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心や体にとって優しく自然な食生活を目指す主婦のブログです。

大うつ病性障害に関する治療ガイドラインから考えること

2012年10月12日 13時36分26秒 | 食品・健康
気になる記事を見つけました。

日系メディカル9月号より
「日本うつ病学会は7月末、
大うつ病性障害に関する治療ガイドラインを発表した。
重症度別に治療法を提示し、
軽症うつ病の診療では傾聴・共感の姿勢が重要であり、
安易な薬物療法は避けるべきとした」


うつは現代病とも言われ、そう珍しくない病気となりました。

私がよく講演を聞きに行く先生は、
食事の内容が心の病に大きく影響しているという考えを持っていて、
私もそれに同感です。

うつ症状には、
脳内ホルモンのセロトニンが深く関係していて、
そのセロトニンを作る原料となるのが、
トリプトファンという必須アミノ酸。
トリプトファンは体で作り出せるものではないので、
食事から摂取する必要があります。
また、それに加えて、
ビタミンB6やビタミンCも一緒に摂取する必要があります。
栄養面で不足があるとセロトニン不足となり、
うつ症状が出やすくなるというわけです。

ちなみに、うつの薬であるSSRIは、
セロトニンの再取り込みを阻止する薬。
セロトニン不足の患者に薬を出して、
脳内のセロトニンを蓄積させます。
でも薬を止めれば、逆戻り。
セロトニンを作り出してくれる薬ではないのです。
セロトニンを作る原料は、栄養素です。

上にあるガイドラインで
安易な薬物治療は避けるべき、
軽度のうつでは傾聴や共感が重要であるとか、
それらはとてもいいと思うのです。

しかし、私は思うのです。
食事が心に与える影響も忘れてはならないのではないか?

このガイドライン全てをチェックしているわけではないので
詳しくはわからないのですが、
資料として以下の2つの表・図が載っていました。
「軽症と中等度・重症のうつ病における治療内容の要約」
「うつ病の治療計画を立てる上で把握すべき情報」

これらには全く、食事や栄養面のことについては
触れられていません。
医師が食生活の情報を確認したり、
それに対する栄養指導などがあってもいいと思うのです。

でも、こんな小難しいこと知らなくても、
栄養不足になれば身も心も病んでいくっていうのは
簡単に想像できることではないかなーと思います。