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旨い珈琲を探し求めて Part1

2006年02月21日 | Coffee




それは、キャニスターから引き出され、主人によるハンドピックの選別を受けながら100グラムずつを丁寧に真空パックでシュリンクされて手渡された。ゴツゴツした窪みが出来た真空パックの風袋には5cmx7cmのシールに、丁寧に印刷された商品名とキャッチフレーズが丁寧に綴られている。
店の入り口に入った瞬間の、その「臭い」がまず素晴らしかった。“あぁ、ここのは絶対旨いぞ! 間違いない!”と確信させるに足りる馥郁たる香り(テイストと言っていい)が立ち上っている。これだけで確信出来た。そしてそれだけで僕は舞い上がった。

店に入った瞬間からただものではないぞ!という雰囲気が漂っていたが、出てきた店主もやはり、ただ者ではなかった。まさに職人の風情を漂わせ、商品説明にも淀みがない。これらの商品にかける意気込み、職人が職人と呼ばれるに相応しい、けして知識をひけらかさない自信に満ちた語り口。こっちは舞い上がっていたから上の空での受け答えをしてしまっていた。

そうここは、千葉県我孫子市にある自家焙煎珈琲店の『The Coffee Club M's Company』である。まずはリンクさせていただいたHPを見ていただくとして、店は一歩入った瞬間から職人による工房の体をなしている場所だった。けして綺麗とはいえない、そしてけして広いとはいえないお店だが、職人の住処をいやが上にも感じさせる佇まいである。
実はお店にお邪魔している時に、70代のおばあちゃんが2人(別々にです)来店した。嬉しそうに、楽しそうに店主と会話し購入されているのを体験した。地元に根付いているのだ。なんと素晴らしいことではないか。店主の人格、人となりが伝わるワン・シーンだった。

体験的に書くと店に入った瞬間に“酸っぱい”系の臭いがする自家焙煎珈琲のお店は「駄目」である。浅煎り系の臭いというべきだろうか。いわゆるローストの臭いなのだが、大体はこういう店は大量焙煎を行う店で、豆の選定もいい加減だから味もいい加減なところが多い。(かなり失敗したからなぁ~)
吉祥寺の『もか』、虎ノ門の『コクテール堂』は、この『M's Company』さんのお店と同じ馥郁たる香りが立ち上る店で、豆も良ければローストも素晴らしい。僕のフェイバリットなお店だ。『もか』さんはまだやっているのだろうか?

というわけで、「エムズブレンド (メインブレンド)」「勇気 (オーガニックStrongブレンド)」を各200グラム購入してきました。
え? 味は?ですか、まだ飲んでいません。しかし、おまけにいただいた「No.1ホテルセレクト」約15グラムで珈琲を淹れました。“ファンタスティック”と記しておきます。なお抽出し、飲み終わった30分後に台所に降りてでさえ、珈琲の香りがしていました。長年珈琲を飲んでますが、こんなにいい香りは初めてです。めちゃくちゃ幸せな気分になったことを追記して筆を置きます。

PS
この店はジャズ評論家児山紀芳さんも常連です。また千葉市中央にある「さかもとこーひー」さんは、ジャズファンの様です。うーん、ジャズ繋がり。



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2 コメント

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コーヒーハンター (Royce)
2006-02-23 02:30:29
お客のほうに、職人気質が濃厚ですね!

とても美味しいホームページ。

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残念ながらかも (Sugar)
2006-02-24 13:55:57
「エムズブレンド」は、中煎りでしたが、やや浅煎り傾向で香りが立たない豆で、味も私向きではなかったです。かみさんもNG.でした。

「勇気」は、中・深煎りでしたが、これが中煎りですね。私には。で、これも香りが立たない。さっぱりしすぎでコクもいま一つ。

というわけで、最初に飲んだ「ホテルセレクト」が素晴らしかったという結論。

でも1)高い 2)酸味がやや多い

という点からも、全体的にNGに決定。

もう一店の『さかもとこーひー』に期待。

明日あたり行くか!
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