自主映画制作工房Stud!o Yunfat 改め ALIQOUI film 映評のページ

映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

映像作品とクラシック音楽 第98回 ジョン・ウィリアムズ×サイトウキネンオーケストラ コンサート(東京サントリーホール2023.9.5) 前編

2023-09-14 09:35:00 | 映像作品とクラシック音楽
9月5日の東京のサントリーホールでのサイトウキネンオーケストラとジョン・ウィリアムズのコンサートに行ってまいりました。相当な倍率だったチケット抽選に運よく当たったのです。コンサートからだいぶ経ってしまいましたが、なんか感動の余韻が続いて言葉にするのをためらっていたのですが、思い出しながらコンサートの様子を書いてみたいと思います。9月5日。その3日前に長野県松本市で行われたセイジオザワ記念音楽祭 . . . 本文を読む
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映像作品とクラシック音楽 第97回 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

2023-08-30 20:50:00 | 映像作品とクラシック音楽
久々投稿となります。今回は、劇場公開時に見逃してしまったエンニオ・モリコーネのドキュメンタリー映画を配信で鑑賞したのでそれについてです。モリコーネは、私の投稿だとジョン・ウィリアムズの次くらいによく取り上げる作曲家ですね。って、もうクラシックCD鑑賞部屋の投稿っぽく無いですね。本作はイタリアの作曲家で主に映画音楽の世界で活躍したエンニオ・モリコーネのドキュメンタリーで、生前のモリコーネへのインタビ . . . 本文を読む
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アニメの感想『リコリス・リコイル』

2023-08-20 21:47:00 | アニメ
日本は平和で治安の良い国で、殺人鬼やテロリストに襲われるなんてことは全然無い…というのは実は大嘘で日本は日夜テロリストどもに攻撃を受けているのだが、それをリコリスと呼ばれる特殊暗殺部隊が秘密裏に始末し襲われた痕跡を全て消していたのだ。リコリスは10代の女の子たちによって組織されたチームで(なんで?)、彼女らは戸籍がなく、多分基本的人権の対象外の存在だ。隊員は普段は女子高生風の制服に身を包み(な . . . 本文を読む
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アニメの感想『ハコヅメ 交番女子の逆襲』

2023-08-20 21:45:00 | アニメ
交番勤務の新人女性警官川合麻依は警察官のあまりの激務さと働けば働くほど市民に嫌われていくようなやりがいのなさにモチベだだ下がり。今日こそ辞めてやると辞表を書いて出勤したその日…ペア長が突然の交代になると告げられ、新しいペア長として美人で凄腕だが「部下へのパワハラ」で降格になったと噂される藤聖子が交番に転属してくる。スーパー婦警の藤と、ダメダメ警官の川合のコンビの愚痴まじりつつ治安を守る交番勤務 . . . 本文を読む
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映像作品とクラシック音楽 第93回 『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』

2023-08-05 18:22:00 | ビデオ・DVD・テレビ放映での鑑賞
前回は絶賛放送中のアニメ『青のオーケストラ』について書きまして、ストーリーや映画的演出のうまさに心打たれるものがありつつも、アニメ表現としての物足りなさにフラストレーションが溜まるのも事実で…そうしていると、以前にも書いた『響け!ユーフォニアム』をまた観たくなりまして、未見のままだった、響けユーフォの劇場版にして、TVシリーズ第2シーズンの続きに相当する『誓いのフィナーレ』を観たのでした。…いやあ . . . 本文を読む
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『響け!ユーフォニアム 〜アンサンブルコンテスト〜』

2023-08-05 18:16:00 | 映評 2013~
映像作品とクラシック音楽 第96回 『響け!ユーフォニアム 〜アンサンブルコンテスト〜』いい歳したおっさんが女子高生吹奏楽青春アニメを公開初日から観に行ってしまうのです。好きだから良いじゃないですか。久美子たんに、麗奈様にまた会いたいんだもん!さて、本作はこないだ紹介しました「響け!」シリーズ劇場版第3作『誓いのフィナーレ』のラストの直後くらいからのスタートとなります。北宇治高2年の久美子が新部長 . . . 本文を読む
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『TÁR / ター』(映像作品とクラシック音楽 第94回)

2023-06-12 19:29:00 | 映評 2013~
映画が始まると、非西洋的で、非東洋的(中国や日本では無さそうくらいの意味)な響きの少女の歌声がかかります。物語的にはリディア・ターとフランチェスカ(リディアの秘書)とクリスタ(後に重要な役割を果たす女性指揮者)らが民俗音楽の研究をしていたころ、南米奥地の部族の歌を収録したものだと言うことですが、そんなことよりオープニングシーンで気になって仕方ないことがありました。オープニングクレジットが、明ら . . . 本文を読む
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怪物 [監督:是枝裕和]

