身体の声を聞く

腰が痛い、眼がかすむ、気が重いなど、
身体からの言葉に向かい合ってみます。

「残念」と「無念」

2006-08-31 00:35:54 | 芸術
「行雲流水」
行く雲のごとく、流れる水のように
何事にもとらわれずに無心で悠々と生きるという意味だそうです。
雲は、ときに山の山頂にかかり、その山を美しく演出しますが
すぐにどこへともなく去っていく。
水も必要なら器の形にそわせて自分を表現するが
もとにもどれば、本来の形になって
いずれかへ流れていってしまう。

人は人生の最後を迎える時「残念」というそうですが
せめて最後くらい「雲水」に習って「無念」とゆきたいものです。
(住職さんが書かれた本のお話です)

「駄」という字

2006-08-29 22:07:13 | 意識
「駄」という文字は馬が荷物を背負わされている
姿を表現しているそうです。

「無駄」というのは、その字の通り
馬が何も背負わされていない姿ということになります。

ところが、人の視点で見ると
「馬が何も背負わずにブラブラしているなんて、とんでもない」
と勝手に決めつけ、この姿を「役立たず」「根性無し」と
なじるようになったようです。
馬にしてみれば、これほど迷惑な話はなかったと思います。

握れば拳。開けば掌。

2006-08-28 21:09:37 | 芸術
握れば拳。開けば掌。
「拳」は拳固となって相手を攻撃し
「掌」は合掌となって相手を拝む。
同じ手でもこれほど違うのだ。

これはある住職さんが書かれた本に
紹介されていた言葉です。

物事何にでも裏と表があるものですね。
でも、やはり表が良い事だとしても
表だけでもいけないし
やはり、裏があるから表の存在が
はっきり見えてくるのでしょうね。

猫っかわいがり

2006-08-26 19:20:41 | 芸術
えらいお坊さんが本で
おもしろい話をしてくれていました。

脳の研究では世界的権威のある先生が
野良猫と飼い猫の脳を調べてみると
「飼い猫よりも野良猫の方がはるかに発達している」
という実験結果がでました。
つまり、三食昼寝つきで一日ゴロゴロしている猫は
猫本来の野生の能力が完全に退化しているということです。

「猫っかわいがり」といえば甘やかし過ぎること。
猫ならせいぜいネズミを捕ることを忘れるくらいですが
人はそういうわけにはいきません。

かわいがることは良いことですが
くれぐれも度がすぎないように。

きちんとちらかす

2006-08-25 20:08:06 | 意識
ある本でおもしろい話が紹介されていました。

ある老作家のお宅を訪問した際
先生の居間に案内されてびっくり。
文字通り、足の踏み場もないほど
本がばらまかれていました。

そこに、小柄な婦人がお盆でお茶を運んでこられ
「主人は、きちんとちらかしてあるのだから
だらしなく片づけないでくれと申しまして」
と肩をすくめられた。

う~ん、とってもよくわかるような
散らばっていた方が、見通しがいいという事もありますよね。

壁にぶち当たった時の心境

2006-08-23 19:56:10 | 意識
スランプにはまってしまった時、人は色々なアドバイスで元気づけようとします。
◎夜明け前が一番暗いんだ、だから今を乗り切ると必ずよくなるよ。
◎うまく行かない時は、もがくのを止めて行き着くところまで沈みなさい。
底辺を蹴って浮上する時、今までの孤独感や苦しさが、
経験としての学びとなって、すごく大きな成長が得られますよ。

でも、スランプ真っ最中の人は、自分の中でミーティングが始まるわけです。
自分1:あんな事いってるけどどない思う?
自分2:あの人達は、それで抜け出してるからあんなこと言うてはるけど~。
自分3:そやねんな~。無防備に沈んでそのままって事もあるかもしれへんし。
自分2:そうなったら洒落にもならへんし~。
自分4:武術だって技を会得するまで死ぬほどしんどいっていうし
    このスランプだってひとつの学びとちがう~?
自分1:また、本にでも書いてそうなこというやろ~。
    そんなにうまくいくかい。
自分4:そう考えないと、ずっとこのままやで~。ええんか?それで~!

