Sugarのちょっとお寄りなさいよ

ジャズ、クラシック、オーディオ、そしてコーヒーの話題をお届け

聴いてビックリのディズニーCDの2枚

2006年10月10日 | Music
昨日(日曜)は、恒例のディズニーランド詣でへ行って参りました。月一回は遊びに行っていますが、飽きませんねぇ。精神年齢が低いのかな?
さてそのディズニーですが、あの園内ではとてもいいBGMが鳴っています。五月蠅くなくてなかなかいい音です。米国ディズニーでは、きっとJBLやアルティックなどが鳴っているのだと思いますが、日本ではどこのPAスピーカーを鳴らしているのでしょうか? テクニクスだったりして。分かりませんが。
さて、今回はいつもと趣を変えて、ディズニーのCD2枚をご紹介しましょう。
1枚目は、ディズニーランドの入り口から入って右側にあるショーベースというところで演じられているミュージカル仕立ての『ワン・マンズ・ドリームII』のCD。この作品内容については、ご存じの方も多いと思うのですが、ディズニー・キャラクター総出演のミュージカルです。ミッキーなどのキャラクターを全体的に俯瞰できる構成で、涙あり笑いありで何度見ても飽きません。ちなみにこのショーだけを見に来るというフリークの方もそうとういらっしゃるようです。
音盤に話を絞って書いてみると、そもそもフル・オーケストラやバンド演奏部分は米国で録音され、日本語の歌の部分のみアフレコしてあるというもののようです。因みに米国録音部分は、な・な・なんとトム・ビカーリがエンジニアをしています。もちろん最終ミックスも彼が手がけています。オーケストラならびにサウンド・エフェクト部分は、とてもHi-Fiな音に仕上がっていてオーディオ・ファンも泣いて喜ぶ1枚となっています。なにが一番驚くかというと2チャンネル再生をしても4チャンネルかと思うくらいの音が、この盤の中に散りばめられています。例えば蜂が飛ぶ音が入っていますが、完全に頭の上を飛び捲るのです。思わず蜂を避ける動作が味わえます(爆)。また、歌手の移動に伴う定位とか、コーラスなどは、スピーカーの外側にしっかり定位するなど、聴いていて気持ち悪いくらいの仕上がりです。
弱点は日本語の歌手がちょっと弱いかな。声にヌケがありません。たぶんこの音源をほとんど使ってディズニーでのショーは演じられているので、PAに回した時にちょうどよく聴こえるように制作されている感じもします。いずれにしても「侮れない」盤といえそうです。
さて、もう一枚は、これはもうシリーズになっている『ディズニー・オン・クラシック』の2006年度版です。ブラッド・ケリー指揮による東京フィルハーモニー交響楽団による演奏で、変なクラシックを聴くよりよっぽど凄い音がしています。選曲良し、演奏良し、録音良しのこの作品も、ディズニーがお好きならオススメです。とにかく音がいいんです。各セクションの音の分離も素晴らしく、ホールトーンなどのアンビエンスもちょっと信じがたい位の好録音。難点も若干あります。この中に収録されているある曲で実はジャジーな演奏が収録されています。ピアノ・トリオがフィーチャーされるのですが、その際にピアニストがどうも変な演奏をするんですね、これが。どういうことかと言うと、たぶんアドリブが譜面に書かれているような感じが僕にはします。で、ピアニストが弾くわけですが、字余りになったり字足らずになったりするのですよ。最初は???と思いました。でもベーシストはとても太い音を聴かせてくれますし、ドラマーも悪くない。もしこれで本物のジャズマンだったら、謝りますが、その位変なアドリブです。ご愛敬ではすまされないものがありますが、まぁ、ディズニーなので許しちゃうんですけれども。
この秋から冬にかけては、このバンド、このCD内容での全国公演が行われます(毎年ですが)ので、近くにこのバンドが行った際にはナマのコンサートを聴きに行かれることをオススメ。僕は東京国際フォーラムかサントリーホールへ行こうと思っています。