2023-06-11 19:28:00 | 映評 2013~
是枝裕和監督の『怪物』を観たのですが、なにやらモヤっとする映画でありました視点が変わることで一つの事件も見え方が全然違う…という是枝監督の一貫した姿勢を、今回さらに重層的に展開した脚本はうまいと思います…が…最後に種あかし的な展開が悪いわけではないのですが…『誰も知らない』や『万引き家族』は、あの子供たちや家族に「うらやましい」という感情を抱きました。そのうらやましさがあまりに大きな代償を伴う . . . 本文を読む
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狼 男たちの挽歌・最終章

2023-05-09 23:43:26 | チョウ・ユンファ
なんだか急にジョン・ウーを見たくなって、ソフトを持っていない幾つかの作品を配信で鑑賞。 ----------- 【狼の映画史的な位置づけ】 「狼・男たちの挽歌最終章」は、原題「喋血雙雄 The Killer」という。「男たちの挽歌」シリーズとは全然関係ないが、邦題で勝手にシリーズにされてしまった。まあ、スピルバーグの「続・激突!カージャック」とかセガールの「沈黙の~」とか邦題にはよくあることだ。 . . . 本文を読む
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Yokosuka 1953[監督:木川剛志]一通のFacebookメッセージから始まる日米戦後史の闇

2023-05-05 20:19:00 | 映評 2013~
鑑賞からだいぶ経ってしまい申し訳ありませんが木川剛志監督のドキュメンタリー映画『Yokosuka1953』の横須賀上映に行ってきましたのでその感想をあげます。一言で言って、最高に素晴らしい映画。未見の方、ぜひ見てください。RRRくらい強くオススメします。2017年の「第9回商店街映画祭ALWAYS松本の夕日」にてグランプリを受賞した『替わり目』の木川剛志監督による渾身のドキュメンタリー映画。キ . . . 本文を読む
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ザ・ホエール [監督:ダーレン・アロノフスキー]

2023-04-22 10:24:00 | 映評 2013~
かつて『ハムナプトラ』シリーズでイケメン冒険野郎として名を馳せた(ほどでもないか)ブレンダン・フレイザー。そういえばこないだのアカデミー賞で久しぶりに名を聞いた。冒険野郎といえばハリソン・フォードが80超えてなお失われた聖櫃のころとあまり体型が変わらずまだインディやろうってのに、ブレンダンはあの頃の女の子をキャーキャー言わせていた(のか?)頃の面影は見る影もなく、半分くらいはメイクアップとは言え別 . . . 本文を読む
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映像作品とクラシック音楽 第89回 ジョン・ウィリアムズ 松本コンサートの演目を予想する

2023-04-01 12:33:00 | 映像作品とクラシック音楽
ジョン・ウィリアムズが10月に松本で行われるセイジ・オザワ松本フェスティバルで指揮棒を振ります。ついにこの日が来たか!生きててよかった!っていうかジョンさん元気すぎ!そこで今回は、松本でジョン・ウィリアムズ指揮でサイトウキネンオーケストラが演奏する曲目を予想してみるという不毛なことをやってみます。そこまでやってチケット取れなかったら恥ずかしいですね。------さて松本でのコンサート演目予想に . . . 本文を読む
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映像作品とクラシック音楽 第88回 『リバーサルオーケストラ』最終回終わったのでまとめ感想

2023-03-26 13:36:00 | 映像作品とクラシック音楽
日テレのドラマ『リバーサルオーケストラ』が最終回を迎えてだいぶ経ちました。演出、脚本には激しく文句を言いたいのですが、サントラも買っちゃったし、門脇麦さんの演技はやはり素晴らしかったし、いったい初音は誰が好きなんだ?!的な恋のゆくえを気にしたりと、なんだかんだで結構楽しんだ全10話でした。時代の波や社会の偏見と戦う的な深刻な話には全くせず、ごく普通で平凡な、つまりは身近な悩みにフォーカスして、 . . . 本文を読む
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フェイブルマンズ 〜主にジョン・ウィリアムズの音楽について

2023-03-16 09:30:00 | 映評 2013~
お疲れ様です。アカデミー賞は『エブリシングエブリウェアオールアットワンス(以下エブエブ)』の圧勝に終わりましたが、作品賞候補になっていたスピルバーグ作品も忘れてはいけません。エブエブで助演男優賞を受賞した、キーホイクワン君の映画デビューはスピルバーグ映画でした。スピルバーグの横に座る奥様のケイト・キャプショーはキー君のそのデビュー作での共演者でしたし、作品賞のプレゼンターがそのデビュー作の主演 . . . 本文を読む
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アカデミー賞2023

2023-03-14 23:00:00 | 映画賞
予想と結果の答え合わせ20部門中14部門的中…と言っても作品、脚色、主演男女、助演女優と主要どころを外したのでちっとも自慢になりません作品 ×トップガンマーヴェリック → エブエブ監督 ○ダニエルズ(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 以下エブエブ)脚本 ○エブエブ脚色  ×トップガンマーヴェリック →ウーマントーキング主女 ×ケイト・ブランシェット →ミシェル・ヨー . . . 本文を読む
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