ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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サントリー 「アホ!ボケ!」「バカか!」「降格だ!」…上司に罵倒された現役社員が一審全面勝訴

2014年09月25日 | Weblog

 サントリーホールディングス正社員の大森栄氏(仮名、現40代前半)は07年1月、上司に会議室に呼び出され、泣くまで叱責された。その後も同じ上司に、社員たちの前で「どうしてそんなことがわからないんだ!」「アホ!ボケ!」「お前、バカか!」などと罵声を浴びせられた。大森氏は、重度のうつ病で3か月休職すべきとの診断を受けた。しかし上司は、診断書を棚上げし、相変わらず大森氏を罵倒し続けた。07年7月、部署異動を機に、大森氏は「私傷病」の扱いで1年間休職。その後、休職に追い込んだ上司をコンプライアンス室に告発した上、12年4月に労災申請し、同年6月に上司と会社を相手取り、会社に在籍しながら、慰謝料などを求め東京地裁に提訴。13年2月、労災認定され、そして今年の7月の一審判決は、会社と上司の双方の違法性を認定し、297万円の支払いを命じた。密室で起こりやすいパワハラは、どう立証されたのか。社員勝訴の決め手は、医師によるカルテの内容だった。(判決文はPDFダウンロード可)
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【Digest】
◇会議室に呼び出し、泣き出すまで叱責
◇社員の面前で「アホ!ボケ!」「お前、バカか!!」と連日罵倒
◇「お前本当に使えねーよ。新入社員以下だ。降格だ!!」
◇社内不正の揉み消し装置「コンプライアンス室」
◇一審で上司の違法行為を認定、原告の全面勝訴
◇原告代理人の見解
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 http://www.mynewsjapan.com/reports/2080
 
 
 平成二十六年九月二十三日付のMyNewsJapanで記事
 
  「サントリー 「アホ!ボケ!」「バカか!」「降格だ!」…上司に罵倒された現役社員がパワハラ被害で提訴、一審で全面勝訴「297万円払え」」
 
  を企画、取材、執筆しました。


 写真は、上司からパワーハラスメントを受けたとして会社と上司を相手取り訴訟を起こし、一審判決で全面勝訴した原告(現40代前半)。右は原告代理人。右が宮本寛之弁護士(宮本日本橋法律事務所)。左が泉昭博弁護士(東京ハルム法律事務所)。


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