安上がりなところも「極上」と自負しています。植物を
愛で、自給自足のフラワーアレンジ、そして何かを作る、描くなどです。
極上のひとり遊び
寄せ植えのチューリップが咲きました(1)

11月に植えた球根を入れて作った寄せ植えです。
長いこと園芸をやっていて、
寄せ植えもたくさん作りましたが、
ここまで想定外のことがいくつも起こり、
最初のイメージと全く違ったものになったのは
初めてだったので、順を追ってプロセスを書いてみました。
1、最初植え込んだときは、大輪種のバコバ、黄色系のヴィオラ、
メラレウカ・レボリューションゴールドなど、
白と黄色の濃淡で春らしい、ほわっとしたイメージで作りました。
2、2月の中ごろ、ヴィオラのラビットランド・クリームに異変が.......。
2株植えたうちの一つに、花びらにマゼンタ色が
入り始めました。先祖帰りでしょうか?
少々パニックに陥り、思わずラビットランド・クリームに向かって、
「やぁだ~!裏切り者~!」と言ってしまいました。
3、3月の初め頃から、例年にない寒さにより
バコバが弱りはじめ、メラレウカも葉が茶色くなってきました。
「今年は暖冬だって言ったくせに......。」
枯れてはいない様子なので
ぼやき&半ばやけくそ気味になりながら、二つとも枝を切り詰めました。
4、3月の終わり頃、チューリップの芽が出始めました。
しかし、ラビットランド・クリームは変色するし、
バコパもメラレウカも切り詰めてチビチビ状態なので、
チューリップの芽を発見しても心は曇り、
あまり嬉しくもないのでした。
しかも、芽が出たのはザンパパーロットだけで、
イエロースパイダーの方は音沙汰なしです。
もう、どうにでもなってくれ......。
5、4月初めザンパパーロットが黄色く色づきはじめ、
葉も伸びてくると、葉の内側にマゼンタ色の斑が入って
いるではありませんか!
カタログの写真では、斑は見えませんでした。
6、ザンパパーロットは開花が近づくと、花びらの中心に
薄いマゼンタ色というかピンクというかのラインが現れました。
これも、カタログでは確認できず、
黄色の単色だと思って購入しました。
このラインと葉っぱの斑が、変色したラビットランド・クリームと
マッチして不思議と、なんとかまとまったコンテナとなりました。
以上のような紆余曲折を経てとりあえず
めでたし、めでたしとなった次第です。
なんだか波瀾万丈で、とてもスリリングな寄せ植えでした。
ラビットランド・クリームが変色したときは、
かなり絶望的な気分になりましたが、
その後は、なるようにしかならないと、
開き直りの気分で見守ってきました。
園芸の楽しさや、奥深さって
いろんなところにあると改めて思いました。
ちなみに、小さいながらバコパも元気ですし、
メラウレカも後ろの方でひっそり慎ましく暮らしています。

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