雲に乗って、鳥になろう

 自分の頭で考えて手を動かし、悩んで作って飛ばす模型飛行機愛好家のページ。半世紀ほど生きてきた髭親父の日々の出来事です。

へそくり?貯金

2014-07-21 | もろもろ
 缶を開けて、数えてみると・・・・



18,799円。

ブラックベリー 七変化

2014-07-19 | もろもろ
 KS-14-1次航海、なんだかんだで終わらせていただきます。

 庭のブラックベリー、今が収穫時。ここひと月ほどの変化です。







新青丸 KS-14-1次航海 航海三日目 その4

2014-04-23 | 航海
 お次に紹介する採集器具は、NORPAC twinです。北太平洋標準ネットですが、南極海でも使いました。異なる目合いの網を同時に曳いて、目の細かい方では大型植物プランクトンを、粗い方では動物プランクトンを採集します。ワイヤーを100m繰り出し、潮の流れや船の移動で流された分さらにワイヤーを繰り出してから巻き上げます。こうして水深100mまでに分布しているプランクトンを定量的に採集します。











 続く。

新青丸 KS-14-1次航海 航海三日目 その3

2014-04-20 | 航海
 更新したら、アクセス数が減った。週末だというのに…笑

 仔稚魚(魚の子供)を採集するのに多用する、IKMTネットです。網口の幅が3m。大型のネットで、仔稚魚や大型プランクトン、ネクトン(遊泳力のある生物)の採集に使われます。






 ご覧のとおり、上がってくるときはかなりの迫力です。

 さて、何が獲れたかな。


 ハダカイワシの仲間がそこそこ採集されています。

 IKMTは、繰り出すワイヤーの約1/3の深度まで潜ります。たとえば、ワイヤーを300 m出せば水深約100 mまで潜って採集してきます。。今回の航海では、まずワイヤー長200 mの採集で表層の仔稚魚を採集し、その後水深の約3倍の長さのワイヤーを出して、海底近くの仔稚魚を採集するようにしました。その間に音響測深機で海底地形を確認ます。急な水深の変化がないとわかれば、ベントス(海底にいる生物)を採集するビームトロールによる採集を行っています。

続く。

新青丸 KS-14-1次航海 航海三日目 その2

2014-04-19 | 航海
 しばらく更新を怠っていました。そしたら、驚いたことに閲覧数が三桁の日が何日かある!! はいっ、これからもう少し真面目に更新します。

 航海三日目の日中です。晴れてきました。こういう時は、おのずと士気が上がります。こちらはニューストンネット。海の極表層にいる生物を採集するためのネットです。所属研究室の大学院生のデータとなる採集です。



 いざ投入。



 曳網中の姿は、決してかっこよくありません。瀕死のジンベイザメ。



 これぐらい船から離れて引くのが理想です。2tクレーンがきっちりと仕事をしています。



 続く。


新青丸 KS-14-1次航海 航海三日目

2014-04-02 | 航海
 三月三日の雛祭り。航海三日目です。夜が明けました。


 本航海二度目のビームトロールが上がってきます。


 さて、何が入っているか。



 採集物をばんじゅうへと移します。



 乗船研究者総出で、後部甲板での一次選別作業を手伝います。



 ピンク色の塊は、イソギンチャクです。


 微小底生生物をより分けるために、ふるいに掛けます。


 底魚もそれなりに採集されました。


 念願のメヒカリ、マルアオメエソも。


 甲板と研究室内で選別作業をする間に、St.3へ移動。貴重なシップタイム、無駄にはできません。
 水深250mの地点で、再びROVによる観察です。


 ROV、優先なので、このケーブルさばきが結構大変です。


 続く

新青丸 KS-14-1次航海 航海二~三日目

2014-04-01 | 航海
 St.1での観測が終わり、次のSt.へと移動します。移動中も標本処理やら何やら、作業があります。
 
 採集された試料の中から、研究対象となる生物を拾う選別作業(ソーティング)。単調ですが、集中しないとできない作業です。


 生きているうちに撮影用水槽で写真を撮影します。



 17:00、ちょっと早めですが、夕食です。乗船中は、毎日この時間に夕食です。


 暗くなったところで、St.2到着です。


 早速船員さんが観測準備に入ります。ウィンチ・ワイヤーの付け替え作業です。


 St.2 観測項目一覧 水深200 m
  CTD
  ROV
  Multiple corer
  Long NORPAC net
  IKMT W.O. 200 m
  IKMT W.O. 600 m & Neuston net
  Beam Trawl
 St.1同様、多様なメニューです。

