セブン-イレブン・ジャパンに新卒で入社した植杉小夏氏(仮名、現20代前半)は、4月の研修中に突然、数分間の意識喪失に陥った。病院は、てんかんの疑いがあるので検査が必要だが就業可能、と診断。その後、植杉氏は、父親のDVにより内定後にうつ病を発症したことを会社に打ち明けた。すると会社は、本社勤務とし、上司が、うつの種である父親に連絡するよう仕向けたり、てんかんなら解雇だ、と何度も言ったという。そうしたプレッシャーから植杉氏は二度意識喪失し、自殺未遂もした。その数日後、上司5人が植杉氏を取り囲み、車に乗せて実家の父親のもとに強制送還。その結果、父親から連日暴力を受け、植杉氏の心身は悪化の一途を辿った。その後、精密検査でてんかんは確認されなかったが、試用期間の終了間際に解雇された。植杉氏は地位確認等を求め提訴し、係争中だ。原告側への取材と裁判資料に基づき事件を詳報する。
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【Digest】
◇セブン正社員の内々定を得て入社
◇ディスカッション中に意識を失いイスから転げ落ちる
◇内定後に家庭内暴力でうつ病発症
◇解雇をチラつかされた挙句DV父と引き合わされて自殺未遂
◇うつ病発症の原因であるDV父のもとに車で強制的送還
◇実家で父に連日暴力を受け心身悪化
◇試用期間中に解雇宣告
◇「本社勤務は追い出し部屋だった」原告代理人
◇地位確認等を求め提訴
◇セブン側の主張「職務に耐えられないから解雇した」
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http://www.mynewsjapan.com/reports/2071
平成二十六年九月五日付のMyNewsJapanで記事
「セブン-イレブン・ジャパン、新卒社員を試用期間中に解雇 うつの原因DV父の元へ強制送還し心身悪化させた末に」
を企画、取材、執筆しました。
写真は、原告代理人の弁護士。左が十枝内康仁氏(十枝内総合法律事務所)、右が小暮典子氏(並木通り法律事務所)。
ps 就職四季報女子版によると同社の3年後離職率は42.6%(08年)36.2%(09年)、31.3%(11年)、25.5%(12年)、24.3%(13年)、27.4%(14年)、18.8%(15年)と高い。
フランチャイズオーナーに対する張り込みやロスチャージの搾取会計をしているこの会社は、加盟店オーナーだけではなく、正社員にも優しくない会社であることが判明。