高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

オオトビモンシャチホコ 本州中部編1

2009年10月26日 10時17分09秒 | Weblog
今年出会ったシャチホコガで82種目はオオトビモンシャチホコになる。

晩秋に発生するオオトビモンシャチホコはシャチホコガの中でもやや大きく貫禄がある。
今回長野県では数頭目撃できたがいずれも四国の個体と比べて小さいように感じられた。

北海道、本州、四国、九州、対馬に分布しているものを屋久島以北亜種、沖縄本島に分布しているものを琉球亜種と2つの亜種に分かれている。
卵越冬で幼虫はミズナラ、コナラ、クヌギ、アベマキ、カシワ、クリ、ウバメガシを食べる。

高知県では標高1000m以上の中央山地から低山地にかけて広く分布していて、一番早い発見が10月11日で、一番遅い発見が11月26日になるので10月中旬から11月下旬にかけて成虫が見られるといえる。

(撮影:長野県松本市 2009.10.13)


10月13~17日にかけて5夜連続で本州中部をライトトラップしてまわりました。
期間中取り立てて珍しい種は見つかりませんでしたが、四国では出会えない多数の蛾や蛾屋さんに出会えてとても楽しい旅ができました。
今日からしばらくそのとき心に残った蛾をこのブログで紹介してみます。