身体の声を聞く

腰が痛い、眼がかすむ、気が重いなど、
身体からの言葉に向かい合ってみます。

底抜け

2006-09-18 11:58:18 | 意識
ある本に、「『底抜け』ということは、生きていく上で大切なものです。」
という短いエッセイがありました。
何だろう?と思って読んでみると

食べ物でも、口から入ったモノは、
ちゃんと出ていくようにできています。
知識や情報も同じ事。
見たり、聞いたり、読んだりした情報が
そのまま、全部残ってたらもうパニック。
ちゃんと忘れていくという「底抜け」があるから
気持ちよくいられる。
くだらないことは片っ端から忘れていくことです。

「苦しみの根源」は知らず知らずに
「人を許せない」という念がたまってしまうこと。
気持ちの「底抜け」ができなくなってしまった時
苦しみも始まるということらしいです。

「拳児」という漫画にこういうシーンがありました。
拳児がいろいろな門派の武術を学ぶ事になり
拳児が「せっかく皆さんに教わっても
たくさんのモノを全部身につける自信がありません」老師にというと
「だったら経験するだけでいい。身につけなくても構わない」
「忘れてしまってもいいんですか?」と拳児が聞くと
「学ぶには上達と下達がある。
上達は小技にとらわれずに物事の根本を理解する事。
下達とは小手先の技ばかり集める事に執着して
根本を理解しないことだ。根本をつかむんだ」
というやりとりがありました。

何となく考えさせられます。