 夜間のROVによる観測。



 船上局で映像を確認中。


 乗船研究者一同、何が写るか興味津々、モニターにかぶりつきです。


 やったぁ!いましたいました。本航海の主役であるメヒカリです。一気に船内の雰囲気が良くなります。


 観察を終え、ROVを揚収します。


 St.1で1ステーション分の観測が無事に終わり、St.2での観測も順調に進んでいるので、ほっとしたのか明け方まで眠ることができました。出航前から準備やら何やらで大変だったのと、出航直後から船長と天気図をにらみつつ観測の予定を組んだりと、何やかやと大変でしたから。

続く・・・

 まだまだ研究航海は続きます。




新青丸 KS-14-1次航海 航海二日目 その2

2014-03-23 | 航海
 新青丸で初めてとなるのは、ビームトロールだけではありません。ふくしま海洋科学館(アクアマリン福島)が積み込んだROV(自走式水中カメラ)もその一つです。

 100Kgの重りをウィンチとクレーンで海底まで下し、そこを中心に半径50mの範囲内にいる生物の観察・録画、そして採集を行います。

 歴史的?観察の開始です。




 操縦しているのは、アフリカとインドネシアでシーラカンス調査もしているベテランのYさん。

 真剣そのものです。

 もう一つ、ちょっとした”初”があります。海洋観測に欠かせないCTD観測ですが、新青丸の研究航海でCTDシステムがフル稼働するのは、実はKS-14-1次航海が最初です。一連の画像は、その時のものです。今年の1,2月に行われたドックで大幅な改修がCTDシステムに施されて、初めて本来の性能を発揮することになりました。CTDは、海洋の物理・化学構造を知るうえで不可欠な観測装置です。水温、塩分、クロロフィル、溶存酸素、pHを鉛直的に計測し、これら基礎的な物理・化学パラメーターを収集します。得られたデータをもとに、海洋の鉛直断面図を作成します。また、船上から任意の水深で採水を行い、海水の深度ごとの詳細な化学分析や、微小プランクトンの分析試料を収集します。水産、生物系に限らず、物理、化学系、すべての研究分野が利用する観測機器です。

 CTDキャッチャーがガッチリとCTDを掴んで、船外へとだしてきます。このCTDキャッチャーのおかげで、今まではできなかったような荒れた海況でも、CTD観測ができるようになりました。


 いよいよ歴史的?観測の始まりです。灰色の筒が採水器。さまざまなセンサーは装置の中央部に収められています。


 海中の宇宙ステーション。あいにくの天候と、透明度の低い親潮系水での観測のため、今一美しくありません。ちょっと残念。これが晴れた日中で黒潮系水だったら、水深40mぐらいまで、目で追うことができます。結構幻想的な景色です。


 メヒカリが住む海底の泥の化学分析を行うために、マルチプルコアラーによる採泥も行いました。


 一度に八本のアクリル管を海底に挿し、管の上下に蓋をして、海底表層の泥を自然の状態で採集してきます。


 採集成功。泥が入っているのがお分かりになると思います。


 観測作業の紹介が、実際に行った順番とは多少前後しましたが、St.1ではご紹介したとおり、非常に豊富なメニューをこなしました。IKMT 300mと同時に、ニューストン・ネットによる表層プランクトンの採集や、CTDの前にNORPACネットによる大型植物プランクトンと動物プランクトンの同時採集も行っています。08:00に開始したSt,1での観測、終了したのは14:30でした。

