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「白夜行」の話

2006年01月13日 14時22分27秒 | 2006年01月期ドラマ
白夜行第一話(視聴率14.2%)を観ました。

東野圭吾原作小説「白夜行」です。

何と例えたら良いのでしょうか?強いて挙げれば嫌悪感。そんな感じを受けました。
自分の父親が初恋の女の子を買春している場面を目の当たりにしてしまったら。
少女売春をさせる実の母親の口から発せられる罪悪感の欠片もない言葉を耳にしたら。
11歳の唐沢雪穂役の福田麻由子ちゃん。11歳の桐原亮司役の泉澤祐希くんです。


切り絵の得意な亮司(泉澤祐希)とスカーレットに憧れる雪穂(福田麻由子)、幼い子供たちは醜い大人達の欲望のせいで負わなくて良い罪を背負ってしまう。

東野圭吾原作の同名ミステリー小説をドラマ「セカチュー」のスタッフ&山田孝之綾瀬はるかのコンビで新たに純愛テイストを加えドラマ化。
エンディングなんか思いっきり「セカチュー」のようでしたね。
セカチュー」では病気と死が二人を追い詰めました。この「白夜行」では罪悪と恐怖が二人を絶望の渕へと追い詰めます。


まだ今期のドラマ全部が始まってはいませんが、一話目を観た段階で”成功した”と確信できるのは、おそらくこのドラマだけでしょう。

同じ罪を背負い、接触を絶っていても互いを信じ思いやる二人の深い愛情が何ともやり切れない思いを残します。

泉澤祐希くんと福田麻由子ちゃんの熱演には頭が下がります。インタビューとか見ると彼らは彼らなりに脚本を読み、このドラマを理解しているようですね。

二人を追い詰める武田鉄矢さん演じる刑事の笹垣潤三です。武田鉄矢さん演じる笹垣潤三は鬼ですね。一番確信に迫り、カンとかではなく周囲の状況から事件を冷静に見る眼を持った優秀な刑事。故に子供達の不自然さに気が付く切れ者。
事件解決を待たずに転勤してしまいます。この人がそのまま捜査を進めていたら子供達はこれ以上の罪を重ねなくても済んだのに・・・。
7年後、鬼は帰ってきます。二人を追い詰めるべく、さらに鋭い眼光と恐怖を携えて。いや~!嫌な奴ですね!


セカチュー」の時と同じく、二人の良き理解者で唯一の良い大人・谷口真文を演じるのは余貴美子さんです。この人が出てきている場面だけはホッとして観られます。
笹垣潤三が鬼なら、この人は菩薩様といった所でしょうか?


雪穂を引き取り育てている唐沢礼子(八千草薫)も数少ない良き大人のようです。笹垣の相棒古賀久志(田中幸太郎)も悪い人ではなさそうですが、刑事なのでやはり二人を追い詰める側の人間です。
亮司の母親・弥生子(麻生祐未)とその愛人・松浦勇(渡部篤郎)は、まだまだ二人を苦しめそうです。


幼い二人からバトンは山田孝之くん、綾瀬はるかさんに渡されました。次回からはどんな亮司と雪穂を観せてくれるのか楽しみです。ワクワク!ドキドキ!エーンエーン!

追記:早くも「けものみち」を観る事を諦めました。初回の視聴率16.4%とそこそこだったのですが、「体力の限界!」ですね。

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