犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ウメエダシャク

2018年06月03日 | イキモノタチ
木の周りを、何かがヒラヒラヒラヒラヒラヒラヒラヒラ飛んでいる。
何かステキな虫だったら、つまり、
美しく感じるとかけっこう珍しいとか好みのタイプとかだったらよく見たいと思い、
近付いてみる。
なんのことはない、ウメエダシャクであった。

この時期よく飛んでいる。
けれどまとめて見たのは初めてであった。
調べてみると、木の周りを大勢で飛び回る習性ということなので、
私がたまたま見たことが無かっただけのようだ。
そもそも、当たり前にいる虫だし特に好きでもないので、一匹見ても数匹見ても、
ではどんな生活をしているのかと追ってみたりしたことが無かったのだ。

1969年生まれの私たちが中二病に罹患していた頃には、まだ「キモい」という言葉は無かった。
けれど、この虫のことは「キモ虫」と呼んだりしていたと思う。

女子校で、大学を卒業して間も無い男性の先生がいた。
若い熱血は女子たちにより冷ややかに受け流された。
その先生の名前を乗っけて「サトル虫」(仮名)なんて呼んだ。
もちろん、先生がキモいからだ。

翅は焦げ茶色の縁取りで白い斑がくっきりとしている。
腹は黄色と茶色の虎縞だ。
ビビッドなカラーが目につく。
そんでもって、飛び方がヒラヒラしている。

私はヒラヒラに群がられている木に近付いてみた。
高さ3メートルも無い、低めの照葉樹だ。
遠目に見て、私は最初、ツバキでチャドクガが大量発生しているのかと思った。
憎いもの見たさで近付いたのだが、ウメエダシャクだったのでホッとした。

とにかく、けっこうな数がヒラヒラヒラヒラ飛んでいる。
木の周りを飛んだり、枝の間に入ったり。
何が目的なのだろう。

よく見ると、葉にとまってじっとしているものがいる。
気付けば、飛んでいるものの数ほどではないが、あちこちにじっととまっている。
葉の上で交尾しているものも見つけた。

さては、メスは葉にとまって、オスが来るのを待っているのだろうか。
その後この木に産卵するのだろうか。
生まれた幼虫はこの木の葉を食うのだろうか。
幼虫は、細長い尺取虫で、藍色ベースに白とオレンジ色の斑点がこれまたビビッドである。
美しいと思うけれど、珍しくもない。
それにしても、こんなに大勢が産卵して幼虫が生まれて一斉に葉を食ったら、
この木はツルッパゲになってしまうのではないだろうか。

また後日、思い出して見てみよう。

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