高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

ウスチャトビモンエダシャク(沖縄島編9)

2009年12月12日 09時40分36秒 | Weblog
ウスチャトビモンエダシャクは名前の通り薄茶色をしたやや小型の地味なシャクガであまり魅力を感じない。
まあ魅力があるかどうかはそれぞれ個人の好みによりけりだろう。

斑紋は個体変異があり、沖縄島では平地でも山奥でも各地でよく見られるごく普通種である。

日本では九州南部から沖縄島にかけて分布していて、国外では台湾にもいる。
宮古島、石垣島、西表島は沖縄島と台湾の間に位置しているが、この普通種が見つかっていないのは興味深い。
最も調査不足で発見されるのは時間の問題だけなのかもしれない。
私はこれまで石垣島と西表島に二度行っているが見つけていない。

九州南部で見つかっているのなら高知県西南部でも発見される可能性があり、
このような地味な蛾は見落としそうなので今後注意したいと思う。

屋久島亜種と奄美以南亜種の2つの亜種に分かれているので、これは奄美以南亜種ということになる。

幼虫は多食性でノイバラ、ソメイヨシノ、ノアサガオ、ヒマなどを食べる。
生葉だけでなく枯葉も食べるらしい。

(撮影:国頭村 2009.4.24)

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