個人的評価:■■□□□□ (最高:■■■■■■、最低:□□□□□□)
私は平山秀幸が大好きである。「愛を乞う人」「ザ・中学教師」はもちろん「学校の怪談」も「笑う蛙」も好きだ。大好きだ。
でも最近はちょっと精彩を欠いてるなぁ・・・と思っていたら、今年公開された平山秀幸の「しゃべれども、しゃべれども」が、えらく評判が高い。久々にいい映画を撮ったらしい。キネ旬のベストテン入賞くらいは果たすんじゃないかと、勝手に想像している。
が、しかし、「しゃべれども」は長野県松本市近辺では公開されていない!!!(長野ではやってたかもしれんが)
従って私はまだ「しゃべれども」を観ていない!!!
悔しい悔しい
その鬱憤ばらしの意味もこめ、平山秀幸の最新作「てれすこ」を観に行ったのである。
平山秀幸超エコヒイキフィルターのかかった私の目と耳にとびこんでくる「やじきた道中 てれすこ」の世界は・・・・
面白くねえ
ベテラン俳優たちの楽しげな演技は観ていて和むが、展開されるエピソードがどれもこれも全く面白くない。
基本的には短いエピソードのぶつぎり羅列で、物語を貫く太い芯が無い。
いちおうは「珍生物てれすこを食べよう」という目的が設定されるし、てれすこにまつわるコネタも色々出てくるのだが、物語は全然動かず、主人公たち三人は大目的とは無関係のはっきりいってどうでもいいことばかりに時間を費やす。
私は江戸時代くらいの日本の古典文学や古典芸能の知識はほとんど持っていないので、原典を知っている人にとっては面白いところもあるのかもしれない。
それはちょうどシリアスなドラマの最中に何気なく「坊やだからさ」という台詞が吐かれる映画があったとして、「場内でくすくす笑いが起こりましたが私には何が面白いのかさっぱり判りません」と感想を述べるガンダムのことを全く知らない人と同じ状態なのかもしれない。
原典を知っていればニヤリとできるということについていうと・・・主人公たちが何にでも変身する能力を持つ自称タヌキをサイコロに化けさせて博打で儲けようとするシーンは、ジョジョ第四部で杖助が何にでも変身できる自称宇宙人をサイコロに変身させて岸部露伴とチンチロリンをするシーンを思い起こさせ、ジョジョファンならニヤリとさせられる。
しかし映画では、博打の胴元がハハハハと笑った後、自分の小指に棒の様なものを突き刺し「お前らはイカサマをしている!!方法は判らんが間違いなくイカサマをしている。いいか、次の勝負で私がイカサマを見抜けなかったらこの全財産で私の指を治すことをお前たちに依頼しよう。しかしもし私がイカサマを見破れば・・・必ず見破るが・・・お前たちの小指をもらう!!!」とは言わない。
だいたい、イカサマのタネは床下に潜り込んだ男によって見抜かれてしまっている。
オ・・親分・・・サイコロがガキに化けて動き回ってますぜ!!!!とでも言えば、一発なのだが。
もちろんそんなことを叫べば、その賭場では賽の目を針でつついて変えてしまうイカサマを行っていると公言するようなものだから、言えるわけがない。
だからといって、子供が針でつつかれてぴょんぴょん跳ね回るだけのシーンが面白いわけないだろう。しかもこのエピソードは以降のエピソードと全く関わらず、博打打ちたちが仕返しにくるでもなく、その子のおしりに薬を塗って「はいおしまい」・・・って、だから何?的な超どうでもいい上につまらない脱線エピソードであった。
全編、こんな感じで、それでも映画が始まって最初のうちは、勢いもあって(平山贔屓モードもあって)くすりと笑えるシーンもあったのだが、ストーリー(と呼ぶに値するのかどうか)が進むほどにつまらなくなっていく。
そのうち睡魔に襲われ、気がつけばエンドロール。
結局、彼らはてれすこを食べることができたのか、わからずじまいだ。
しかしもう中盤くらいから観てるこっちもてれすこなんでどうだっていいやという気になってきていたのだった。
「魔界転生」といい「てれすこ」といい、平山秀幸と時代物はどうも相性がよくないみたい。
ああつまらなかった・・・・
********
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自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
私は平山秀幸が大好きである。「愛を乞う人」「ザ・中学教師」はもちろん「学校の怪談」も「笑う蛙」も好きだ。大好きだ。
でも最近はちょっと精彩を欠いてるなぁ・・・と思っていたら、今年公開された平山秀幸の「しゃべれども、しゃべれども」が、えらく評判が高い。久々にいい映画を撮ったらしい。キネ旬のベストテン入賞くらいは果たすんじゃないかと、勝手に想像している。
が、しかし、「しゃべれども」は長野県松本市近辺では公開されていない!!!(長野ではやってたかもしれんが)
従って私はまだ「しゃべれども」を観ていない!!!