と、無理やりでもプラス思考の自分の発言を
増やそうとするのですが、マイナス論者の私たちが
小声でボソボソ言ってます~。

銃ギター

2006-08-21 07:50:57 | 意識
昨日の新聞のコラムに「非戦を訴える“銃ギター”が国連本部に展示された」
という話がありました。

自動車テロで市民が大勢犠牲になった街を訪れ
犠牲者を歌で悼もうと、あるロックミュージシャンが
ギターを抱えて現場に赴いたら
小銃を抱える若い兵士に制止された。
その時、その姿を見て
「なんだ、抱えているものは違うけど
俺たちは同じ格好をしているじゃないか」と思った。

その後彼は、銃廃絶運動の団体から小銃を譲り受け改造した。
「最悪の発明である銃を、最高の発明であるギターに変えたんだ。
人の心を動かすのは銃弾ではなく、音楽だから。」

「この1丁で100人は殺されただろう」
譲り受けるときそう聞かせれた銃には
つたない字で名前が刻まれていた。
「使っていた者、撃たれた者。両方を思うと
涙が止まらなかった」
彼は思いました。
「世界中のミュージシャンに、銃ギターを手渡したい。
これを抱いて感じたことを、平和のために歌にして欲しい」

先週の「オーラの泉」で言ってました。
「戦争というのは、あなたにとってとっても大切な
恋人とか家族が、明日急にいなくなって、もう二度と会えない
そういうことです」

いつか、銃ギターのサウンドメッセージが聞こえてくるのかな。

写真からの「言葉の情報」

2006-08-17 20:18:39 | 芸術
写真にはたくさんの「言葉の情報」が
焼き込まられているのではないかと思います。
「色」とか「時間」とか「季節」とか「記憶」とか
「愛情」とか「寂しさ」とか…。

それを見た人がそれぞれ、「赤がキレイ」とか
「むかし両親と見た風景みたい」とか
「この海、泳いだら気持ちよさそう~」など、
一番共感できる部分が「言葉の情報」となって
伝わって来るのかな~と思ったりしました。

だから、同じ一枚の写真でも人によって
「ひきつけられたり」「つまらなかったり」。

ただの思いつきではできない。

2006-08-14 20:01:48 | 意識
アインシュタインが来日したとき
相対性原理は、瓦職人が高い屋根から転げ落ちるのを見て
思いついたという噂があったので、ある人が聞いてみると
あの温厚なアインシュタインが、不満の色を浮かべこんな話をしてくれた。

「瓦職人が落ちたのは事実です。
しかし、それがヒントであの原理を発見したのではありません。
ずーっと以前から色々と考えたり実験したりしていた所に
瓦職人が落ちるのを見たのです。
心で見ることが重要なのです。心で考えているところに
ちょうどぴったり当てはまるモノを見て
インスピレーションを受けるのです。」

ひとつのモノに特化して考え続け、追い続ける。
その状態では、日常起こりうることが、全て
自分の研究のフィルターを通して見えてしまっているのでしょうか。

「ただの思いつきでできるようなものは、世の中に断じてない」
というアインシュタインの言葉、重いですね。

セレンディピティ

2006-08-11 00:58:10 | スピリチュアル
テレビで「セレンディピティ」という言葉をはじめて聞きました。
これは「偶然の幸福をつかむ能力。」という意味だそうです。

常に世界に向けて質問を発信し続けることでセレンディピティが高まる。
考えて、考え続けて、人に会う。脳は人とやりとりしながら変化していく。

これを聞くと、心当たりが無いわけでもないですね。
人に自分の思っていることをしゃべっているうちに
いつのまにか自分の考えていたことがだんだん整理され
「ああ、これだったんだ」と気づいてしまう事
これも「セレンディピティ」というのでしょうか?