2021年12月14日 奈良県
法隆寺(南大門、三経院・西室、西円堂) 世界遺産
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
8世紀初頭に現伽藍が完成したと考えられる。兵火や天災にはあわず、太子信仰に守られたこともあって、現存する世界最古の木造建築群として往時の姿を今に伝えている。参道は松並木になっており、参道を抜けたところに南大門(国宝)がある。境内は西院と東院に大きく分かれ、国宝・重要文化財の建築物だけでも55棟に及ぶ。全体は大垣(重要文化財)と呼ばれる築地塀に囲まれている。この寺は法隆寺式伽藍配置と呼ばれる配置になっており、寺の中心である西院伽藍には、五重塔(国宝)と金堂(国宝)が並び、中門(国宝)と大講堂(国宝)をつないで回廊(国宝)が囲む。東に向かって東大門(国宝)を抜けたところに夢殿(国宝)のある東院伽藍が見える。
▼南大門 国宝
法隆寺の玄関にあたる総門です。永享10年(1438)に現在の門が再建。
▼南大門をくぐると西院伽藍の中門と五重塔が見えてくる
西院伽藍は後回しにして西側に回る。
▼西院伽藍の回廊(外部から見る)
▼三経院・西室 国宝
三経院は、聖徳太子が勝鬘経・維摩経・法華経の三つの経典を注釈された『三経義疏』にちなんで付けられた名称で、西室の南端部を改造して建てられました。(鎌倉時代)
▼西円堂 国宝
このお堂の創建については、養老2年(718)に光明皇后の母、橘夫人の発願によって、行基菩薩が建立したという伝承があります。現在の建物は建長2年(1250)に再建されていますが凝灰岩の礎石や二重の須弥壇に天平期の名残りがみられます。
堂内中央の薬師如来像を取り囲むように十二神将像が、また東面には千手観音像、北面には不動明王像が安置されています。
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