テレビ東京のドラマ『きのう何食べた?』で
西島秀俊の好演を見ていると、どうしても思い出す。
やはり漫画原作のテレビドラマ『あすなろ白書』だ。
こちらはフジテレビの'月9'だった。
ドラマ化は1993年10月期だ。
石田ひかり、筒井道隆、木村拓哉、鈴木杏樹といった俳優陣。
原作の柴門ふみは、成人女性向けの漫画の草分けと言っていいだろう。
大学生の男女5人グループの恋愛の綾を描いていた。
筒井道隆演じる主人公の掛居くんがバカにモテるのである。
※
1993年か。
思えば、日本初のレズビアン&ゲイパレードが開催されたのは、
1994年である。
8月28日の開催に向けて、実行委員会が準備を始めたのは何月だったろう。
※
グループの一人、松岡はゲイだ。
仲良しグループとは言え、そのうちの一人の女性にカムアウトしているだけで、
基本クローズド、隠して生活している。
松岡君も、掛居君のことが好きなのだ。
この松岡を演じたのが、西島秀俊だった。
※
友達だと思ってた野郎が実はゲイでしかも俺のことが好き。という筋書きって、
もう、これ、いわゆるノンケのホモフォビアの代表例じゃないか。
1993年。
ドラマの中のゲイはこんな扱いだったのだ。
作者に差別の意図が有ったと言っているのではない。
世間一般の受け止め方が「みーんな」こんな程度だった、と言っているわけでもない。
ただ、テレビドラマの中にゲイが登場するときの在り方がこんなもんだった、
ということが言いたい。
『きのう何食べた?』の中で、主人公がゲイであることを隠し、
しかしそれでも差別的な発言を受けて眉間に皺を寄せたりするのを見るたびに、
私は『あすなろ白書』を思い出す。
同じ俳優さんが演じているということもあって、
どうしても比較してしまう。
実際には、『何食べ』の主人公は『あすなろ』よりは
10~15歳くらい若い世代だ。
※
1990年頃、一緒にバンドをやっていた女性にカムアウトした。
自分の恋愛対象は女性である、と伝えると、
二言目にその人は
「おそわないでよっ」と言った。
冗談で言っているのは分かるが、不快だった。
ムカッとくると言うか、オエッとなると言うか、バカかと言うか、
お前にまったく興味は無いと言うか、とにかく
30年経っても憶えているのだから、相当イヤだったのだと思う。
※
私は、何人かの友人にカムアウトしていた。
ごく親しい友人であったり、そうでもない友人であったり。
カムアウトの場面、その時どんな会話だったか憶えていない相手もいくらでもいる。
だからやっぱり、記憶しているケースというのは
感情が動いた証拠だろう。
※
なんせよろしくない定型の人だったと言えるのか、
それから「どうやってヤるの?」と聞いてきた。
女性同士の性交渉とはどのようなものですかわたしはまるで想像つきません、
というわけだ。
きっと'前戯'という言葉を使ったり
'挿入'や'イくこと'にこだわっていたりするタイプなのだろう。
セックスについてズカズカ聞かれることが、
私はさほどイヤではないので、答えた。
しかし、この会話を記憶しているということは、
やっぱりイヤだったのではないだろうか。
ズカズカ聞いてくる無神経なヤツには
ペラペラ答える無神経で対応するのが
妥当なところ、と腹を括っているだけで、
ズカズカ聞かれること自体が平気なわけではないのではないだろうか、自分。
※
ついでにこの人は、こう言った。
「須山ちゃん、芸術家になれるよ。」
これもよろしくない定型の一つだ。
逆差別である。
マイナスだと思っているから、何かプラスαをくっ付けようとする。
「傷付いた分だけ芸術ができるよ。」
いやいや。傷付けてんの、あんただよ。
西島秀俊の好演を見ていると、どうしても思い出す。
やはり漫画原作のテレビドラマ『あすなろ白書』だ。
こちらはフジテレビの'月9'だった。
ドラマ化は1993年10月期だ。
石田ひかり、筒井道隆、木村拓哉、鈴木杏樹といった俳優陣。
原作の柴門ふみは、成人女性向けの漫画の草分けと言っていいだろう。
大学生の男女5人グループの恋愛の綾を描いていた。
筒井道隆演じる主人公の掛居くんがバカにモテるのである。
※
1993年か。
思えば、日本初のレズビアン&ゲイパレードが開催されたのは、
1994年である。
8月28日の開催に向けて、実行委員会が準備を始めたのは何月だったろう。
※
グループの一人、松岡はゲイだ。
仲良しグループとは言え、そのうちの一人の女性にカムアウトしているだけで、
基本クローズド、隠して生活している。
松岡君も、掛居君のことが好きなのだ。
この松岡を演じたのが、西島秀俊だった。
※
友達だと思ってた野郎が実はゲイでしかも俺のことが好き。という筋書きって、
もう、これ、いわゆるノンケのホモフォビアの代表例じゃないか。
1993年。
ドラマの中のゲイはこんな扱いだったのだ。
作者に差別の意図が有ったと言っているのではない。
世間一般の受け止め方が「みーんな」こんな程度だった、と言っているわけでもない。
ただ、テレビドラマの中にゲイが登場するときの在り方がこんなもんだった、
ということが言いたい。
『きのう何食べた?』の中で、主人公がゲイであることを隠し、
しかしそれでも差別的な発言を受けて眉間に皺を寄せたりするのを見るたびに、
私は『あすなろ白書』を思い出す。
同じ俳優さんが演じているということもあって、
どうしても比較してしまう。
実際には、『何食べ』の主人公は『あすなろ』よりは
10~15歳くらい若い世代だ。
※
1990年頃、一緒にバンドをやっていた女性にカムアウトした。
自分の恋愛対象は女性である、と伝えると、
二言目にその人は
「おそわないでよっ」と言った。
冗談で言っているのは分かるが、不快だった。
ムカッとくると言うか、オエッとなると言うか、バカかと言うか、
お前にまったく興味は無いと言うか、とにかく
30年経っても憶えているのだから、相当イヤだったのだと思う。
※
私は、何人かの友人にカムアウトしていた。
ごく親しい友人であったり、そうでもない友人であったり。
カムアウトの場面、その時どんな会話だったか憶えていない相手もいくらでもいる。
だからやっぱり、記憶しているケースというのは
感情が動いた証拠だろう。
※
なんせよろしくない定型の人だったと言えるのか、
それから「どうやってヤるの?」と聞いてきた。
女性同士の性交渉とはどのようなものですかわたしはまるで想像つきません、
というわけだ。
きっと'前戯'という言葉を使ったり
'挿入'や'イくこと'にこだわっていたりするタイプなのだろう。
セックスについてズカズカ聞かれることが、
私はさほどイヤではないので、答えた。
しかし、この会話を記憶しているということは、
やっぱりイヤだったのではないだろうか。
ズカズカ聞いてくる無神経なヤツには
ペラペラ答える無神経で対応するのが
妥当なところ、と腹を括っているだけで、
ズカズカ聞かれること自体が平気なわけではないのではないだろうか、自分。
※
ついでにこの人は、こう言った。
「須山ちゃん、芸術家になれるよ。」
これもよろしくない定型の一つだ。
逆差別である。
マイナスだと思っているから、何かプラスαをくっ付けようとする。
「傷付いた分だけ芸術ができるよ。」
いやいや。傷付けてんの、あんただよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます