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Feeling of Being~SD05その存在感の証明

2007年01月24日 | Audio
待望のサウンドデザイン社の旗艦アンプSD05が遂に我が家に到着いたしました。いやー、待った甲斐があったというものです。
逸る気持ちを押さえつつ試聴大会を挙行いたしました。 
一昨日の到着日は各種機器のセッティングも取り敢えずということで、まずはアナログ接続で聴きました。「あれれ??」という感じです。ちょっと付帯音が載ったような音で、ピントもぼけているではありませんか。こんな筈ではないのだ・・・。一方デジタル側での試聴は75Ωのデジタル・ケーブルを持っていなかったので、持っていたRCA同軸で接続し聴きました。アナログ接続より音のキレはあるものの(音圧も高いですね)、やっぱりイマイチでした。
どうして? どうしてなの? おせーーて」という感じでしょうか。しかし実際にデジタル接続でもアナログ接続でも、低域、高音域ともに間違いなく拡大しているのです。いわゆる帯域の伸張は明々白々なのです。今まで聴こえなかった音が聴こえてきます。この時点でさえもマランツ君の比でないことが確認できています。
では、この現象はいったい! どうしてなのか。
そうなんです。スピーカーのKEF君が今まで使ったことのない筋肉を使わされてビックリしている音なんですよ。ある種悲鳴を上げているという感じでしょうか。敢えてもう一つ言ってしまえば、私自身の耳も使わない筋肉を使わされているからなのではないでしょうかねぇ。スピーカー・ケーブルもまさに同様でしょう。これが本当のエージングなのです(僕自身は“アンチエージング”したいのですが:大爆)。
もちろんこんな筈じゃない!!ということで、試聴を続行して行きました。CDを取っ替え引っ替えにかけて行きます。そうするとどうでしょう、見る見るうちにピントが合って、付帯音(音の滲み)が消えていくではあーりませんか。調子に乗ってクラシックを聴いてみたら、今まで幾度となくSD05で聴いてきたお馴染みの音がするではありませんか。これなら明日には(実際には本日)もっと良くなるとの確信を得ました。一安心。一安心。
で、本日は秋葉原にすっ飛びましてデジタル・ケーブルを購入して参りました。2本購入したのですが、1本目はオヤイデのデジタル・ケーブルFTVS-510を使った「DR-510」という銀線で作られたもの。もう一本はアポジー社製のケーブルをラインに使った「WIDE EYE AD 75Ω TIPE」。こちらはとてもお安いケーブル。実はどちらも捨てがたいことが試聴によって明らかになりました。
  
まだまだエージングが必要ですが、銀線の方は、思っていたよりエッジの立つ音で、銀らしい音がします。必要以上にHi-Fi感を誇張するような音ですが、たぶん「オフ会の時には必需品になりそうなケーブル」と聴きました。基本的にはこのケーブルでステレオ全体のチューニングを行う予定です。このケーブル、使っていくうちに音が枯れていかないことを祈るのみです。
一方の安いデジタル・ケーブルは、アナログ接続よりも明らかに定位のピントが合いつつ、柔らかくしなやかな音がしています。この音は結構好きです。ジャズを聴くには合うのではないかなぁと。ただし最低域の雰囲気、例えばピアノのペダルを踏む音などというのは、銀線の低域の出方に明らかに負けています。同じようにシンバルのヌケも繊細ではありません。しかし、いかにもアナログ的な響きを感じさせるもので、私自身には好感触。実は、このケーブルの使いこなしに秘策が。これはまた改めて。