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探求ノート:小物・ファッションの中に隠れた物語

2023-02-21 22:50:00 | ベートーヴェン
小物・ファッションの中に隠れた物語



⚜️キーポイント⚜️
<ベートーベン;Beethoven Secret>の小物に込められた様々な事情と、衣装と上流層のかつらに溶け込んでいる19世紀初頭のヨーロッパのファッションスタイルを探求しよう! 
探求ノートでしか見られない生々しい公演小物の写真まで、事前に覗いてみるとより興味深く観覧できます!


⚜️最期の顔デスマスク⚜️
「結局は灰にかえる」
劇中の最初の場面で視線を引くベートーヴェンのデスマスク
デスマスクは死者の姿を最も正確に後世に伝えるために顔を模したもので、古代エジプトの時から始まり20世紀半ばまで有名人のデスマスクが作られた。
実際、ベートーヴェンのデスマスクは死亡直後、画家のヨーゼフ・ダンハウザーによって製作された。 
(右:実際のベートーヴェンのデスマスク)


⚜️ベートーヴェンの友人・ワイン⚜️
「頭にくる!ワインをくれ!」
ワイン愛好家としてよく知られているベートーヴェンは毎日食事と共に1本以上のワインを飲んだという。
1827年3月26日死亡直前、出版業者に特別に頼んだワインが遅く到着したことについてベートーヴェンが「残念だね、遅すぎた」と言いワインが飲めない体の状態に残念がったというエピソードが伝えられている。

「音楽は個人に新しい生産力を高めるワインだ。 私は人類のためにこの素晴らしいワインを生産し、彼らを精神的に酔わせるバッカス(お酒の神様)だ。」 - ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン -


🔱ベートーヴェンの耳となった会話ノート🔱
「大声で話すか、書いてくれる?」
ベートーヴェンは聴覚障害が極度に悪化した1810年代半ばからノートとペンを利用して人々と対話を始めた。
対話相手が言うべきことをノートに書けば、ベートーヴェンがそれを読んで答える方式だった。
彼が残した数十冊の対話録は、後代の人々が人間ベートーヴェンを理解するのに大いに役立った。 


🔱トニーのぴたっとアイテム・ギター🔱
ギターを演奏しながら子供たちと歌うトニー
ベートーヴェンの「不滅の恋人」候補の中でアントニー・ブレンターノは唯一ギターを演奏できる人だった。
そのためベートーヴェンの音楽の中でギター伴奏で構成されたただ一つの作品である歌曲《An Die Geliebte WoO.140》[1811]をベートーヴェンがアントニー・ブレンターノのために書いた曲と推測している。


🔱シュミット博士の聴力治療道具🔱
「すべての病気にはそれに合う治療法があります」
劇中のルードヴィヒが治療して着用する耳栓は19世紀の補聴器(Ear Trumpets)の一種の形であった。
ベートーヴェンは聴力に異常を感じ始めた1790年代末から多くの医師に回復のための治療法を処方され始めた。
アーモンドオイルをつけた綿を耳に入れる治療から川の水風呂、薬草摂取、悪性樹木の皮の治療など、多様な方法を試みたが聴覚障害は次第に悪化した。



🔱上流層の専有物・白いかつら🔱
「かつらがない。 ネクタイがない。 礼儀正しくない。怠け者なのか?」
17〜18世紀のヨーロッパでは権力と知性を象徴する「ペルーク」と呼ばれる白いかつらが上流層の必須アイテムだった。
宮廷で働いたり、貴族に従属した音楽家、音楽家もやはり白いかつらを着用しなければならなかった。
しかし、ベートーヴェンはどこにも帰属せず、他人の視線を気にしなかったため、白いかつらをかぶらないまま自由な音楽活動を繰り広げた。
(左:白いカツラを被ったフランツ・ヨセフ・ハイドン)


🔱19世紀初めのヨーロッパのトレンド・エンパイアスタイル🔱
<モーツァルト!>の中での18世紀ヨーロッパの華麗で豊かな貴族衣装とは異なり、<ベートーベン;Beethoven Secret>の背景となる19世紀初めのヨーロッパでは簡潔で直線的な「エンパイアスタイル」が流行した。 
作品の中の衣装で目立つスリムなラインが強調された衣装とネックラインが深く開いたハイウエストのドレスは、全て当時のトレンドが溶け込んでいる。
(右:アントニー・ブレンターノの肖像画)


衣装から小さな小物まで、一つも見逃せない興味深い物語! 知ってみればもっと深くはまる<ベートーヴェン; Beethoven Secret> 




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