双状態のジャンセンと、こちらも史上最高の選手として無双状態に入りだした大谷の対決は、ベースボールの真骨頂・醍醐味そのものだった。

巨人の試合については、3-0でリードしていた序盤戦で、ノーアウトで、またチャンスの場面が訪れ、打者は、5番打者。
今日は、今、巨人で一番調子が良く打率も290超の岸田だった。
ここで阿部は岸田にバントを命じた…この瞬間に、私は、今夜の巨人の試合を観る興味が殆ど失せた。
軽くワインを飲みながらの夕食だったせいもあり、眠ってしまった。結果は3-4で巨人の負け。
私が興味が失せたのは、逸材である秋広を、メジャーリーグでは、あり得ない態様で、潰してしまった阿部のパワハラ体質が現れた3-0でリードしていた序盤での5番打者へのバント。
プロ野球は高校野球ではない…最近の私は、以前に輪をかけて、高校野球を殆ど観ない。本物の逸材が登場した時だけちらっと観たりするだけで。
この稿続く。