St.1  観測項目一覧 水深100m
IKMT W.O. 200 m
IKMT W.O. 300 m & Neuston net
ROV
Beam Trawl
Multiple corer
Long NORPAC net
CTD

 採集された試料の整理を研究室で行いつつ、次の測点、水深200mのSt.2へと移動開始です。

続く。



 

新青丸 KS-14-1次航海 航海二日目

2014-03-22 | 航海
 追浜出航後、三浦半島を交わしたころから揺れ始め、夜になり野島崎の南を通過するなり、それなりに厳しい海況となりました。

 2014年3月2日 08:00 St.1 到着。いよいよ調査開始です。St.1は北緯37度線上の水深100 mに設けた観測点です。福島県、小名浜沖です。KS-14-1次航海の研究テーマが、「被災地いわき市の魚、メヒカリ(マルアオメエソ)の総合生態調査」ですから、小名浜沖は外せない海域です。当初の計画では北緯36度線(銚子沖)の側線も予定しておりましたが、海況が悪く、一気に小名浜まで北上しての観測開始です。

 純米酒「メヒカリ正宗」を出している、いわき市にある四家酒造店の「又兵衛 純米酒」で網をお清めしてから、IKMT投入です。お清め、私がしたので写真がありません。


 St.1では、IKMTのワイヤーアウト200 mと300 m、ニューストンネット、ビームトロール、ROV、マルチプルコアラー、NORPAC、CTDとフルメニューでの観測です。

 KS-14-1次航海、実は新青丸の歴史を作っています。なんちゃってね。一連の慣熟航海(テスト航海)で行えなかったビームトロールによる底生生物(海底の生き物)の採集を初めて行いました。

 網のお尻に付ける錘です。これだけで30Kgあります。

 白いのは、小型、微小底生生物を採集するためのコソ泥ネット。


 ビームトロール、投入開始。まさしく、歴史的瞬間です



 揚収後、自然と甲板に緊張感が走ります。何が獲れたかな?






 採集物を大型バット(ばんじゅう)に移したら、大きさごとに篩い分けます。

 そして研究室に持ち運び、生き物の選別作業が始まります。これが大変。体力、知力、すべてが試されるのが、研究航海です。

St.1の観測はまだまだ続きます。当然KS-14-1次航海も。

新青丸 KS-14-1次航海 出航

2014-03-18 | 航海
 出航前日の2月28日も追浜界隈で前日泊。3月1日09:30追浜駅集合で、乗船研究者一同、新青丸へと向かいました。

 乗船するや否や、作業開始です。調査で使うネットの組み立て。あいにくの雨の中、研究航海のユニフォームともういうべき雨合羽、長靴、メット、そして軍手着用です。男気溢れる現場です。

 一番手間のかかるニューストン・ネットの組み立て。ホント、こいつの組み立ては手間がかかります。



 ORIネットの組み立て。最もトラディッショナルなネットです。IKMT、ニューストン・ネットの予備網です。


 本航海が、新青丸にとって初めてとなるビームトロール。 


 メヒカリを一杯獲ってくれよ!と思わず口に出してしまいました。

 ふくしま海洋科学館の秘密兵器?ROV(自走式水中カメラ)です。


 こちらも新青丸にとって初物。

 ネットの組み立て作業をしている間に、気が付いたら新青丸は出航していました。

 出航直後に、総練です。



 この訓練、船が沈む時に避難する手順と集合場所を確認するためのものです。

 続いて食堂で船内生活のオリエンテーション。

 判りやすいパワポのプレゼンでした。

 ネット作りはまだまだ続きます。小型のものは、研究室内で組みました。

 MTDとNORPACネットです。

 作業が終了し、夕食。

 栄養のバランスがよく考えられています。

 翌朝08:00から観測開始です。以後、不規則極まりない日々が続きます。その前に、しっかり眠れる晩に、団結式です。


 今回も”まめな”?A氏が持ち込んでくれました。小分けにしたスコッチ。ボトルじゃないんだ??


 飲むにしても工夫が大切?グラスを忘れた?

 標本瓶で飲んでます。

 研究航海、開始です。

続く