犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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五十音図が消えてゆく(河村拓哉賛)

2020年12月22日 | よみものみもの

[あらすじ] QuizKnockのクイズはあの手この手のルールを発案していて、楽しい。中でも河村・拓哉神好き。
[あらすじ] 文字全てを使う文をパングラムという。いろは文はよくできている。サンスクリットのもスゴい。

昨日一昨日で書いてきたことを今日まとめる。
河村・拓哉を讃えるためである。

ライター、クイズ作家としてQuiz Knockで活動している河村拓哉という青年がある。
記事がなにやら面白いことになっているのは、一昨日ご紹介した。
https://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/2fd9814bbe469f330cd0f58d0d34a5d7

ちびちびとQuiz Knockの動画を視聴している。
何年も前から毎日(?)アップされているので、視るものは山と有る。

フツウのクイズでは物足りない、そういうメンバーが、
あの手この手の新ルールを発案して、
実際に出題、解答している。

中でも私が惚れておるのが、河村氏である。



一度使った文字はもう使えない、というルールで、いくつかやっている。

しりとり版がこれ↓
https://www.youtube.com/watch?v=6t8R9-jb9gg
しりとりで、自分の使った文字はもう使えないので、
五十音図から消えていく。

使い勝手の良さそうな文字、頻用する音は残しておきたいし、
使いにくい文字は早くに使ってしまいたい。
そうやってしりとりゲームが進んで行くと、
意外な文字が残っていったりする。

クイズ『残像に口紅を』は、
同様に、解答で一度使った文字はもう使えないというルールだ。
https://www.youtube.com/watch?v=dVS_4G0u-wI
この世から段々文字が消えていく。

面白いのは、使える文字が消えていくということが、
難しいようでいて、一方でヒントにもなることだ。
次の問題の解答は、五十音図に残っている文字を組み合わせるしかないからだ。
問題数が進んでいくほど、ヒントが強くなっていく。



これの完全版を、河村氏は作った。
全ての問題を終えると、五十音図から文字が全て消えるのだ。

クイズの解答によるパングラムである。
全ての文字を一回づつ使い、そして全ての文字を使い切る。

すごい。
https://www.youtube.com/watch?v=kGAYrv_IKL0



Quiz Knockにはサブチャンネルが有る。
「Quiz Knock会議中」という。
企画会議というより、メインチャンネルで出たクイズの解説や、
メンバーの紹介のような動画も有る。

新たな試みのクイズをやる場合、製作チームでテストプレイをする。
上の問題のテストの様子がこちらである↓
https://www.youtube.com/watch?v=RcZIWdGVVwY

面白いものを面白く見せるためにはどうすれば良いのか。
それはやっぱり、一度試してみて分かる部分も多いわけだ。



以下ネタバレを含みます。



この問題の肝はなんと言っても、
Quiz Knockが交流の有るyou tuberである「東海オンエア」、
この「とうかいおんえあ」に「あいうえお」5音の全てが含まれていること、
その発見を見事に活かしていることに尽きると思う。

「とうかいおんえあ」に「あいうえお」5音の全てが含まれている
という事実だけでも面白いが、
それを利用して面白いクイズに仕立て上げているのがスゴい。

「あいうえお」を最後の方まで残すことによって、
問題文を読む様子が次第に「子音禁止クイズ」のような様相になる。
他のルールに一旦、似る。
そしてさらに、それが「最後」ではなく「最後の方」であることも味噌だ。
一番最後に残るのは「ほ」である。
問題文が全て「ほ」の字になる。
それまで「子音禁止」のようになっている状況に慣れていたので、
「ほ」だけの問題文が間違いのように感じられる。
一つのルールの中で、ものの捉え方の転換を何度も迫られる。
脳味噌がグラグラ揺らぐ。面白い。

ああ。
すっかり私は河村氏に「ほの字」である。

一昨日紹介したアボカドの問題に「いい問題を思い付くね」と称賛した
メンバーこうちゃんも、この問題をプレイし終わって
「ばかおもしろいね、ばかおもしろいよ」とほめたたえている。
率直にほめる人だなあ。いい。

ああ。
私のこんな説明じゃ面白さは伝わるまい。
リンク先を見てくれい。

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