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ポケットにパク・ヒョシン 🥨

SCENE PLAYBILL: 笑う男の衣装箪笥

2018-10-17 08:55:50 | 笑う男
笑う男の衣装箪笥

ミュージカル≪笑う男≫の主人公グウィンプレインの人生はそれこそ曲折も曰くも多い。天涯孤児で大道芸人、貴族から上院議員に至る人生の旅程をひと目で示すのがまさに彼の衣装である。<笑う男>の衣装デザイナーグレゴリーポプルリック(Gregory A. Poplyk)がグウィンプレインの衣装箪笥の扉をこっそり開けて見せた。





グウィンプレインが1幕ずっと着て登場する長いコートと赤い色のマフラーは彼の象徴と同じだ。とても貧しくはないけれどそれでも金持ちではない、グウィンプレインの境遇を見せるシンプルなデザインだが、長時間着ているだけにディテールに心血を注いだ。色々な彫刻の革パッチを繋いで付けたデザインは観客の視線を引き付ける、‘舞台衣装的な’印象を与えるためのものだ。革の彫刻は、それぞれ色と素材に差をつけており、太い線をそのまま露出するステッチ作業で長い年月手あかがついた感じを加えた。 同じ人物、同じ場面の衣装といっても俳優の体形とイメージによってデザインに小さな変化を与えるが、写真の中コートはパク・ヒョシンの衣装だ。





誕生の秘密にびっくりして気を失ったグウィンプレイン。宮中から目覚めた彼はすでに美しくしわになっているリネン素材のシャツを着た状態だ。たちまち召し使いたちがやって来て紫のファーと派手なパターンが交わったシルクのガウンを着せてくれる。ガウンはきれいに手入れされているおかげで、一層優雅に見える。グウィンプレインが舞台の上を駆け回ったときにはためくガウンは彼をさらに輝かせてくれる。その瞬間観客たちは過度に金持ちであるこの青年がどれくらい贅沢な素材のガウンを着ているかを視覚的にも体感することになる。






もう笑う男はみすぼらしいグウィンプレインではなく堂々としているクランチャーリー公爵だ。 あらゆる宝石で装飾された金色のスーツがこれを裏付けている。 国家序列1位であるアン女王だけが彼の派手さを跳び越えることができる。 <笑う男>の衣装は俳優と演出家、プロデューサー、デザイナーが同意しながらも、キャラクターそれぞれの話の盛り込んで、該当シーンの雰囲気を演出する役割をしなければならない。主人公であるグウィンプレインの衣装はここで一つの条件をもっと満足させなければならなかった。派手な舞台セットと照明効果の中でも観客の視線をひきつけられるように引き立って見えなければならないということだ。 まさにこのきらびやかな黄金の光ジャケットのように。




上院議員として任命を受けたグウィンプレインが議員会議場に入る場面で彼は初めて赤い色衣装を身に付ける。 白いファーがついた赤のビロードのガウンは金、ルビー、真珠で華麗に装飾されている。大きいサイズのガウンとオーバーサイズの袖、そしてグウィンプレインを包み隠す色で成り立つ衣装は多少煩わしく感じられるが、これはグウィンプレインの純粋な気持ちが金持ち世界の真正性ない人々に踏みにじられる場面を最大化するためのデザインだ。 彼は見かけだけの世界を非難し、ガウンを次々脱ぎ始める。そでをはがして、派手な宝飾のネックレスを投げて、かつらを剥ぐ。 ついに家族に戻った彼は再びシンプルなデザインの衣装を着用する。

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