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ポケットにパク・ヒョシン 🥨

Stage Talk ファントム解説

2017-01-04 20:10:03 | ファントム
衣装デザイナーさんの解説を読んだあとは、エリックが着けているちょっと硬そうなベストも心を覆っている鎧のようにも見えてきて、続けてStage Talkさんの解説も訳してみちゃいました

どうやらヒョシンくんの回の闇チケットが出回っているみたいですね...






『ファントム』の人気が意気盛んである。特定俳優の公演は本当に一枚さえ買いにくい程度にすごい人気を独り占め中である。もうインターネットでは闇チケットが50万ウォン(5万円)前後で取引されているといううわさもある。闇チケット一枚970万ウォン(9万7千円)で取り引きされるというブロードウェーミュージカル『ハミルトン』の人気とはまだ差があるが、それでも我が国の年末公演界で、ミュージカルの人気がどれほどすごい水準まで成長したのかを今更実感するようだ。

形式的特性だけ見ようとするとミュージカル『ファントム』はノーブルカル(ノーベル+ミュージカル)に属する。小説が原作であるミュージカルであるからである。 パリオペラハウス地下には正体がわからない化け物のような男が住んでいて、醜い顔を覆うために常にオペラの仮面をかぶって通うというこの話が初めて世の中にお目見得したのは、1920年小説家ガストン・ルルーの推理小説であった。話の空間的背景であるフランスパリのオペラガルニアは、今でも公演がない昼間には入場券を買って建築物ツアーを経験することができるほど古風であり派手な姿を誇り、幽霊が出没したという5番ボックス席の入口や会場天井の派手なシャンデリアを背景に写真を撮る人々にも簡単に出会える。

ガストン・ルルーの小説は映画や演劇、TV放送物など多様な派生商品に変化した。主に薄気味悪い怪奇談と奇怪なラブストーリーを混ぜ合わせた独特の内容で人気を呼んだ。ミュージカル作品もいろいろ作られた。 最初に舞台化したことはケンヒルのバージョンで、有名なオペラアリアを寄せ集めて作られた。おかげで公演場を訪ねれば慣れたメロディーのオペラの歌を楽しむことができる楽しさを盛り込んだことであつい人気を博した。 国内ではイギリスの作曲家アンドリュー・ロイドウェーバーのバージョンが多くの愛を受けた。今もイギリスのウェストエンド映画館通りやアメリカニューヨークのブロードウェーでは当日券が手に入りにくい人気絶頂が続いていて、世紀を越す興行の最後が想像だに出来ないほどの驚異的な成功街道が続いている。




2016年の終わりに大韓民国で高い人気を享受しているミュージカル『ファントム』はモリー・イエストンがミュージカルとして脚色した作品である。彼はイタリア映画監督フェデリコフェリーニの‘8と1/2’を脚色したミュージカル『ナイン(9)』でトニー賞を受領した事がある有名作曲家である。原作映画とは違うミュージカルのタイトルができたことはミュージカル化の作業1/2が加わったという意味の反映であった。ロイドウェーバーのミュージカルがファンタジーのようなラブストーリーのイメージの具現化に集中したことに比べて、イエストンはより具体的で直説的で実しやかな因果関係のストーリーと事情に集中したのが特徴である。

それでロイドウェーバーの『オペラ座の怪人』では会うことができなかった幽霊に纏わる出生の秘密や彼がオペラ歌手クリスティーヌに音楽を師事する過程、そしてどうして幾多の人を殺すしかなかった事に対する事情がずっと臨場感あるように描写されているのを見ることができる。 『オペラ座の怪人』を見たとか好きだった人々が、より多く劇場に訪れる傾向もあるが、イエストンの‘幽霊’がロイドウェーバーバージョンに対する番外編やビハインドストーリーを聞かせるような構造を帯びているからだと理解できる。そのためかお隣りの日本では女性だけが出演するタカラズカバージョンが作られ大きな人気を呼んだりした。

国内で製作されたミュージカル『ファントム』はまず視覚的にかなり満足させてくれる。製作会社であるEMKが最近初公開する作品が見せてくれる特徴である。シャンデリアも良く、映画で見た壮厳な幽霊の舟も印象的だが、特に場面によっては休まずに着け替る幽霊の仮面が主人公の心理状態を反映して華やかな装飾もあって見る楽しさを確実にプレゼントしてくれる。




2016年アンコール舞台はファントムのパク・ヒョシン、パク・ウンテ、チョン・ドンソクとキム・ソヒョン、キム・スンヨン、イ・ジへのクリスティーヌダーエが舞台を飾る。この作品だけの特別な楽しさもある。 2幕に登場するバレエシーケンスだ。大韓民国を代表するバレリーナキム・ジュウォンとファン・へミンが登場する。 ともすれば通俗劇のように見られてしまう舞台を適切な完成度で包装し芸術性で相殺してくれる。身振り、手振りの一つ一つが戦慄を抱かれてくれるほどだ。 ミュージカルを見れば、しばらくは目もとにイメージが浮かぶほどに素敵な姿である。

ショー・ストップ(拍手喝采がやまず、ショーの進行が一時的に中断するすばらしい状況のこと)だと呼ばれるに値する歌も多い。 ‘君は音楽(You Are Music)’や‘音楽授業/ファントムフーガ(Music Lesson/Phantom Fugue)’は、アンドリューロイドウェーバーバージョンでは省略されたような幽霊の音楽師事場面とクリスティーヌとの交感部分がよく現われて人気を享受した歌である。 国内公演の広告用映像に製作された‘私の故郷(Home)’はエリック(幽霊)が初めてクリスティーヌに会った時に歌う歌だ。甘美なメロディーに公演を見てからはずっと口元を離れない体験をすることになる。 やはりミュージカルは音楽を通じて楽しむ舞台芸術ジャンルであることを実感させる。



パク・ウンテとキム・ソヒョンが歌う‘私の故郷’はミュージックビデオとして製作された。クリスティーヌの歌を初耳でその美しさに魅かれる劇的要素も優れているが、バレエシーケンスに登場する名声キム・ジュウォンとユニバーサルバレエ団首席舞踊家であるオム・ジェヨンの姿は本当に美しい。



少し古い映像ではあるが、オリジナルチームの同じ歌を鑑賞して見られる資料もある。舞台でのイメージを思い浮かべながら鑑賞すれば面白そうである。



アジア圏で先に人気を享受したバージョンは、お隣り日本で作られたタカラズカバージョンである。 インターネットではファンが作ったように見える映像も探すことができるが、多くの公演場面とともに代表的な歌のメロディーに接することができる。 タカラズカは女性だけが登場する公演催しで当然ファントムも男のような女性の俳優が登場する。

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