先のドラマに出演していた比嘉愛未(ひがまなみ)を検索していたら、
この映画に出合った。
自分の子である事も判断出来ないアルコール性痴呆症を母に持つ、3姉妹の物語である。
アルコールを長年過度に摂取していると、脳の前頭葉、側頭葉が萎縮してくる。
前頭葉というのは、物事の判断や意志決定をするなど、最も高等な精神の中枢なので、
そこに脳萎縮がおきると人間としての正しい判断ができない。
痴呆症、酷い場合には廃人になる。
アルコール依存症の治療で専門病院に入院していた時、車椅子に乗っていた、
とても過酷な姿である患者を見たので嘘ではない。
そうなった場合は、もう元には戻らない。
自分の身体を壊し、家族までも破壊してしまうアルコール。
規制のゆるい日本を再度疑う。
最後に『カノン』をピアノで弾く3姉妹を見た母(鈴木保奈美)は、以前持っていた笑顔を見せてくれる。
鈴木保奈美の迫真の演技に感嘆した。
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