電車が終着駅について
乗客のみんなが降りる準備を始めたとき
若いお母さんに抱っこされたちっちゃな女の子が
お母さんの肩越しにホームの外を指さして
「サクラ~」と無邪気な声
せかせかとに出口へ向かおうとする人たちの意識が
一瞬 プツンと途切れた
みんな女の子の指さした方に眼を向ける
「ほんとだ~」「きれい~」など それぞれの感想が
つぶやきに似た言葉となって聞こえてくる
忙しさの中つい見すごしてしまいがちなひとつの感動を
ちいさな女の子は「サクラの輪」でつなぎとめた
乗客のみんなが降りる準備を始めたとき
若いお母さんに抱っこされたちっちゃな女の子が
お母さんの肩越しにホームの外を指さして
「サクラ~」と無邪気な声
せかせかとに出口へ向かおうとする人たちの意識が
一瞬 プツンと途切れた
みんな女の子の指さした方に眼を向ける
「ほんとだ~」「きれい~」など それぞれの感想が
つぶやきに似た言葉となって聞こえてくる
忙しさの中つい見すごしてしまいがちなひとつの感動を
ちいさな女の子は「サクラの輪」でつなぎとめた