
第1期からずっと観ている「薬屋のひとりごと」第二期を観終えて、ああ面白かったとなかなかの充実感。
第1期より面白かった。
と言っても、第二期の前半1クールは物語がほぼ動かない。猫猫たちの後宮でのまったりライフ。でも実はあれやこれや後半の伏線が配置されていた事が2クールでわかってくる。
そうは言っても1クールのまったり編も悪くはなかった。
いつの間にか皇帝陛下にまで一目置かれている猫猫。ちょいウケる。
任氏様暗殺未遂事件と、任氏様による猫猫への別の未遂事件は、なんかキャー
そんで第2クールで急展開
ゆるゆる進んだ第1クールのあれやこれやを伏線回収しながら、あちこち驚きの展開に
小蘭が楼蘭妃のために運んでいた氷をひっくり返し、猫猫が機転をきかせて残った氷でアイスクリームを作り、それを子翠がつまみ食いしてキャッキャするくだり、今思い返すと深い。
そして薬屋っぽくなく、終盤は大戦争に発展。戦闘描写はぬるーく、止め絵スクロール程度だったけど、そこに力をかける作品じゃないからそこはとやかく言わない
しかし、終盤、大事なことは全部説明台詞で処理されてしまったのは、ガンダムジークアクスがそうであってがっかりしたのと同じくらいに残念だった。
とは言え、全てを打ち明けた楼蘭妃の最後のダンスは、こういうのなんて言えばいいの?エモいでいいの?まあ、そんな感じで心に響く。
そして終わり、子供たちがどうなるかは概ね予想ついたけど、それでも全て丸く収めて後味はとても良かった。
第1期での猫猫の専制君主制政治へのシニカルな視線を考えれば、こうも大岡裁き的に全部綺麗にまとめるのは違う気もするが、でもまあ気持ちよく終わったからこれでいいのだ。
エンドロールのあとのあれも、見事な落とし所だった。
第2クールのエンディングが任氏でなく、猫猫、子翠、小蘭だったのも、エピローグで活きる。
きっと2度と会えない3人
何も知らないまま生きていくだろう小蘭
誰にも話さず一生心に秘めていくだろう猫猫
ハッピーエンドなのに、悲しい余韻が残り、素晴らしい幕切れだった
で、任氏様とはどんなんのよ
それは第3期のお楽しみ…かな?