悔しい悔しい
その鬱憤ばらしの意味もこめ、平山秀幸の最新作「てれすこ」を観に行ったのである。
平山秀幸超エコヒイキフィルターのかかった私の目と耳にとびこんでくる「やじきた道中 てれすこ」の世界は・・・・
面白くねえ
ベテラン俳優たちの楽しげな演技は観ていて和むが、展開されるエピソードがどれもこれも全く面白くない。
基本的には短いエピソードのぶつぎり羅列で、物語を貫く太い芯が無い。
いちおうは「珍生物てれすこを食べよう」という目的が設定されるし、てれすこにまつわるコネタも色々出てくるのだが、物語は全然動かず、主人公たち三人は大目的とは無関係のはっきりいってどうでもいいことばかりに時間を費やす。
私は江戸時代くらいの日本の古典文学や古典芸能の知識はほとんど持っていないので、原典を知っている人にとっては面白いところもあるのかもしれない。
それはちょうどシリアスなドラマの最中に何気なく「坊やだからさ」という台詞が吐かれる映画があったとして、「場内でくすくす笑いが起こりましたが私には何が面白いのかさっぱり判りません」と感想を述べるガンダムのことを全く知らない人と同じ状態なのかもしれない。
原典を知っていればニヤリとできるということについていうと・・・主人公たちが何にでも変身する能力を持つ自称タヌキをサイコロに化けさせて博打で儲けようとするシーンは、ジョジョ第四部で杖助が何にでも変身できる自称宇宙人をサイコロに変身させて岸部露伴とチンチロリンをするシーンを思い起こさせ、ジョジョファンならニヤリとさせられる。
しかし映画では、博打の胴元がハハハハと笑った後、自分の小指に棒の様なものを突き刺し「お前らはイカサマをしている!!方法は判らんが間違いなくイカサマをしている。いいか、次の勝負で私がイカサマを見抜けなかったらこの全財産で私の指を治すことをお前たちに依頼しよう。しかしもし私がイカサマを見破れば・・・必ず見破るが・・・お前たちの小指をもらう!!!」とは言わない。
だいたい、イカサマのタネは床下に潜り込んだ男によって見抜かれてしまっている。
オ・・親分・・・サイコロがガキに化けて動き回ってますぜ!!!!とでも言えば、一発なのだが。
もちろんそんなことを叫べば、その賭場では賽の目を針でつついて変えてしまうイカサマを行っていると公言するようなものだから、言えるわけがない。
だからといって、子供が針でつつかれてぴょんぴょん跳ね回るだけのシーンが面白いわけないだろう。しかもこのエピソードは以降のエピソードと全く関わらず、博打打ちたちが仕返しにくるでもなく、その子のおしりに薬を塗って「はいおしまい」・・・って、だから何?的な超どうでもいい上につまらない脱線エピソードであった。
全編、こんな感じで、それでも映画が始まって最初のうちは、勢いもあって(平山贔屓モードもあって)くすりと笑えるシーンもあったのだが、ストーリー(と呼ぶに値するのかどうか)が進むほどにつまらなくなっていく。
そのうち睡魔に襲われ、気がつけばエンドロール。
結局、彼らはてれすこを食べることができたのか、わからずじまいだ。
しかしもう中盤くらいから観てるこっちもてれすこなんでどうだっていいやという気になってきていたのだった。
「魔界転生」といい「てれすこ」といい、平山秀幸と時代物はどうも相性がよくないみたい。
ああつまらなかった・・・・
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あたしは色眼鏡のまんまで見たのが、評価に入ってるかも。
全体のバランスはあまりよくなかったですが、なんか空気が好きだったです。
えーー、てれすこ、食べれました。
毒だったみたいで、ぶっ飛んでましたが。
そうなんすか、結局てれすこ食べたんですね
食ったら、幼生が腹を食い破って出てきて、プレデターと戦えば凄く面白い映画になったと思います。